平成28年度は「丙申(ひのえさる)二黒土星年」の年にあたります。(平成28年2月4日から平成29年2月3日までの期間です。)
上元期60年間とは1864年(元冶元年)甲子一白水星年から1923年(大正12年)癸亥五黄土星年までの60年間です。
中元期60年間とは1924年(大正13年)甲子四緑木星年から1983年(昭和58年)癸亥八白土星までの60年間です。
下元期60年間とは1984年(昭和59年)甲子七赤金星年から2043年(平成で言うなら55年)癸亥二黒土星年までの60年間です。その下元期60年間の中の33年目にあたりますのが今年の平成28年「丙申二黒土星年」です。
十干(じっかん)とは「天であり」天象の精神 であります。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・葵を言います。十干の「丙(ひのえ)」とは第3番目にあたります。丙は自然界の万物が盛んな時です。
十二支は「地であり」四季の形象で「人の身体」でもあります。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥であります。十二支の申(さる)は第9番目にあたり方位は南西方位の位置にあたります。申年は季節で言うならは中秋です。万物が成熟していく極限状態の時です。
九星は「人であり」人の気質行動であります。一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星です。九星では二黒土星は「働く・労働・育てる・大地・柔順・大衆・古い・補佐・農夫・下がる・無・母・番頭・休止」などの事象があります。
①政治面については
二黒土星年は過去において歴史が大きく変わる出来事が起こっています。年号が変わった年は二黒土星年です。昭和元年(1926年・丙寅二黒土星年)・平成元年(1989年・己巳二黒土星年)です。
昨年には、安保法案が成立し国のかたちが大きく変わりました。しかし国民の声を無視した成立の為、今年も大きな問題となります。安保法案で支持率の落ちた安倍政権は経済問題に力を入れて支持率の回復を狙っています。
安倍晋三首相が中心課題に掲げたのは「1億総活躍社会」である。強い経済・子育て支援・社会保障の「新三本の矢」を首相は打ち出した。そして名目国内総生産(GDP)600兆円を達成するとの目標を掲げました。昨年の9月24日・名目GDPは2014年度に約490兆円だったが、今後2020年に600兆円まで増やす目標を掲げた安倍政権ですが、到底無理な目標である。
今年の最大のテーマーが参議院選挙(与党は憲法改正の為に3分の2以上の議員が欲しい)です。初めての選挙権を得た18歳以上の選挙になります。最近の政治は特に選挙の為の政治(国民の眼をそらし、バラマキや旨い話が多く、選挙後は話が違うと言うような事が多いです)になっています。選挙で勝てば良い、政策は選挙後(批判のある議題は参議院選挙後)と言う流れです。場合によっては衆参同時選挙になるかも知れません。野党の再編が進まない弱い野党では今の与党には勝てません。また次期首相候補も見当たらないのが現状です。
自衛隊は南シナ海・南スーダンに派遣されるのか・・アメリカからの要望の強い集団的自衛権の行使や防衛費の増加で国の借金が増える事になります。
辺野古問題も沖縄県においては前沖縄知事の辺野古埋め立て承認を基に政府として粛々と進めるでしょう。しかし新知事・新議員は辺野古移転にNOを突きつけたのです。民意が反映されない事での大きな反対デモは避けられないでしょう。県と国の間では現在裁判になっています。
本格的な導入が始まるマイナンバー制では個人情報の管理体制は大丈夫だろうか。混乱は避けられないでしょう。また詐欺事件は多発しますので注意が必要です。
今年の5月26日・27日開催の伊勢志摩サミットの開催に於けるテロでの厳戒態勢はできるか、日本にテロの影響があるのか、世界全土でテロの警戒する年となります。
経済に於いてもアベノミクスが上手く行くかは景気問題で取り上げます。二黒土星年の省庁の事象である厚生労働省・国土交通省が注目です。
②景気問題については
米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は昨年の9月16日、日本の国債格付けについて、「AAマイナス」から「Aプラス」へと1段階引き下げたと発表した。「デフレ脱却や経済成長をめざした政府の経済政策が、国債の信用力の低下傾向を今後2~3年で好転させる可能性は低い」として、
安倍政権の経済政策「アベノミクス」の効果が見込めないことを理由に挙げた。
昨年の10月20日、デフレ脱却宣言が視野に入っていた安倍晋三政権が、想定以上の逆風にさらされている。中国経済の減速(中国GDP7%割れ)が鮮明になり、国内企業が萎縮しているからだ。難局を打開する安倍政権の対策は大規模な財政出動か、日銀による追加金融緩和がまた行われるなら、それは巨額の大衆課税なのです。
昨年の中国発世界同時株安・独フォルクスワーゲン(VW)グループが排ガス不正問題で株安(ドイツ経済)そしてパリの同時多発テロ発生が経済に与える影響は計り知れないものがあります。年明けの1月3日・4日にイランとサウジアラビア・バーレン等が国交断絶となった事も世界の経済(石油価格)に大きな影響を及ぼします。
証券業界では十二支での景気判断は、「子は繁栄、丑はつまずき、寅は千里を走り、卯は跳ねる、辰・巳は天井で、午は尻下がり、未は辛抱、申・酉は騒ぐ、戌は笑い・亥は固まる」と言う格言があります。今年は申年ですので騒ぐ年です。
直近の平均株価と為替では
平成24年末(六白金星辰年) 円が 83円前後で株価は10395円
平成25年末(五黄土星巳年) 円が103円前後で株価は16291円
平成26年末(四緑木星午年) 円が119円前後で株価は17450円
平成27年末(三碧木星未年) 円が120円前後で株価は19033円
平成28年末(二黒土星申年) ?
年明けの1月4日から株は5日間連続で暴落し円高になっている。
丙は自然界の万物が盛んな時です。申年は万物が成熟していく極限状態の時です。申の年は【自爆】貨物停滞・物価低落・生計困難・信用乱用の年です。大きな期待で株は上がる、景気は良くなると多くの人達は望んでいるでしょうが、株の乱高下も視野に入れる事です。暴落の暗示もあります。
③天変地異については、
歴史を振り返れば「丙申二黒土星年(二黒土星の事象は大地)」は大きな天変地異が起こった年です。今年も「過去に経験のない」「史上最大」「何年に一度」等の言葉がニュースで聞く事になるでしょう。そして「丙申年」は特に火災の多い年です。
気学教示の「人為乱れる時、天為乱れる」(政治が乱れた時に天災が起こる・また天災が起こった時には政治が乱れる意味です)が怖い年です。人間が予想する以上に地球は大変な状況に置かれています。
異常気象を起こす自然を無視した人間の欲望が大きな被害を起こします。その為、昨年同様に地震・噴火・台風・大洪水・寒波・積雪・津波・竜巻等、天変地異が世界中で多く起こります。
平成28年度の地震は1月・3月・4月・5月・8月・9月・10月・12月
噴火は2月・5月・8月が要注意月となります。
特に今年は大きな天変地異が起こるかもしれませんので、日頃からの備えが必要です。「時代の相は変化していきますが、無形の想はくり返されていく要因であり」周期を現出します。世界中が経済の為に自然を無視した行動をとればこの世は終わりです。
④国際問題については
今年は二黒土星申年で、八白土星が暗剣殺、十二支の寅に歳破が同座する年は激突・崩壊・爆破・暴動・自然災害が起こる暗示のある年です。
中国・韓国・北朝鮮と隣国の問題もありますが、今年は特にロシアに注目です。ロシアのルーブルが暴落して今、ロシアは、経済危機(原油価格の暴落で金利上昇・ウクライナ問題からの各国の経済制裁等)になり、世界の経済にも大きな影響を及ぼしています。またトルコ軍機がロシア軍機を撃墜した問題での両国の危機問題。そして欧州ではシリア等の難民問題が大きな問題となっています。
ロシアの過去の事象
明治37年2月10日に日露戦争が勃発
三国干渉より10年目の年にあたり露国は暗剣殺方位でありました。日露戦争に一応勝利した日本ですが、明治43年(九紫火星戌年)より日韓併合となり、大陸への侵略に至ります。そして中国では革命運動が盛んになっていきます。
大正3年8月・五黄土星寅年に第一次世界大戦が勃発
露国では大正6年(二黒土星巳年)11月(五黄土星亥月)にレーニンによる革命が起きます。富国強兵の世界烈強の支配から共産主義の台頭へと変革して行くのであります。歴史の事象には一定の周期があります。
この時期台頭したレーニンの共産主義も36年後の昭和28年(二黒土星巳年)にスターリンが死去して、そのまた36年後の平成元年(二黒土星巳年)に崩壊に至る道筋が生じてきております。
大正6年(二黒土星巳年)3月に2月革命(ロシア暦)が起こる(ニコライ二世退位)11月に10月革命(レーニン・ソ連政府樹立する)昭和28年3月スターリン死去(二黒土星巳年)
平成元年(二黒土星巳年)共産党崩壊し始める。
ロシアは二黒土星巳年を基点として国としての周期があります。九星・十二支の36周期が国の興隆衰退の分岐点を発生しています。それだけに二黒土星の今年はロシアの動きからは目が離せないです。
アメリカに於いてはオバマ大統領が最後の年です。力の落ちたオバマ大統領の政策や力にはもう頼れない状況です。テロ問題・中国との摩擦・南沙諸島問題では日本に期待するアメリカです。
雇用状況が改善し、個人消費も堅調なアメリカ経済で今年も経済成長が見込まれていますが、その一方で、貧富の格差は拡大(特に白人と黒人・ヒスパニックとの格差が一段と顕著になっています。)を続けており、今年に行われる大統領選挙のひとつの争点にもなると見られています。初の女性大統領ヒラリー氏の誕生はあるのか注目が集まります。
原油価格は2014年の夏からおよそ半分に値下がりしました。自動車産業は好景気です。またアメリカの金融政策は9年半ぶりに昨年の12月16日に金利引き上げに踏み切りました。今のところ利上げのテンポは緩やかなものになるという見方が一般的ですが、実際に金利の引き上げに踏み切ったので、新興国からの資金がアメリカに還流する動きが加速して、さらにドル高が進む可能性もあるという見方もあります。
中国は、人件費の安さを武器に「世界の工場」として急成長。2000年代には人民元安も対米輸出の急増に拍車をかけた。最近の中国経済は減速を強める。8月には人民元の対ドル相場を事実上切り下げ、世界の金融市場を混乱させた。
中国の本音と建て前が見え隠れする報道はどこまで信用をして良いものか。排他水域の問題・南シナ海の領有権問題の実行支配とやりたい放題である。日本の外交の弱い状況が北方四島(ロシア外交)・竹島(韓国外交)・尖閣諸島(中国外交)と3ヶ国は実行支配を強めています。外交の下手な交渉力・駆け引きの出来ない日本の現在の状況です。この問題は先に先に延ばして来た事が今になって顕現しているのです。またPM2.5の汚染問題は大変な状況です。
韓国は朴大統領の支持率が低下し経済も伸びないし、観光客も激減している苦しい状況です。そして大学を出ても就職出来ない若者の失業率は10%を超えている。しかし長年の日韓の懸念であった歴史問題と慰安婦問題は昨年の12月29日に両国は問題解決で合意した事で、新しい日韓関係が誕生します。国連の潘基文事務総長が次期大統領選挙をにらんでいる。
北朝鮮では金正恩体制の動向が今もなかなか読めない状況です。アメリカへのサイバー攻撃による反動が、更に大きな経済制裁を受けています。
中国との関係が悪化し今は頼みのロシアに接近です。しかしロシアも経済危機に直面しています。孤立する北朝鮮は新年早々の1月6日に水爆実験(?)を行いました。更に核開発を拡大して行きます。
全世界がイスラム国のテロに厳重警戒する年です。独立国問題・人権問題・民主化問題・難民問題等で、世界中でデモが沢山起こるでしょう。
⑤社会問題については
子供の行方不明・誘拐・虐待からの事件が相次いだ昨年ですが引き続き注意が必要です。また親子間や身内の事件も多発しています。
団塊世代(ベビーブーム)がすべて65歳以上となった高齢化社会です。相続税のUP・年金の値下げ、物価の上昇・消費税と高齢者の医療負担増で貧困の格差は広がる一方です。また身内で起こる殺傷事件や児童虐待や体罰は人間のモラルなき社会です。高齢者を狙った詐欺事件・マイナンバー制の詐欺や高齢者が直接手を出す犯罪や事件(離婚問題・一人の寂しさ)が多く起こります。
ブラジル・リオデジャネイロで、夏季オリンピック・パラリンピックが開催(2016年8月5日から8月21日)されます。日本選手の活躍に期待します。
昨年の外国人観光客は約1900万人で今年も更に増えるでしょう。2000万人突破は目前です。
「吉凶叫える縄のごとし」であり、過去の要因が警報を鳴らしております。同じ過ちを起こさない為にも、歴史も見つめ希望と夢を持って何があっても人は生きている限り前向きに進まなければいけません。
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