2015年8月 のアーカイブ

安倍政権の検証 

2015年8月21日 金曜日

今年は三碧木星未年であります。官庁関係では経済産業省・文部科学省がこの三碧木星事象に該当します。

今年の安倍政権の現在、審議や議論が行われている政府の主な課題を検証して見ます。物事の成就には人の運気状況も大きな影響があります。

安倍晋三首相(1954年9月21日生まれ・本命一白水星午年)の運気は盛運期2年目ですが暗剣殺を持つ運気です。強気の政権運営ですが、非常に危険な状況にあります。円安・株価上昇と上手く行っているように見えますが恩恵を受けているのは大企業や富裕層であります。貧富の格差はどんどん広がっています。

昨年(2014年)の衆議院解散は「政治と金の問題で2名の閣僚が辞任し他の議員にも飛び火する」・「国内総生産の落ち込みでアベノミクスが危うくなる」そして迫る消費税UPでした。ここから国民を上手く乗せて本題をごまかす「アベノマジック」が始まったのです。

安倍首相は消費税のUPの見送りと1年半後(2017年4月から)の確定消費税の事に対して「国民の信を問いたい」と言う解散でありました。国民の眼を消費税に向けて、マニフェストに安保法案を乗せしっかりと国民に訴えたと言います。そして国民の信(安保法案)を得たと強調します。

当時は政権運営に暗雲が立ち込めて来た時期で更に支持率が下がる前に、今ならバラバラな野党(2014年11月28日でみんなの党は解党)に勝てるからです。すなわち安倍長期政権を狙った解散だったのです。

何故なら安倍首相の最大のテーマである集団的自衛権の問題が来年(2015年)にあるからです。安倍首相の長年の夢であり政治生命を賭ける案件だからなのです。そして今年(2015年)の最大の議題が安保法案でした。前回のブログ(平成27年7月21日号)通りです。

安保法案も衆議院を通過した事で、これ以上安倍政権の支持率を下げたくないと言う考えから、2520億円かかると言う国立競技場の建設は、「変更はない」と言い切っていたにも関わらず、急遽7月17日に安倍首相が再度見直す方向に早々と転換した。国民が納得していない国立競技場は再度ゼロペースで見直すと表明したのに、安保法案は国民の意見を無視して強引に決めた。国立競技場の建設見直しは支持率UPを狙ったのです。

そしてここに来てまた新たな火種が出ました。礒崎陽輔首相補佐官が安全保障関連法案について「法的安定性は関係ない」と発言した問題です。国会にて謝罪をしましたが、本音と建て前が見え隠れする発言です。

同じく自民党の武藤貴也衆議院議員は先月30日、ツイッターで、安全保障関連法案に反対している学生団体について「だって戦争に行きたくないじゃん」という自分中心、極端な利己的考えに基づく」などと批判し、波紋が広がっている。このような発言があるのは、本人はもとより自民党内にも問題があるように思います。そして未公開株購入をめぐるトラブルで19日に自民党を離党した。

そして支持率がどんどん低下する安倍首相が、またまた取った手は、国民の眼を現在行われている参議院における安保法案の審議の影響を避ける為に、あれほど決まった事だから粛々と辺野古埋め立てを進めると実行して来た辺野古埋め立ての工事を「政府としては8月10日(月)から9月9日(水)までの間、工事を一時中断し、改めて辺野古移設に関する政府の考え方を沖縄県に説明するとともに、問題の解決に向けて集中的に協議を行うことや新国立競技場の建設は国民の意見を聞く事にしました。

すべて来年の参議院選挙を意識した策である。8月14日の「70年談話」も、もうひとつはっきりしない談話で終わりました。「アベノマジック」に惑わされた国民もやっと安倍首相の本性を見る時が来ました。

菅義偉・官房長(1948年12月6日生まれ・本命七赤金星子年)の運気は衰運期4年目です。安倍首相の参謀役として安倍首相の言いなりである。

麻生太郎・副総理・財務・金融(1940年9月20日生まれ・本命六白金星辰年)の運気は衰運期3年目です。アベノミクスでの大胆な金融緩和にて円安と株価上昇になりました。国の借金は1100兆円に近付き毎年毎年50兆円の増加です。どこまで続くのでしょうか。円安で多くの外国人が日本を訪れ爆買で日本経済が潤っていますが、今後においては大きな落とし穴があります。

アベノミクスは一部の人(大企業や富裕層)をまず潤わせて、そこからお金が広く流れていくトリクルダウン(富裕層が経済的に豊かになることで、最終的には貧困層も豊かになり、全体に富が行き渡るという理論)の考え方なのです。過去に於いてこの政策を取り入れた英国のサッチャも米国のレーガンも、格差の拡大を産んだだけでした。

岸田文雄・外務大臣(1957年7月29日生まれ・本命七赤金星酉年)の運気は衰運期4年目です。韓国・中国との近隣諸国の外交が上手く行っていない。韓国(歴史認識・慰安婦問題等)とは今後上手く行くように手を打っているがそうは簡単ではない。中国とは更に難しい問題(軍事・南沙諸島・尖閣問題等)が浮上して来ます。安保法案は中国を意識した事案でもあると中国を名指しでいる事も今後の日中関係は難しいです。

中谷元・防衛大臣(1957年10月14日生まれ・本命七赤金星酉年)の運気は・衰運期4年目です。今年最大のテーマは集団的自衛権・辺野古問題です。国会での答弁はしどろもどろでした。しかし集団的自衛権の行使が出来る安保法案は衆議院を通過しました。そして現在、参議院で審議中です。辺野古問題も沖縄の民意を無視した行動です。二つの事案はこれからも大きな問題となり全国でデモが広がります。

塩崎恭久・厚生労働大臣(1950年11月7日生まれ・本命五黄土星寅年)の運気は衰運期2年目です。個人情報100万件以上の年金流出問題(顧客にお詫びの書類を送る。この郵便代で10億以上かかった。すべて国民の税金です)・非正規労働法案(弱者にとって死活問題です)・年金の株への運用(もし株価が暴落したら国民の年金は損失します)と問題の多い省で、責任の所在がはっきりしないです。

宮沢洋一・経済産業大臣(1950年4月21日生まれ・本命五黄土星寅年)の運気は衰運期2年目です。現在原発はすべて止まっている状況です。原発が無くてもこのままでも国民の生活は問題ありません。しかし川内原発(鹿児島)が8月11日に川内原発1号機を再稼働しました。近くの桜島が噴火警戒レベル4になりました。福島原発の処理も終わっていないし、住民の避難場所・自然災害の事・テロ対策も出来ていない状況での再稼働は問題ありです。

山谷えり子・国家公安委員長兼拉致問題担当大臣(1950年9月19日生まれ・本命五黄土星寅年)の運気は衰運期2年目です。北朝鮮拉致問題は 昨年の最後の大きなチャンス(発生から36年目の周期でした。「起」「承」「転」「結」各9年です。気学36年周期)を逃し、今年も北朝鮮からの報告が先送りと言う事です。この問題の解決はいつになるのでしょう。36年間も何をやっているのでしょう。

下村博文・文部科学大臣(1954年5月23日生まれ・本命一白水星午年)の運気は盛運期2年目で暗剣殺を持つ運気です。国立競技場の建設費用が2520億円と、とんでもない金額で計画が進んでいました。「変更すると間に合わないので決定です」と強気の姿勢だったが、7月17日に安倍首相が再度見直す方向に転換した事で態度が一変した。

頼りない大臣です。国立競技場の建設の責任者は誰ですか。誰も責任を取らない事態です。建築の見直しで損失が62億以上(国民の税金)出ているとの事です。事態の収拾に向けてスポーツ・青少年局の久保公人局長(58)が辞職した。野党からは「とかげのしっぽ切り」と批判が出た。また2020東京オリンピックのエンブレムが、ベルギーの劇場のロゴマークと 酷似しているとされる問題も出ています。これだけ問題が次から次へと出る東京オリンピックは成功するのでしょうか。

また、いじめ問題での自殺者も出ていますが、学校や教育委員会の指導や管理が全然出来ていない。この問題に於いても文部科学省も教育委員会も学校も担任も関連部署もすべて責任逃れの状態です。

2020年東京オリンピック・パラリンピック担当大臣・遠藤利明(1950年1月17日生まれ・本命六白金星丑年)の運気は衰運期3年目)です。ほとんど活動が見えないです。アスリートから色々な意見を聞いておりますが「リオデジャネイロの次はどこの国でオリンピックがあるのか?」と、ぼけた発言も飛び出しています。

太田昭宏・国土交通大臣(1945年10月6日生まれ・本命一白水星酉年)の運気は盛運期2年目で暗剣殺を持つ運気です。これだけ多い自然災害と防災問題に真剣に取り組んで頂きたいです。老朽化するビル・橋・高速道路・防波堤等を優先する事であります。しかし政府は経済成長の為のバラマキ公共事業が多く行われています。

甘利 明・経済再生大臣(1949年8月27日 生まれ。六白金星丑年)の運気は衰運期3年目です。TPP(環太平洋経済連携協定)問題は7月31日に合意には至りませんでした。日本の通商戦略にとって大きな打撃となる。安倍政権は自由貿易の推進を成長戦略の柱として位置付けているだけに、来年に次期大統領選を控える米国の政治日程などを踏まえるとどうなるのでしょうか。日本の通商戦略が見直しを迫られるだけでなく、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」にとっても大きな痛手となる。

石破茂・地方創生担当大臣 (1957年2月4日生まれ・本命七赤金星酉年)の運気は衰運期4年目です。安倍政権の公約の一つである地方再生は思うような成果はありません。更に地方と都市の格差はついているように思います。

ご覧のようにすべての閣僚の運気は最悪の状態です。このように悪い運気の閣僚に任せる事で、すべてが上手く進まないのです。これでは国民は不幸です。

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少子化問題と地方再生

2015年8月11日 火曜日

お盆期間に入り故郷に帰省される方も多いと思います。改めて故郷の家族や風景や懐かしい事柄に触れて見るのも良いものです。

今、少子化が進んでいる状況の中で、出生率が上昇している県として有名なのが福井県であります。そこには地域性・親と子と孫の三世代の家族・嫁と姑の関係・食育と言う食べ物からの伝統文化があります。

その根底には日本独自の地域や家族や人間関係の基本でありました「手間替えの思想」があります。自分の出来る事また余裕の生じるところを、相手に尽力し手伝う事であり、逆に相手から尽くし手伝ってもらう事です。「相身互い」の思想であります。

手間替えは一見ボランティアと似ていますが基本的に異なります。ボランティアは余裕の生じる人が見返りを考えずに行う事でありますが、手間替えは双方が互いに協力し合う行動が、地域や家族の中で根付いている事です。

田植えや稲刈りの時にお互い地域で協力して行ったり、子育てを地域で育てる(最近は子供の事件が増えています)と言うこともあり、役割分担に於いて協力し合う思想があり、その基盤には「忠如」(相手の立場に立って思いやる心)と言う心があります。これらの思想は儒教の教えであります。

戦後、家族制度が崩壊し核家族となりました。政府が目先の少子化対策でお金や資金をばらまく政策よりもこの儒教の教えをもう一度再考し、三世代家族による手間替え思想を根付かせる政策を取り入れ行く方が永続性のあるものと思われます。

若い人の意欲を社会へ出し、年寄りの知恵を孫に伝承し、年寄りは孫より活力を得て健康と活力源とする福井県に学ぶ生きた教材は必須です。

昔は年金で老後が暮らせたものです。定年退職をして年金を貰い、孫たちに囲まれ老夫婦が仲良く過ごせたものです。
今は年金だけでは暮らせない時代となりました。家族はバラバラで病院費用は高く、場合によっては一人暮らしの寂しい老後です。

政府の地方を元気にすると言う政策は多くの人にとって異論のないものですが、具体的な施策については、内容が乏しいというのも事実です。中小企業の稼ぐ力の徹底強化、サービス産業の活性化・生産性の向上、農林水産業・医療・介護・観光産業の基幹産業化などが掲げられています。しかし現状は上手く行っていません。今後打ち出す政策がバラマキ政策だけにならないように本当の地方再生を願います。

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東芝不正会計事件

2015年8月1日 土曜日

140年の歴史のある大企業である東芝(20万人の従業員)で、経営トップらが意図的に見かけ上の当期利益のかさ上げを、認識しながら中止や是正を指示し不正会計を行った事件です。

役員は信用回復に向かって立て直すと言っていますが、信用は年数を掛けて築くもので失うのは一瞬です。いつも思うのは、謝罪会見をする人たちは悪びれた様子もなく、責任の取り方もまったく納得のいかないものです。役員の失った信用を消して、これから信用を築くのは社員です。会社挙げての意識改革が強く求められます。

不適切な会計処理があったことに伴う決算の修正額が2008年~2014年年度で1518億円に及んだ。経営トップ・社内カンパニーのトップらが組織的に関与したとの事です。その結果として東芝は7月21日、田中久雄社長、佐々木則夫副会長、西田厚聡相談役の歴代3社長が同日付で辞任したと発表した。室町正志会長が社長職を兼務する事になりました。

利益追求の会社方針や社員の目標達成のプレッシャ(上からの圧力)また東芝の企業(社内)風土(上司の命令には従い逆らう事が出来ない)がありました。この原因は東芝だけの問題ではなく、過去には上からのプレッシャで「ノルマの野村」と言われた野村証券が有名です。おそらく氷山の一角でしょう。

今回の事件の4名の運気と気質を観てみます。ご覧いただければご理解できると思います。

田中久雄社長(1950年12月20日生まれ.本命五黄土星寅年) 
運気は本命星が西方位に廻座する衰運期2年目です。諸事に於いて減退機運の年でありますが、意欲は衰える事無く充実しています。金銭に関する事が多い年です。
しかし運気は徐々に減退機運も生じて来ます。本年は営業面に於いても仕事面に於いても従来通りの動きは続きますが、出費の嵩む年であり苦しい状態に至ります。(西方位の事象のお金の問題が顕現しました)

気質は幼児期より独立心が旺盛です。先見に対しての才覚があります。苦労した事が味になり後半大いに成功します。(社長になった)

佐々木則夫副会長(1949年6月1日生まれ.本命六白金星丑年)
運気は本命星が東北方位に廻座する衰運期3年目です。諸事に於いて変化・改革の機運が生じやすい年です。意欲が生じても周囲との協調が一致しない状態であり徒労に終わります。
転業や転職、従来の仕事の改革や改善等を行いたくなります。しかし動いても結果は全て裏目となります。衰運期3年目とは「胸突き八丁」と言う時であり、下るのも苦難、登るのも大変と言った時であり、忍耐と根気で足元を固めて行く時です。(東北方位の事象である変化が起こりました)

気質は官庁や自衛隊等が向いている。気ぐらいが高いので商人には不向き。頭脳もよく才能もあるが不器用です。(ビジネスマンには向いていない)

西田厚聡相談役(1943年12月29日生まれ・本命三碧木星未年) 
運気は本命星が中宮位に廻座する盛運期4年目です。諸事に於いて過去の行動の開花・結実の年となります。開花・結実とは運勢的には頂点にあります。それだけにかえって難しい局面となり得る年です。過去の努力の成果が吉凶・善悪・良否で二極化の顕現を見ます。運気は盛運状態ですがこの年は良かれ悪かれ結果を見る年になります。(中宮位廻座の事象である過去の行動が凶・悪・否で顕現しました)

気質は人気もあり行動力もあるが、わがままで自己主張ある。誠実なる人柄が好かれる元で人の引き立てで伸びる。(自己主張が命取りになりました)

室町正志会長(1950年 4月10日生まれ・本命五黄土星寅年) 
運気は衰運期2年目です。田中久雄社長と同じです。(西方位の事象のお金の問題が顕現しました)

気質は才能があり過ぎて逆に損を受ける。苦労性で細部まで気配りする。忍耐の後で成功する。(新社長になっての今後の展開は?)

一日も早く内部管理体制の構築改善をして信用を取り戻して頂きたいです。

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