六大凶殺方位とは
気学において、移動・はじめごと・旅行などで、絶対的に避けるべき方位が六大凶殺方位です。
五黄殺方位とは
年盤・月盤・日盤・刻盤において、暗剣殺と向かい合った方位に起こる一大殺気であって、五黄土星の居る方位を五黄殺方位と言います。
天地の殺気がその年の支配者となった星の留守の位に、最も強く働いて暗剣の殺気となり、その真正面たる対中に五黄殺が生じます。
五黄殺の方位を犯せば、男女年齢貴賊貧冨の差別なく全家族の死滅することは暗剣殺と同様です。ただ相違することは、暗剣殺の場合は他発・他殺ですが、五黄殺の場合は自発・自殺であると言う点です。
疫病も失禍も他人の手を使わず自分より起こす、火事なら貰い火でなく自火を
発します。
■東の五黄殺を使った場合、財産も営業も家運も消滅するが、それよりも早く、
生命の方が死することになります。病気は下腹部を患い高熱を発するのを常と
します。
それらの災禍の廻って来る年は暗剣殺の場合と同様であって、五黄中
宮の年になれば一大災難が降り掛かり大抵はそれで終わりになりますが逃れても余命は長くない可能性もでてきます。
■五黄中宮の年を迎えるのは、
巽(東南)の五黄殺を使った人は翌年。東は3年・坤(南西)は4年・北は5年・南は6年・艮(東北)は7年、西は8年・乾(北西)は9年掛かります。
そこまで行く間に覆滅してしまいます。
五黄中宮の年には各自の自宅の中央に五黄が在宮するので、中央をいじっては
いけません。
屋内の造作などは五黄殺を犯すこととなり、その年のうちに全家
族が発病し、大腸の病気、猛烈な下痢、または高熱を発して急死することもあります。
五黄殺の凶災は各方位とも結果は同じ消滅ですが、そこに達するまで
の経過には、方位の作用が加わって必ずしも同様ではないのです。
■北方位の五黄殺方位を使えば、人と人との交わりにおいて消滅の原因を作ります。
■ 坤(南西)方位の五黄殺方位を使えば、まず営業の衰退から始まります。
■東方位の五黄殺方位を使えば、自火を発して一夜で乞食となります。
■巽(東南)方位の五黄殺方位を使えば、信用の破壊が訪れます。
■乾(北西)方位の五黄殺方位を使えば、主人が真っ先に死亡するかもしくは牢獄の難を受けます。
■西方位の五黄殺方位を使えば、大きい金銭の損失があります。
■艮(東北)方位の五黄殺方位を使えば、家庭の不和合から親類との絶縁に及びます。
■南方位の五黄殺方位を使えば、公難公争を生じて非常な不名誉を招くきます。
このように方位の性質通りの現象を起こすのであります。
暗剣殺方位も五黄殺方位も年の大凶方位に行けば60年間を支配すると言います。殆ど死ぬまで付きまとう事になります。死ななければ全部の決済がつかないのです。
尚、月の暗剣殺方位、五黄殺方位は年に比べて12分の1の力しかありません。
それでも60ヶ月すなわち5年の威力を発揮しますからこの凶方位は断じて避けるべきものであります。
暗剣殺方位とは
年盤・月盤・日盤・刻盤において、五黄殺と向かい合った方位です。
暗剣殺は凶方位の中の最大凶方であります。この方位を犯して滅亡を逃れた人は一人もなく、最も強烈な殺力を持った方位です。暗剣殺の方位に向かって移転・縁組・新築・増築・動土・造作等を行えば年齢の老若・性別を問わず、営業も事業も財産も生命も一切壊滅となります。その時期と作用とは使った方位により異なります。
年盤・月盤・日盤共に強烈なる作用が現出しますので、特に新規活用や初めて用いる状況においては重大な凶災が現出しますので絶対に用いない事です。
各暗剣殺方位に行けば下記のような現象が出ます。
■北の暗剣殺(六白が北に廻座する、一白中宮の時)を使った場合
交通事故に遭う。喧嘩に巻き込まれる。やる事なす事が裏目に出る。部下対人に不利益を受ける。失職失業する。色情の難が原因となって身を破り家運を破ります。
■南西の暗剣殺(八白が南西に廻座する、二黒中宮の時)を使った場合
曲がり角や上から物が落ちてケガをする。高慢な頑固な人に合う。土地・家屋を失う。階段を踏みはずす。手足にケガをする。土砂崩れに遭う。
■東の暗剣殺(一白が東に廻座する、三碧中宮の時)を使った場合
溝や水溜りに足を入れケガをする。水難事故に遭遇する。貧乏になる。色仕掛けに合う。病気を移される。流産する。
■東南の暗剣殺(三碧が東南に廻座する、四緑中宮の時)を使った場合
嘘を付かれる。驚き事に合い不利を受ける。怒鳴られる。足をケガする。不評
を買う。物事が空転して失敗する。火事や地震に遭う。
■北西の暗剣殺(七赤が北西に廻座する、六白中宮の時)を使った場合
汚い事を言われる。盗難や金銭難に遭う。食中毒に遭う。甘い言葉に騙される。足をケガする。交通事故に遭う。
■西の暗剣殺(九紫が西に廻座する、七赤中宮の時)を使った場合
火災に遭う。火傷する。喧嘩が起きる。離反対立が生じる。盗難に遭う。
■東北の暗剣殺(二黒が東北に廻座する、八白中宮の時)を使った場合
悪欲が出て怠け者になり、欲張りな強欲な人に合い財を失う。失物や盗難に遭う。内臓を患う。意欲消失する。家庭が破綻する。
■南の暗剣殺(四緑が南に廻座する。九紫中宮の時)を使った場合
交渉事や相談事が破れる。離縁離婚する。物事の行違いで争い事となる。警察沙汰や裁判沙汰になる。頭部のケガをする。
印章・文章の関係で牢獄の難を受けることもあります。
暗剣殺によって生ずる病気は、その一家のだれかれの差別なく、全家族は勿論、雇い人にいたるまで来るものであります。故に如何なる事情があっても、この方位を用いない事です。
暗剣殺から持ち込まれた話は必ず後日において、必ず争いごとに発展します。悪い結果に終るので慎重な対応が求められます。特に手形や小切手等には十分注意をする事であります。暗剣殺は他動的に事柄が生じ相手の過失による事が大であります。
本命殺方位・的殺方位とは
本命殺方位とは自分の本命星(例一白水星とか四緑木星とか)のことで、その本命星の在宮する方位を本命殺方位と言います。
これに向かって移転、新築、婚姻等を行えば、本人に災いがふりかかってくることがあります。
これを本命殺と言います。
本命殺方位を無視して移転など行う場合
■
巽(東南)はその翌年または37ヶ月目に重病を発して病死する場合もあります。
■
東は3年、坤(南西)は4年と言うように、方位によって本命星が中央に入るまでの年数の相違がありますが、いずれにせよ早くて1年以内、遅くても11年以内に死亡する場合もあります。
■本命星が中央に入った年に、家の中央を改造したり、大きい造作をするとその年内において早ければ4ヶ月、遅くても10ヶ月目に重病を発する場合もあります。
万に一失なき確死の凶方位が本命殺方位です。故に本命殺方位は凶方と言わずして死方とすら称せられています。
ただしこれは本人だけに来て家族には何の支障も起こりません 。
尚、本命星を犯しても死なない人もいますが、それは2年児と称して、前年懐妊し翌年4月までに生まれた者は前年の気を受けて生まれていますから、たとえ四緑の人でも五黄と見る場合があります。2年にまたがる人は四緑への移転をしても必ず死ぬとは定まっていないのです
。
4月以降に生まれた人には例外なく本命殺の災厄が襲って来るのです。
的殺方位とは本命殺の対中の方位です。
本命殺が北の場合は、的殺方位は南になります。的殺とは目的を殺すと言うことです。その人の根本の希望を破壊し目的とした事を破るのです。結婚を目的としてこの方位に行った者は結婚が破滅します。
営業を目的として行った者は営業が破滅します。何をしても失敗になり、志した事が全部殺されることになります。失敗した後に生命までも終わりとなりますが生命は一番最後です。その前に財政上の破綻が来ます。
本命殺より的殺の方が重い。歳破と同じような作用でありますが歳破は主として体が破れ、的殺は用(はたらき)が破れます。本命殺と同じように本人だけの凶方位です。
歳破殺・月破殺とは
歳破とは「歳の破れ」であって、大歳方の対中が歳破殺になります。
例えばその年の干支が子(北)であるなら歳破殺は午(南)になります。月破殺も同じくその月の干支が卯(東)なら月破殺は酉(西)になります。大歳は旺相と言い余りにも強烈な勢力を持つだけに対中の力が弱まります。
歳破殺は勢力の均衡の破れから生ずる現象です。たとえて言えば大歳に生気が吸収されて、その対中が留守になり殺気が居を構えると言うようなものです。
巽(東南)の風を対中の乾(北西)の肺が呼吸するというように、対中の関係は極めて微妙なものです。大歳に向かえば自分が破られ、歳破殺に行けば自分で破ります。歳破はすべて事を破ります。
目的を破り、家庭を破り、営業を破り、信用を破り、交際を破り、円満を破ります。一切万事の破壊です。
この方位に新築、増築、移転また縁組をした者は、これより2年以上を経過する時は、親子、夫婦、親類等の交情を破り、紛争が生じ、人事一切の破壊となるべき原因が作り出されるか、或いは破滅にも及ぶものであります。
あえて男女年齢老若に関係なく如何なる人に取っても凶方であります。
月破は歳破に対して、その破壊力は歳破の12分の1の微弱なものですが、一旦破れても後に事の整う場合がありますが、縁談だけは破壊となります。歳破は幹を枯らし、月破は枝を枯らすに等しいものであります。