‘九星気学’ カテゴリーのアーカイブ

二宮尊徳翁

2009年10月26日 月曜日

気学周期の180年「上元期(復興時代)・中元期(充実時代)・下元期(下克上時代)が各60年」です。下元期(昭和59年が下元期の始め)に入り平成21年は26年目に当たります。

今から180年前の下元期時代は、今の時代と類似して重なる要因がいくつかあります。現在の赤字国債800兆円と同様に徳川幕府・各藩は赤字財政が重く発生している状態の中で、商人が強力な財閥として影響力を増大して行きます。つまり貧富の二極化です。そして明治維新までの上元期までの間、天保の改革や開国への兆しや安政の大獄や地震、そして黒船襲来へと激動の下元期が続いて行きます。

この下元期にあたる徳川時代後半の時に登場した人物が、二宮金次郎(尊徳)翁であります。

衆院議員を親・子・孫で務める故河野一郎氏・河野洋平元衆議院議長・河野太郎氏(今回の自民党総裁選で敗れるが派閥を批判した)らは、二宮金次郎の妻方の一族であります。そして我々の小学生時代に薪を背負った金次郎の銅像が校庭の隅で見守っていた事を思い出します。

約180年近く前の下元期にあたる徳川時代に一農民から破産寸前の藩を次から次へと再建し、勤務・分度・推譲の精神の教えを後世に残した人物であり、豊田佐吉氏(トヨタ自動車の基礎を築く)・松下幸之助氏(ナショナル松下電気創業者)・土光敏夫氏(経団連会長等々歴任)らの人達に多大な精神支柱を与えたのであります。

二宮尊徳  天明7年7月23日生まれ(旧暦)
      1787年9月4日生まれ(新暦)
      本命六白金星丁未年・月命八白土星戊申月生まれ

江戸後期の農政家・報徳主義の創唱者・通称金次郎(尊徳)・身長5尺526寸(約170cm)筋骨たくましい偉丈夫と伝えられる。

相模国足柄上郡栢山村(小田原市)の百姓利右衛門と妻よしの長男。14歳で父を失い(本命南方位廻座・離別)その2年後に母が死亡(本命坤方位(南西)廻座・育成努力)伯父の家に預けられたが、奮励努力して没落した生家を20歳で再興した(本命乾方位(北西)廻座・成就)。

文化9年(1812年・八白土星年・本命東方位廻座・発展)小田原藩家老服部十郎兵衛家の若党となり文政元年(1818年・二黒土星年・本命南廻座・名声名誉)服部家の財政建て直しを依頼され、倹約と借入金の運用によりそれを成功させた。

同5年(1823年・六白金星年・本命中宮位廻座・開花・結実)その功により小田原藩に登用され、藩主の分家旗本宇津氏の領地下野国桜町領(栃木県真岡市二宮町)の難村復興を命じられ天保8年(1837年・一白水星年・本命北方位廻座・苦労・厄年)にかけて報徳仕法のモデルと言われる桜町仕法を施して成功。

天保4年(五黄土星年)以降、旗本川副氏の領地常陸国青木村、細川氏の谷田部、茂木藩宇津氏の一族である大久保氏の鳥山藩、石川氏の下館藩、真岡・東郷両代官所支配の幕領、日光神領など現在の茨城・栃木県下の北関東各地の仕法を手掛けた。

のちに二宮門四大人と呼ばれる富田高慶・斉藤高行・福住正兄・岡田良一郎はいずれもこの間に教えを受けた門弟である。子の弥太郎尊行も尊徳を助け娘文子は高田高慶に嫁入りした。尊徳は晩年、御普請役格二十俵二人扶持の幕臣に取り立てられ日光領仕法中、下野今市で病没(安政3年10月20日・旧暦・1856年11月17日新暦・本命九紫火星亥年)。

これらの領主層から依頼され領主の趣法あるいは主法として行った難村復興事業を行政式仕法と言うが、そのほか地主・豪農が中心となり村民の自主的な組織である報徳結社によって報徳の教えを実践する結社式仕法が各地に普及した。

報徳仕法が成功した要因のひとつは事前に詳細な調査を行ってプランを立て、領主をはじめ地主・農民の分に応じて消費を規定した。「分度(ぶんど)」を画定し、余財を自己の将来や他人のために「推譲(すいじょう)」することとし、報徳金と称する領主と農民との中間に位置する資金を創設運用したこと。

もうひとつは窮乏する共同体の経済から上昇農民の自立を目指す「勤労」エネルギーを褒賞制度などによって引き出したことである。

明治以降、内村鑑三(代表的日本人著)などは経済行為の基礎としての道徳を説いた尊徳を肯定的に評価した。明治政府は国民教化の観点から尊徳を顕彰し明治37年以降、修身教科書に孝行・学問・勤勉・精励・節倹などで多くの徳を備えた人物として登場させた。今日でも勤倹節約の模範人物としてのイメージが強く残っている。

二宮尊徳翁遺訓
一、 働きを最上の喜びとし、勤労を尊び、物を大切にする。
一、 自分と同じく他人を敬愛し、互いに長所・美点を育て上げる。
一、 人々の意見を尊重し、多数の幸福を念願する。
一、 自然の恩、社会の恩、父母先祖の恩を感謝し、至誠を第一として働く。
一、 今日成すべき事を明日に延ばすな、明日には明日の使命がある。
一、 他人を生かせば自分も生きる。八十才になっても、希望を持つ者は青年である。
一、 繁栄の秘訣は人に幸福を与えるにあり。

激動する下元期時代に活躍し、そして180年後の現代も同じ下元期時代を迎えた状況の中、創意・工夫を以って、社会構築再興の時代の中にあるのです。まさに鳩山政権に期待するものです。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO10

2009年10月20日 火曜日

平成21年9月16日(九紫火星丑年・七赤金星酉月・三碧木星子日)に第93代内閣総理大臣に鳩山由紀夫氏がなりました。民主・社民・国民新の三党連立による鳩山政権の誕生です。

鳩山由紀夫首相(1947年2月11日生まれ・本命八白土星亥年・月命二黒土星寅月生まれ)は年盤で盛運期3年目の最高の運気です。「変わり者、宇宙人」と言われる性格・気質は生まれ日の生年月日より判断できます。

鳩山内閣の人事

総理       鳩山由紀夫 62歳 1947年2月11日
         本命八白土星亥年・月命二黒土星寅月(盛運期3年目)

副総理・国家戦略 菅  直人 62歳 1946年10月10日
         本命九紫火星戌年・月命六白金星戌月(盛運期4年目)

総務       原口 一博 50歳 1959年7月2日
         本命五黄土星亥年・月命七赤金星午月(衰運期5年目厄年)

法務       千葉 景子 61歳 1948年5月11日
         本命七赤金星子年・月命五黄土星巳月(盛運期2年目)

外務       岡田 克也 56歳 1953年7月14日
         本命二黒土星巳年・月命六白金星未月(衰運期2年目)

財務       藤井 裕久 77歳 1932年6月4日
         本命五黄土星申年・月命八白土星巳月(衰運期5年目厄年)

文部科学     川端 達夫 64歳 1945年1月24日
         本命二黒土星申年・月命九紫火星亥月(衰運期2年目)

厚生労働     長妻  昭 49歳 1960年6月14日
         本命四緑木星子年・月命四緑木星午月(衰運期4年目暗剣殺)

農水       赤松 広隆 61歳 1948年5月3日
         本命七赤金星子年・月命六白金星辰月(盛運期2年目)

経済産業     直嶋 正行 63歳 1945年10月23日
         本命一白水星酉年・月命九紫火星戌月(衰運期1年)

国土交通     前原 誠司 47歳 1962年4月30日
         本命二黒土星寅年・月命九紫火星辰月(衰運期2年目)

環境       小沢 鋭仁 55歳  1954年5月31日
         本命一白水星午年・月命五黄土星巳月(衰運期1年目)

防衛       北沢 俊美 71歳 1938年3月6日
         本命八白土星寅年・月命一白水星卯月(盛運期3年目)

官房       平野 博文 60歳 1949年3月19日
         本命六白金星丑年・月命四緑木星卯月(盛運期1年・歳破)

国家公安委員長  中井  洽 67歳 1942年6月10日
         本命四緑木星午年・月命四緑木星午月(衰運期4年目・暗剣殺)

金融・郵政問題  亀井 静香 72歳 1936年11月1日
         本命一白水星子年・月命九紫火星戌月(衰運期1年目)

消費者・少子化  福島 瑞穂 53歳 1955年12月24日
         本命九紫火星未年・月命四緑木星子月(盛運期4年目)

行政刷新     仙谷 由人 63歳 1946年1月15日
         本命一白水星酉年・月命六白金星丑月(衰運期1年目)

盛運期の人は(鳩山・管・千葉・赤松・北沢・福島・平野)7名で衰運期の人は(原口・岡田・藤井・川端・長妻・直嶋・前原・小沢・中井・亀井・仙谷)11名です。

特に原口氏(総務大臣)・藤井氏(財務大臣)は厄年で、長妻氏(厚生労働大臣)・中井氏(国家公安委員長)は暗剣殺(他動要因から発生)を持ち、平野氏(官房長官)は歳破殺を持つ、そして問題が山積している前原氏(国土交通大臣)の運気状態が悪いのと岡田氏(外務大臣)の巳年生まれが、今後の舵取りに微妙な影響が出るでしょう。

鳩山首相との九星相性関係で良い人は(菅・原口・千葉・岡田・藤井・川端・赤松・前原・北沢・平野・福島)11名です。福島氏とは十二支の三合の関係で大変良い相性関係となります。九星相性関係の悪いのは(長妻・直嶋・小沢・中井・亀井・仙谷)6名です。

国民の鳩山政権の支持率は73%と大変に大きなものです。そこには国民の大きな期待があります。鳩山首相の外交デビューは国連において、今までにない衝撃的な形で世界に発信しました。選挙公約のマニフェスト実現に向けて期待したいものです。

運気最高の鳩山首相の下でスタートをする新政権には大いに期待したいものです。そして鳩山首相の来年の盛運期4年目の開花・成就で大きな成果を期待します。新しい日本の出発です。

また9月28日には自民党総裁選(野党)において谷垣貞一氏が第24代総裁に選出された。「気学で見るこの9年間の日本の政治」を回顧する事により、より良い日本を作って貰いたいと願わずにはおれません。終わり。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO9

2009年10月15日 木曜日

平成20年(一白水星子年)9月24日、麻生 太郎氏(1940年9月20日生まれ・本命六白金星辰年・月命七赤金星酉月)が第92代内閣総理大臣に就任しました。

本命星の六白金星は北方位廻座の厄年にあたり、運気最悪の時の就任になりました。自民党内の圧倒的人気を得た麻生氏は福田氏に替わり解散・総選挙を行う筈でしたが、その時期を延ばし続けたのです。

そしてあの世界的な金融危機が起こりました。「政局より政策(景気回復)」を旗頭に解散総選挙を、またまた延ばし続けたのです。支持率が急落した背景には、麻生氏の発言や漢字の読み間違いが続き、繰り返し批判を受けたこともありますが、最大の要因は経済政策に一貫性がないと見られていることでした。

日本郵政西川社長問題・中山成彬(国土交通大臣)・中川昭一(財務大臣・金融担当大臣・10月3日急死)・鳩山邦夫(総務大臣)の相次ぐ辞任も続きました。

また都議選を含んで地方選挙に惨敗・民主党に6連敗(知事選)をしたのです。そして平成21年7月21日ついに解散したのです。総選挙は8月30日に決まりました。

総選挙にあたりこの人の話題も大きく取り上げられました。
東国原英夫氏(昭和32年9月16日生まれ・七赤金星酉年・一白水星酉月生まれ)は平成19年1月21日(気学では前年にあたります。三碧木星戌年・衰運期4年目の南廻座)に宮崎県知事に当選しました。

南方位廻座は名誉・名声があがる時(知事に当選)ですが、離反離別もある時です。(かとうかずこ氏と離婚した)平成19年は衰運期5年目の厄年でしたが宮崎のセールスマンとしては活躍しました。

そして平成21年(盛運期2年目)は国への転身をはかるが世論は反対し大きな逆風が吹き、自民党からの今回の衆議院選出馬予定も公認されなかったのです。すべては「人の吉凶は動より生ず」です。当選した時期の悪さがあります。本来は来年が最高の盛運期3年目ですが、知事に就任した時期が悪かったので逆運(本来は運気の良い時期なのに悪い事が起こる)の運命に遭わなければ良いのですが心配です。連日、マスコミに取り上げられた人気も最近では下降気味です。

また人気のある枡添要一氏(昭和23年11月29日生まれ・七赤金星子年・八白土星亥月生まれ)は平成13年初当選(八白土星巳年・盛運期3年目)・平成19年2回目の当選(二黒土星亥年・衰運期5年目の厄年)です。

平成21年8月30日の衆議院総選挙で自民党の勝利であったならば次期総理大臣の呼び声もあったのですが、平成19年の厚生労働大臣になった時が衰運期5年目の厄年であっためぐり合わせが、大きな夢の実現を逃したのです。(今回の選挙での自民党の大敗)

平成21年(九紫火星丑年)8月(八白土星申月)30日に総選挙が行われ民主党の大勝利になりました。今年の占いのキーワード(みちのしらべの占い予測)である「風」が民主党に大きな風が吹き歴史が動きました。そして「政権交代」が実現したのです。

4年前の選挙で自民党が大勝したように今回はその逆の民主党が大勝しました。小泉チルドレンと言われた人の当選は83名中で10名でした。また次ぎ次と大物代議士も破れ世代交代も起こっております。

選挙の神様と言われる小沢一郎の巧みな戦法は故田中角栄氏から学んだもので、今回は小泉チルドレンに変わって小沢ガールズが旋風を巻き起こしました。

1955年(九紫火星未年)の自民党結党以来、第一与党であったが2009年(九紫火星丑年)のこの選挙で実質的な野党になりました。九紫火星未年で始まり九紫火星丑年の歴史的な敗北です。

民主党・鳩山由紀夫氏(1947年2月11日生まれ・本命八白土星亥年・月命二黒土星寅月生まれ)は年盤で盛運期3年目の最高の運気です。また月盤においては盛運期4ヶ月目の開花・願望成就の月でもあります。

自民党・麻生 太郎氏(1940年9月20日生まれ・本命六白金星辰年・月命七赤金星酉月生まれ)は年盤で盛運期1年目ですが歳破を持つ運気です。

今回の選挙は吉田茂氏と鳩山一郎氏の孫同士の戦いでもあったのです。

麻生太郎氏の祖父である吉田茂氏(1878年9月22日生まれ・本命五黄土星)は1946年(九紫火星戌年)に第45代内閣総理大臣になった。第48代・49代・50代・51代も総理大臣を務めた。
同じように民主党・鳩山由紀夫氏の祖父である鳩山一郎氏(1883年1月1日生まれ・本命一白水星午年)は1954年(一白水星午年)に第52代内閣総理大臣になった。第53代・54代も総理大臣を務めた。

1954年の吉田茂内閣から鳩山一郎内閣に替わったように、2009年に孫の麻生内閣から孫の鳩山内閣に替わった。1946年(九紫火星戌年)の吉田茂氏が総理大臣になってから鳩山由紀夫総理大臣の誕生(2009年・九紫火星丑年)は63年後(9年×7周期)です。

「平成21年(九紫火星丑年)が自民党の節目の周期にあり政界も混迷度が加速する状況もあります。」とNO5で予測いたしました。

また「政界において70年変動説があります(気学では72年周期)。平成19年は明治維新から140年であります。明治維新から70年後に太平洋戦争が勃発し、そして終戦となり新しい息吹による社会造りが成され、そしてまた70年と言う節目の時期を迎える周期の流れの中に、今の日本と言う混迷時代が生じている事を知る事であります。」とNO8で予測いたしました。

そして新しい民主党政権がここに誕生し、新しい日本の夜明けです。
次回に続く。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO7

2009年10月5日 月曜日

安倍首相の辞任表明は「青天の霹靂」の感がありました。安倍内閣は高支持率で平成18年の発足始動の時でありましたが、「安倍総裁は父晋太郎氏の惜福を引き継いだ要因で選出されましたが、好機盛運年ですが暗剣殺を持ち政権に微妙に影響しそうです。とNO5で予測いたしました。

平成19年(二黒土星亥年)9月(四緑木星酉月)12日(三碧木星酉日)の昼過ぎに安倍首相の辞意表明が報道されました。参議院選敗退後、意欲を持って続投を決意し、10日に臨時国会が召集され所信表明演説が行われた3日後の事であります。正に全てを放り出しての行動であります。

丁度、9月の運気は上昇機運月であっても月破殺に同会し(12日は月盤に同会し暗剣殺も持つ)、9月・10月は試練月が続く状態であり、苦境に立たされる状態から11月の本年の山場まで持つのかなと言う懸念がありました。

気学では精神・肉体・行動の一致を見ることや順調に合致して行動出来る時を盛運期状態(4年間、4ヶ月間)の時期と言います。逆に衰運期状態(5年間、5ヶ月間)の時期は精神の不一致・肉体の病・そして行動の不一致を見ると判断します。

父安倍晋太郎氏の死去に伴ない跡目として国会議員として初当選(始動)した年は平成5年の七赤金星酉年で衰運期3年目の鬼門廻座でした。めぐり合わせの時期が凶悪の始動(平成5年)となり、今回の事象要因の根元に、国会議員としては当選したが天運の要因(めぐり合わせの悪さ)が始動時から発生していた事になります。

そして国会議員として180ヶ月のタイムリミット(15年)の気学周期で逆運作用(本来なら盛運期3年目の最高の年ですが過去の要因により凶現象が顕現する事)の極限が作用して活力・活気・活動が消滅するに至ったと言う事です。

運気的要因においては盛運年にありましたが暗剣殺(他動要因)を持っている年に首相就任となり多くの重要法案を通して来た情勢にかかわらず任命した大臣の不祥事で足を引っ張られてしまい、多大なるストレスを受けてしまったようです。

その後、後任の総裁を決めるにあたり福田康夫氏・麻生太郎氏の決戦となりました。

福田康夫氏 昭和11年7月16日生れ(本命一白子年・月命三碧未月生れ)初当選は平成2年(一白午年)で本命は中宮位に廻座の盛運4年目でした。平成19年は巽(東南)廻座の盛運期3年目の最高の年です。

麻生太郎氏(昭和15年9月20日生れ(本命六白辰年・月命七赤酉月生れ)初当選は昭和54年(三碧未年)で本命は艮方位(東北・鬼門)に廻座し衰運期の3年目でした。麻生氏が勝負時のめぐり合わせの平成19年は本命が南廻座の衰運期4年目であります。

総裁選は福田氏の勝利でした。その後、9月25日に第91代福田康夫首相が誕生致しました。まさに父・福田赳夫氏が首相になった年齢と同じ71歳です。

福田氏は昨年、麻垣康三(麻生の麻・谷垣の垣・福田康夫の康・安倍晋三の三を取った言葉)と小泉首相の後継争い時にひとり争いを回避し辞退した背景に、今日の情勢を見抜いていた要因があります。勝負は時の運と言い「天」は思いがけない命を降ろします。

しかし本命の巽(東南・盛運3年目)廻座は、運気は良いのですが歳破を持つ状況です。今後、忍耐力と辛抱が強く求められます。国民にとっては一長一短の生じる首相です。国民不在では自民党の衰退は加速します。

激動して行く世界情勢の流れの中で衆院の大多数を得ている与党が高慢な強引な態度で法案を通し、国民と乖離(かいり)した行動は失敗に値するものです。改革も機構の改善程度で7年と言う歳月の無駄がありました。

改革とは社会や政界を含む大改造であり、旧態依然と実権を握る官僚主導による政治全体の機構が改たまらぬ限り、中途半端な目先きのみの改革で政権のたらい回しと堂々巡りに終り、国民主導の政治は夢の彼方の絵空言で時の無駄使いが続きます。次回に続く。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO6

2009年9月30日 水曜日

小泉前首相の改革政策は、安倍内閣へと引き継がれていると言います。しかし今の安倍内閣は、反安倍首相の立場の人たちも多く取り込まれており、小泉前首相のように思い切りのよい姿を国民の前に見せるのは難しいようです。

小泉前首相の行政改革の本格実施はこれからであり小泉内閣の行った改革が真に日本の為であったかは今後の成り行きを待たず、多くの破綻が生じて来ております。タウンミーティング時の水増し請求や、やらせ質問等が生じ小泉前内閣の丸投げ体質もあり、この政権の5年間は該当者方でなく、内閣府の主導で決定され強引な姿で行われて来た状況の顕現であります。

内閣府における経済財政諮問会議と規制改革・民間開放推進会議の二つが、ここ5年の改革の一大発信地であり、その中心に竹中平蔵改革大臣が位置し小泉前首相は政策をこうした機関に丸投げして来た状況があり、その真意や責任に不明瞭さも露呈してきております。

就任時において(平成13年度・八白土星年)宮内義彦オリックス会長(昭和10年9月13日生れ・本命二黒土星亥年・月命四緑木星酉月生れ・規制改革会議議長・平成18年村上ファンド事件の余波で辞任する)

本間正明阪大教授(昭和19年3月11日生れ・本命二黒土星申年・月命一白水星卯月生れ・経済財政諮問会議・安倍内閣で税調会長に任命されますが、官舎に愛人と同居しているのが発覚し辞任する)この二人の本命二黒は艮方位(東北方位)で暗剣殺を持ち衰運年3年目でした。

また佐田玄一郎行政改革担当相は27日に自身の政治団体の政治資金収支報告書に不適切な処理があった問題の責任を取って辞任する意向を表明しました。

竹中平蔵前大臣(昭和26年3月3日生れ・本命四緑木星卯年・月命八白土星寅月生れ)と吉川洋東大教授(昭和26年6月30日生れ・本命四緑木星卯年・月命四緑木星午月生れ・経済財政諮問会議)の二人の本命である四緑木星は北廻座のすなわち厄年でした。

小泉前首相(昭和17年1月8日生れ・本命五黄土星巳年・月命九紫火星丑月生れ)の星で政策の良否の可能性を判断するのですが、改革を立案して行く人たちがほぼ運気的に良果に至る時期に就任していないと言う事です。これらの要因は行く末は結実しないと言う事で当事者には「労して功なき」と言う事で負を担うマイナスが後に出て来ます。

小泉前首相の5年半に亘る良否の評価が統括されずに、小泉政権を引き継ぐ形で安倍内閣が誕生しました。出足は順調に見えた安倍内閣も、3ヶ月経過し支持率も低下の傾向が生じて来ており、打つ手が逆風となって来ております。その一例が本間氏を税調会長に任命し裏目となったり、佐田玄一郎氏の問題も不利を受ける状況が出始めていることです。

1月は安倍首相(昭和29年9月21日生れ・本命一白水星午年・月命一白水星酉月生れ)にとってこの吉凶・良善・悪善等の、評価の顕現の生じる月であり、首相にとってこの試練月となり凶現の不利も生じます。

小泉前首相は常に対峙する相手を設定して国民の目を自分の側に引き寄せて、対決する姿勢を演出して来ました。その国民を誘導する手腕は天才肌であったと言えます。しかし対峙する相手に正義や正論があっても国民を上手に自身側に引き込み高支持率を保って来ました。

そうした手腕は時として行き当たりばったりの要因を含んでいるのです。その結果が小泉政権下で一気に250兆円と言う国の負債が増大した事です。多くの改革と言う名の元で改革が促進されたと思っている人は余程現実を直視しない人たちであり、小泉政権下で高成長したのは経済財政諮問会議や規制改革会議の大企業経営者それに関連する日本経団連・経済同友会などの経済団体であります。

今の日本の景気上昇の恩恵に属しているのは約3割の企業と言います。そして切り捨てられた人の側にニートやフリーターやパート従業員やリストラになった高齢者がおります。

本来政治は弱者を救済する政策が重要な項目です。しかし長く続いた不況を脱出すると言う改革を旗印にして実際行った事の結果として、格差は増大し250兆円の負債を嵩上げし、国民の目をかっこ良さと劇場型政治に引き込んだのです。そして次に来るものは増税であります。

本命五黄の小泉首相の登場は月命九紫で九紫命のパフォーマンスと実利の乏しさが際立ち本来の五黄命の「新生」と言う要因より「破壊」要因のみが働き自民党をぶっ壊す所か日本をぶっ壊してしまった状況があり、国民にとってこの行方は大きな後遺症に悩む状況です。安易な人気投票的な選挙での一票がやがて自分自身に跳ね返ると言う試練の行く末です。次回に続く。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO5

2009年9月25日 金曜日

平成18年(三碧木星戌年)9月(七赤金星酉月)20日(九紫火星子日)午後に自民党第21代総裁選挙が行われました。立候補者は3名で安倍晋三議員・谷垣禎一議員・麻生太郎議員です。自民党国会議員403票、全国自民党員300票の合計703票による投票であります。

安倍晋三(昭和29年9月21日生まれ・本命一白午年・月命一白酉月)

谷垣禎一(昭和20年3月7日生まれ・本命一白酉年・月命七赤卯月)

麻生太郎(昭和15年9月20日生まれ・本命六白辰年・月命七赤酉月)

年盤の運気は本命一白(安倍氏)が盛運期年2年目で断然有利で、本命六白(麻生氏)は衰運期年3年目であり断然不利であります。そして何よりも安倍氏は一族の「惜福」(掴まず使用しなかった福分)が残っていたと言うことが断然有利に働いたのです。

自然界はバランスであることを自民党50年の派閥の流れで見ると運の流れが理解できます。

首相就任は官僚出身の吉田派は吉田・佐藤・田中・細川・竹下・小渕・羽田・橋本・池田・大平・鈴木・宮沢の12名であり、党人派中心の派閥からは鳩山・石橋・中曽根・岸・福田・森・小泉・安倍・三木の9名であります。

小泉首相が田中派を分裂に追い込み民主党の主たるメンバーは皆、田中派に属していた議員たちであり、今回早々と民主党代表になった小沢一郎代表(本命四緑木星午年・月命五黄土星巳月生まれ)・鳩山由紀夫幹事長ともに田中派出身です。安倍総裁は父晋太郎氏の惜福を引き継いだ要因で選出されましたが好機盛運年ですが暗剣殺を持ち政権に微妙に影響しそうです。

そして平成18年(三碧木星戌年)9月(七赤金星酉月)・26日(三緑木星午日)に安倍総裁は第90代首相になり安倍内閣が発足しました。

閣僚においては首相との三合の縁に当たるのが寅年生れの塩崎官房長官です。最上の縁を結んでおります。しかし辰年が4名おりこのポストの4名の閣僚が内閣の良否を左右し、つまり外務(麻生太郎氏)・防衛(久間章生氏)・金融(山本有二氏)・行政改革(佐田玄一郎氏)の所に大きな課題の生じる要因となります。

自由民主党である今の自民党は昭和30年(九紫火星未年)に当時の自由党と民主党が合併した党であります。安倍政権の流れの中でもう一度・二度政権再編成の機運に至る状況もあり、平成21年(九紫火星丑年)が自民党の節目の周期にあり政界も混迷度が加速する状況もあります。

新生安倍内閣に期待することは、どう言う国にするかのしっかりとした国家像を示してもらいたいと言う事です。

戦後、歴代の内閣は、敗戦による失われた国権の回復に主眼が置かれ、日本と言う国の姿というものが示されずに来ました。そして東西冷戦の終着以降の日本は、ただただバブル崩壊の不良債権の処理を抱えたままで漂流して来た状況がありました。

その間の10年間で宮沢内閣・細川連立内閣・羽田連立内閣・村山内閣(社会党・自民党連立)・橋本内閣・小渕内閣・森内閣と続きました。
そして小泉内閣が5年半において不良債権の処理は解決されましたが、この間約60年間日本の将来像や国の姿が国民の前に示されずに経過して来た歳月でありました。

小泉内閣の功と罪を揚げれば、功の部分は不良債権の処理を解決・政権の安定・派閥政治打破や状況を破っての世界貢献があります。罪の部分は市場原理経済の導入による格差の広がりから、社会対立や荒廃や道徳の崩壊・日中・日韓に見られる外交関係の停滞(しかし中韓以外の外交は評価が高い)そして何より議会制の規律を破って大勝利はしたものの衆院においての郵政民営化解散であります。

一つの案件で内閣が飛んだであろう難問を国民の高支持率で乗り切って来た背景がありました。ではこの5年半の小泉内閣への評価となれば戦後政治の積み上げた功と罪を崩壊させる事に成功したと言えます。そこには戦後政治の功の部分も失なわれてしまった訳です。

昭和の初期に軍部の台頭が生じて政治も軍事色に染まり、国民もその方向へと流されて行き国家が崩壊して行きます。新陳代謝が果せずに国そのものが閉塞間漂う暗い時代がありました。

72年後(気学周期)の今、政治そのものが劇場型となり、自民党はいつの間にか公明党の支援なくしては存在出来ない状況にあり、政権そのものが半端な閉塞間漂う目先きの利害のみに終始して来ております。マスコミもスポンサーの中に新興宗教の力が浸透して、善悪の基準の良否を失って来ております。昔は軍部、今は新興宗教となり国民が物言えぬようになって来ていることが、どれだけの人が認識しているかの状況があります。

歴史は何の為に学ぶのかと言うと、同じ過ちを繰り返さずに良い国を造って行く為に歴史を学ぶのです。

また小さな政府を目指すと言って「国民主導による政治を」と言っても官僚主導は改革されずに終わりました。東西冷戦の終焉した以後の15年間でやっと日本もソフトランディングして国民主導の政治が実現の状況になったと言うことであり、新しい内閣には国民の側に立った主体性のある国造りの将来像を示して頂きたいと思います。

それにはまず私たち一人一人が哲学を持ち理念と将来像を示せる政治家を選ぶことが必須です。今、私たちはある意味で絆や心や道徳の失われた原野に立っているのです。次回に続く。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO4

2009年9月20日 日曜日

小泉首相は平成13年の南西方位の盛運期1年目より盛運期の4年間を含めて、満5年と5ヶ月と言う歴代首相3位と言う長期政権となりました。

行政改革を旗印に国民の支持率も常に6割近い高い状況も生じ、常に高支持率を堅持して来ました。改革の理念の元で米国との外交も密月時代とも言える友好関係が続きました。しかし反面、日中・日韓との関係は靖国参拝問題から停滞を余儀なくされ物議が拡大されました。

就任当時は15年に及ぶ不況と低成長と不良債権があり、日本は経済的には情報技術(IT)不況の悪化の一途をたどる状況でした。平成15年4月(就任2年目)には日経平均株価はバブル崩壊後の最安値の7607円まで落ち込み金融不安が広がりました。米国の圧力で金融市場の規制緩和が進み市場万能主義による事件も発生しました。

また平成15年3月イラク戦争開戦において自衛隊派遣問題も憲法を変えずに実施し、道路関係四公団の民営化・郵政民営化が推進されて衆議院選挙(平成17年9月)には自民党大勝利となり、守旧派と言う人たちを追い出して自民党の派閥政治が大きく崩壊して行きました。

米国流の弱肉強食社会を選択し、社会に二極化現象と言う中間層が大きく減少する格差が広がって、改革が官僚主導の改革から国民主導(政治主導)の改革へと言う理念は手付かずに終り、相も変わらず官僚主導改革は成されていない状況です。

小さな政府と言う行政改革の本質的な改革が成されず理念も示されず米国の国策に則った政策の5年間であり、小泉首相・ブッシュ大統領の密月関係の状態による良否の結果は、良い面と悪い面の両極端を発生させたと言えます。

米国の本音は日本よりも中国にあり、日本も国策に則って戦略外交を行うくらいの思惑があっても良い5年半でした。目先のカッコよさに惑わされ「実利」の乏しい歳月の繰り返しでありました。

日本が将来に亘り、より健全で機能的な社会を構築されるには5つの政策の早期なる実行が必須でありました。①行政改革②規制緩和③税制優遇(減税政策)④情報公開⑤自己責任です。

こうした経済の健全な連鎖を基本として小泉内閣の5年半を顧みた場合、決して合格点は出せない状態であります。

つまり社会機構が大きく変動している時に、部分の改革を取り上げるだけでなく政治・法律・行政・企業・個人に対して同時に何年かの期間を設定して実行しなければ社会のある部分にアンバランスな状態が生じると言うことになります。

「理念なき政策は国民を路頭に迷わすだけであります。」サッチャー元英国首相が「与党における改革は革命でなくてはならない」と述べました。

国民の負担は重く加速され官僚主導の改革は進まず国民主導(政治)の状態も変化のない状態です。改革でなく革命でなくてはならない訳で、旧態としたしがらみの強い族議員・2世3世の世襲議員の人たちに国民の真意が代弁出来るのかと言う気持ちも強く生じて来るのです。

政治のプロである以上、政策を立案して行く以上、21世紀の政治家は日本の国益に則った信頼出来る「理念」を揚げて国造りの方向性をしっかり示して欲しいものです。次回に続く。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

イチロー選手が9年連続200安打達成!!

2009年9月14日 月曜日

平成21年9月14日(米国は13日)にイチロー選手が9年連続200安打のメジャー新記録を達成しました。

鈴木一郎氏  昭和48年10月22日生まれ(本命九紫丑年・月命六白戌月)

振り返れば、平成13年1月9日に大リーグのマリナーズ球団に入団し渡米しました。

年盤において1月9日は2月4日の節分の前ですので前年の平成12年度の九紫火星辰年にあたります。米国のシアトルは日本から見て東北方位にあたります。東北方位は三碧木星が廻座しておりイチロー選手の吉方位にあたります。三碧木星方位の活用実践でありました。

2月からのキャンプインで、もし2月4日以降の渡米だったら、平成13年は八白土星巳年で東北方位(シアトル)は暗剣殺の大凶方位にあたったのです。

気学では「人の吉凶は動より生ず」と教示いたします。動(どう)とは始動時の事です。その為、最初の決めたスタート時で、後々の吉凶が顕現するという事になります。

平成13年の運気は衰運期の1年目に入りましたが誕生日の10月22日までは盛運期の運気が残っている時でした。その1年目で首位打者・盗塁王・MVPなど数々のタイトルを獲得し、メジャーに新風を吹き込みました。その陰に気学吉方位への裏付けがありました。

新人で史上初となる首位打者と盗塁王の2冠や新人最多安打記録242本(242の合計数2+4+2=8は三碧数)で90年ぶりの更新やリーグMVP等まで手にいれた大活躍であり、三碧方位効果の開花です。それ以後の活躍は皆さんがご存知の通り平成16年にシーズン最多記録の262安打を達成。平成21年4月に張本勲氏の3085安打を抜いた。

実働は平成13年(八白土星巳年)から平成21年(九紫火星丑年)までの気学1周期の9年間です。そしてイチロー選手の本命である九紫火星年(平成21年は九紫火星丑年で中宮位廻座)に、とてつもない大きな花を咲かせました。盛運期4年目の開花・結実の年廻りです。

方位活用効果を自分の目的達成に上手に活用した例です。強運の人は強靭
なる精神力と努力と天の与えてくれた良いめぐり合せのあることを学べる
好例です。

「イチロー選手、おめでとうございます!」これからの活躍も楽しみにしています。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO3

2009年9月10日 木曜日

小泉政権が誕生し平成18年には満5年目に入りました。

小泉首相(昭和17年1月生まれの五黄土星の人)改革の盛運期4年間が終わり、平成18年から衰運期の5年間が始まります。

平成17年11月の耐震偽装問題・小泉チルドレンの議員の公職選挙法違反による議員辞職・ライブドアの証券取引法違反事件と首相の衰運期に突入し始める状況の中で、逆風が吹き出して来たと言う事です。

小泉首相の改革も平成18年の9月の自民党総裁選挙で上手に受け継がれなければ、5年以上に亘る国民の期待と忍耐強く辛抱して来た国民の信頼を失うことになります。

自由民主党は確かに派閥は壊されました。しかしそれ以上に日本と言う国が、小泉政権で壊されたことには余り表面に出ない状況でありますが、国と言う尊厳が失われた事を国民は理解できずにおります。

それは明治維新の日米貿易通商条約と同様に、戦後60年、今の憲法を含めて近年金融政策・郵政改革・医療制度・司法改革等すべて米国から日本に対しての「年次改革要望書」通りに政治が動いていると言います。

米国の市場開放要求を事案として宮沢内閣以後、履行されている状況で米国51番目の州と言っても過言でない動向で推移しています。

バブル崩壊による不良債権は約250兆円から300兆円ありましたが、政府からの助成金が約100兆円そしてゼロ金利政策により10年間で累積154兆円です(本来は国民が利息として受け取れる金利)。合計254兆円、すなわち不良債権が相殺されたのです。

そして銀行は国民に還元しない利息の金で国債を買い続けてその保有は約100兆円です。小泉内閣は改革と言う名の元で国民に負担を強いてまたゼロ金利で耐える事を行い、銀行の預金を株式投資に移す政策を断行しております。

健全なる「実体経済」即ち企業を育てて株価が上昇し、配当によって利益を得ると言う本業の姿から、投資と言うより「投機屋(ギャンブラー)」と言う人たちを市場開放・規制緩和と称し実体のない虚構の企業を誕生させた要因が小泉政権の政策の裏側に存在していたのであります。

勤勉で働く事に美徳を持ち、真面目であった国民性が失われ、米国から示される年次改革要望書を時代のさきがけの様に振る舞い、政策に示される案がすべて米国からの提示による案であったと言う政治の無策が、政治の根幹にあったと言うことは「改革」と言う名の元に日本の国民に、自案のように粉飾している政府全体の責任は重い要因です。

企業においてもカネボウ・コクド西武鉄道・ライブドア等の粉飾決算、政治家の米国提案を丸飲みし、いかにも国民の為と改革を行っている小泉政権があり、企業・政界・国民等の粉飾まみれになっている今の日本の姿があります。

その何よりの根幹は国民の「拝金主義」による思考が根底にあることです。

戦後の日本社会および国民は「自立する」と言う要因を放棄して来ました。自立と言う自分自身で考え行動し責任をしっかり持つことを行わずに60年過ごして来たということです。

国会での耐震偽装問題の証人喚問においても責任転換の答弁ばかりで、しっかり責任を自覚していない状況です。企業は粉飾し、業者は偽装し、政治家は米国案に追随している現状が露呈している訳です。これら60年間の中で、自立と言う生存に係わる根幹を政治は国家安全を米国に依存し、企業は護送船団で官僚主導の元で成長して来たと言うことであります。

そして国民は物の豊かさに満足し、拝金主義を第一として考えるようになり、小泉首相は政治を劇場として演出する状況を「改革」をテーマに作り出した現状があります。昨年暮から年頭に発生している事柄は小泉内閣の5年間近くの政策の影の部分が、首相の運気衰運と同時に発生しています。

気学における下元期の状況が作り出す周期の下克上・実力主義・弱肉強食・感性が主体となる時代等々が続く情勢があります。自立が下元期の課せられた状況であり、自立には自己責任・自己管理・自己防衛が求められます。

耐震偽装問題も、住民の多くがこうした下元期要因を考えず、ただ利便性のみを追求した結果購入し被害を受けた訳です。日本が地震大国であることは誰もが自覚しています。そこに「なぜ」と言う自立するための疑問を選択の項目に入れないのかと言うことです。

関東大震災から85年・阪神・淡路大震災から14年、近くは中越地震があり、常に地震国であると言う考えがあれば、この価格で、この広さで、この利便性でと言う物件に対する購入の魅力の中に、なぜ安いのか・安全に対する思考が働く筈です。

それと不安定・混乱要因の状況の中で、また終身雇用の崩壊した状況で、ローンと言う借金を30数年に亘り返済する事を行う事に対しての時代の認識の甘さがあります。付けの反動が来る事は目に見えて判明します。

理念なき民族はただただ迷い生きているだけの民族です。日本民族は違います。

千数百年と言う歴史・文化・伝統ある尊厳ある国家であります。自然界と共存共栄して継承されてきた国家であります。戦後60数年、今の憲法があったから戦争が発生しなかったのではなく、もともと日本は「和」の国でありました。つまり民族の中に弱肉強食を回避する手段として和を求める民族でありました。

国・社会・地域・一族・家の崩壊がありました。今、発生している状況は日本が再生し「自立」しなければならない陣痛の過渡期なのだと信じる一念であります。次回に続く。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO2

2009年9月5日 土曜日

第三次小泉改造内閣が平成17年(四緑木星酉年)10月31日夜に発足しました。

改革の総仕上げの内閣と称し、そして次世代のリーダーの行方は。平成18年9月までの任期を言明している首相、そしてポスト小泉へうまくバトンタッチが出来るか。強引な手法で解散し歴史的圧勝を果たした後だけに行方が気に掛かります。

「十年一昔」と称し、盛運期年4年、衰運期年5年、それが一循環するのが9年という歳月です。

小泉政権が誕生し4年半と言う歳月の経過があります。丁度、小泉政権と小泉首相の盛運期年の状態が重なり、政策においても改革においても良策の年の廻りがありました。しかし運気も平成17年の選挙の大勝利で自然界の御加護から減退する状況であります。

大成を行う時に表面に立つ立場(勝ち運)とそれを支えて行く立場(負を担う運)があります。一家にとって夫が社会で活躍するには(勝ち運)陰で支えてくれる(負を担う運)妻がいなければ、活躍は半減します。夫婦共稼ぎが行なわれれば、負を背負うのは子供です。

小泉首相が長続き政権を堅持し、揺るぎない人気(勝ち運)を得て来た状況の陰で、負を担っている実姉と実弟の存在は余り報道されておりませんが、しっかりと支えられております。

平成17年の第三次改造内閣において、盛運期年の人が7名(北川・中川・猪口・額賀・小池・杉浦)衰運期年の人が7名(麻生・二階・与謝野・沓掛・川崎・松田・小坂)そして上昇の閣僚が3名(中馬・安倍・谷垣)下降の首相(小泉)1名と言う運気です。また女性閣僚が2名(小池・猪口)選出されましたが、ともに本命三碧木星辰年生まれと言う運気盛んなる女性が、首相の両側に並び、首相の下降を上手に補充しています。

小泉首相の一貫した信念や改革行動は、今までにない手腕が国民に何がしかの期待感や希望をもたらして、多くの支持率を得て来たと思います。

第一次小泉内閣が誕生し、田中真紀子外相が外務省と対立し内紛が勃発した時が、大きな改革の断行の山場だったと思います。

4年半近く経過し大勝利しても遅きに失した感があります。この間に赤字国債は200兆円近く膨らみ700兆円を越えてしまいました。不良債権問題で優遇され続けている銀行は空前の利益を上げています。

そしてポスト小泉以降は景気の回復と言う声の元で、減税の撤廃や消費税の見直し等々の問題が発生して来ております。つまり小泉首相の改革は、外務省の内紛を田中外相と外務省官僚をお互いの「ケンカ両成敗」と言う解決法に小泉首相の真の手腕が見えたのです。

これから平成18年9月までの首相の任期において果たして国民は、改革と言う真の実態のない掛け声とパフォーマンス政策を容認し続けていくかです。

世界で「小さい政府」として成立しているのは米国と英国であります。そして「大きな政府」としては北欧の諸国があります。小さい政府とは自由主義経済の元で競争原理を基とした弱肉強食の社会です。大きな政府とは社会主義経済の元で官僚主導を基とした管理行政の社会です。

日本は明治以来、国主導の官僚主導が主となり成して来た国で、特に戦後の経済成長は国と官僚の主導の元で発展して来ました。しかし1990年代の東西冷戦消滅後において「国のあるべきかたち」が示されないままに現在に至って来ました。丁度、日本ではバブル景気から崩壊に至った頃であり、目先の問題に踊らされて、国のかたちをどう言うかたちにするかどころの話ではなかった訳です。

今、遅まきながら小泉首相の登場により初めて「この国のかたちがしっかりと国民に説明されないままで」その方向が、小さい政府に向かって改革されているのだと言うことを理解している所です。

日本人は曖昧な国民と言われますが、近年の歴代の首相から「国のかたちや国造り」の理念の説明は皆無と言ってよいくらい成されておりません。

後藤新平(関東大震災の復興時に現在の東京の「昭和通り」の道幅を広くし次世代に備えた人)のように市民の将来を思い政策を述べれば、大風呂敷と言われて酷評されます。近衛文磨元首相のように国民に圧倒的人気の高かった首相は、日米開戦への階段を駆け上がり、田中角栄元首相も国民の英雄的な人気の支持を受けながら、金権政治と称されて辞職します。

二人の背後には米国の策略陰謀に乗せられた面があるにせよ、目先の良否に一喜一憂する国民性のある事は今回の小泉郵政改革解散で大勝利した状況に相通じる要因と感じます。

戦後60年と言う節目の年に日本は岐路分岐に立たされています。「国造りのかたち」を政治家は示すべき時期が来ています。次回に続く。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら