気学とは

                           
気学とは、どんな学問かと言いますと、人間がこの世の中に初めて生を受け大気にふれたその年・月・日を基本として占う学問で、人事一切の事柄を明らかにすると共に、どうしたら人間が幸福な生活を営むことが出来るかを、最も具体的に指導する「開運」の学問です。

気学によって、どんなことが占う事が出来るか。
@社会や国家間の諸問題の良否が判断出来る。
A各人の生涯を通じての運命が占える。
B各人の毎年・毎月・毎日の運勢が占える。
C移転や旅行の際の方位の吉凶が占える。
D天災等の凶災を予測することが占える。
E家相・方位の吉凶を判断出来る。
F地相・発展地域の良否判断出来る。
G各人の相生相剋・人の縁が判断出来る。
H目的を持った人を開花へ指導出来る。

その占術とその判断の範囲は、大変に広いことになります。
運命学全般は、個人個人の要因に主眼を置いて占うのに対して、気学は個人のみならず、家族全体・一族全体・国家全体の良否を改善する等、大きな問題から小さな問題まで判断する運命学であり、困った状態を一つ一つ現実に取り上げ解決して行く「方法論であり手段論」であります。
人間生涯を通じて、心配苦労なしで送ることは皆無です。何故なら離反離別があり、戦争や天災があり、外因的な影響は付いて廻るからです。気学は自然界の教示を範とし、行動を反省し正しい方向に持っていく「羅針盤」の教示学です。
「気学は自然界の示す祐気なり」と言う教示は開運学としての教示です。自然界は祐気と言う恩恵と尅気と言う邪の発動の作用があります。開運学は祐気と言う自然界の恩恵を取り入れて行く実践学を基としております。

気学は十干と言う天の気の発動する作用と十二支と言う地の気の育成して行く作用と九星と言う九つの気質により、応用して行く作用が基本であり、十干と十二支の作り出す環境に九つに分類された気質がどう対応し開花して行くかの方法論・手段論です。


易占術や占い術と言う分野は、物事の吉凶を占ったり、良し悪しの状況判断をして行きますが、気学開運学は最初にひとつの願望なり、成就する目的なりの願望を決めて、成就や成果を得て行く教示学であり、良し悪しの吉凶等々と言う事より成就や成果を出すための教示される学問であります。
「自分はこれらの希望と目的を何年後に成就したい」と言う願望を果たすべく開運指導して行く分野が気学開運学の分野です。それだけに願望成就の道のりには時間がかかる訳で、その人等の祖先から与えられた「器量」と言うことも大事なことであり、人生においての願望を導き出す使命もある分野です。

今の世の中において「自然回帰」等言われておりますが、気学は人間と自然界の共存共栄を図る教えです。文明とか進化とか言ったことが、自然を破壊し、目先のみの繁栄、自己満足的な事、権威主義的な不平等感などの人間本来の姿から現代社会は益々自然界より遠くなり、今やパンク寸前の状態を呈して来ております。

「人間本来無一物」と言う原点で自然界と向き合った時、おのずと一筋の光明なる生き方が見えて来るのであり、聖徳太子曰く「この世は仮の世である」ことが自覚されるのです。

十干は天の気を表し陰陽を生じる相であります。
甲兄(きのえ)・乙弟(きのと)・丙兄(ひのえ)・丁弟(ひのと)
戊兄(つちのえ)・己弟(つちのと)・庚兄(かのえ)・辛弟(かのと)
・壬兄(みずのえ)・癸弟(みずのと)を言います。

十二支は地の気を現し四季(春・夏・秋・冬)を生じる相であります。
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)
午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)
亥(い)を言います。

九星は人の気を顕わし九つの気質を生じる相であります。
一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星
七赤金星・八白土星・九紫火星を言います。

十干と十二支の関係が生じて天変地異による天象と周期が生じて来ます。
十二支と九星の関係が生じて家相・地相・方相が生じて来ます。

十干と九星の関係で哲理・推命が生じます。

また人体にも方位が含まれており、人体を以って小宇宙の所以があります。

人間の背側が陽で、腹側が陰です。
頭(南)・右手(南西)・右腹(西)・右足(北西)・下腹部局部(北)
左足(東北)・左腹(東)・左手(東南)となります。

手の相においても自然界の反映が示されています。
親指は天の気(十干)です。上から陰・陽
人差し指・中指・薬指は人の気(九星)です。
人差し指は上から二黒・七赤・六白
中指は上から九紫・五黄・一白
薬指は上から四緑・三緑・八白
小指は地の気(四季)です。上から春・夏・秋・冬(情線の上)です。

人体の内部にも自然界の反映部分が多くあります。ここに自然界の影響が人体に及ぼして来る因果関係があり、自然界の発動する気が人体の気に与える影響が生じる因果があるのです。自然界の中での人間との「共存」関係であり、人の使命もそこからの出発なのです。