2009年9月 のアーカイブ

気学で見るこの9年間の日本の政治 NO6

2009年9月30日 水曜日

小泉前首相の改革政策は、安倍内閣へと引き継がれていると言います。しかし今の安倍内閣は、反安倍首相の立場の人たちも多く取り込まれており、小泉前首相のように思い切りのよい姿を国民の前に見せるのは難しいようです。

小泉前首相の行政改革の本格実施はこれからであり小泉内閣の行った改革が真に日本の為であったかは今後の成り行きを待たず、多くの破綻が生じて来ております。タウンミーティング時の水増し請求や、やらせ質問等が生じ小泉前内閣の丸投げ体質もあり、この政権の5年間は該当者方でなく、内閣府の主導で決定され強引な姿で行われて来た状況の顕現であります。

内閣府における経済財政諮問会議と規制改革・民間開放推進会議の二つが、ここ5年の改革の一大発信地であり、その中心に竹中平蔵改革大臣が位置し小泉前首相は政策をこうした機関に丸投げして来た状況があり、その真意や責任に不明瞭さも露呈してきております。

就任時において(平成13年度・八白土星年)宮内義彦オリックス会長(昭和10年9月13日生れ・本命二黒土星亥年・月命四緑木星酉月生れ・規制改革会議議長・平成18年村上ファンド事件の余波で辞任する)

本間正明阪大教授(昭和19年3月11日生れ・本命二黒土星申年・月命一白水星卯月生れ・経済財政諮問会議・安倍内閣で税調会長に任命されますが、官舎に愛人と同居しているのが発覚し辞任する)この二人の本命二黒は艮方位(東北方位)で暗剣殺を持ち衰運年3年目でした。

また佐田玄一郎行政改革担当相は27日に自身の政治団体の政治資金収支報告書に不適切な処理があった問題の責任を取って辞任する意向を表明しました。

竹中平蔵前大臣(昭和26年3月3日生れ・本命四緑木星卯年・月命八白土星寅月生れ)と吉川洋東大教授(昭和26年6月30日生れ・本命四緑木星卯年・月命四緑木星午月生れ・経済財政諮問会議)の二人の本命である四緑木星は北廻座のすなわち厄年でした。

小泉前首相(昭和17年1月8日生れ・本命五黄土星巳年・月命九紫火星丑月生れ)の星で政策の良否の可能性を判断するのですが、改革を立案して行く人たちがほぼ運気的に良果に至る時期に就任していないと言う事です。これらの要因は行く末は結実しないと言う事で当事者には「労して功なき」と言う事で負を担うマイナスが後に出て来ます。

小泉前首相の5年半に亘る良否の評価が統括されずに、小泉政権を引き継ぐ形で安倍内閣が誕生しました。出足は順調に見えた安倍内閣も、3ヶ月経過し支持率も低下の傾向が生じて来ており、打つ手が逆風となって来ております。その一例が本間氏を税調会長に任命し裏目となったり、佐田玄一郎氏の問題も不利を受ける状況が出始めていることです。

1月は安倍首相(昭和29年9月21日生れ・本命一白水星午年・月命一白水星酉月生れ)にとってこの吉凶・良善・悪善等の、評価の顕現の生じる月であり、首相にとってこの試練月となり凶現の不利も生じます。

小泉前首相は常に対峙する相手を設定して国民の目を自分の側に引き寄せて、対決する姿勢を演出して来ました。その国民を誘導する手腕は天才肌であったと言えます。しかし対峙する相手に正義や正論があっても国民を上手に自身側に引き込み高支持率を保って来ました。

そうした手腕は時として行き当たりばったりの要因を含んでいるのです。その結果が小泉政権下で一気に250兆円と言う国の負債が増大した事です。多くの改革と言う名の元で改革が促進されたと思っている人は余程現実を直視しない人たちであり、小泉政権下で高成長したのは経済財政諮問会議や規制改革会議の大企業経営者それに関連する日本経団連・経済同友会などの経済団体であります。

今の日本の景気上昇の恩恵に属しているのは約3割の企業と言います。そして切り捨てられた人の側にニートやフリーターやパート従業員やリストラになった高齢者がおります。

本来政治は弱者を救済する政策が重要な項目です。しかし長く続いた不況を脱出すると言う改革を旗印にして実際行った事の結果として、格差は増大し250兆円の負債を嵩上げし、国民の目をかっこ良さと劇場型政治に引き込んだのです。そして次に来るものは増税であります。

本命五黄の小泉首相の登場は月命九紫で九紫命のパフォーマンスと実利の乏しさが際立ち本来の五黄命の「新生」と言う要因より「破壊」要因のみが働き自民党をぶっ壊す所か日本をぶっ壊してしまった状況があり、国民にとってこの行方は大きな後遺症に悩む状況です。安易な人気投票的な選挙での一票がやがて自分自身に跳ね返ると言う試練の行く末です。次回に続く。

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気学で見るこの9年間の日本の政治 NO5

2009年9月25日 金曜日

平成18年(三碧木星戌年)9月(七赤金星酉月)20日(九紫火星子日)午後に自民党第21代総裁選挙が行われました。立候補者は3名で安倍晋三議員・谷垣禎一議員・麻生太郎議員です。自民党国会議員403票、全国自民党員300票の合計703票による投票であります。

安倍晋三(昭和29年9月21日生まれ・本命一白午年・月命一白酉月)

谷垣禎一(昭和20年3月7日生まれ・本命一白酉年・月命七赤卯月)

麻生太郎(昭和15年9月20日生まれ・本命六白辰年・月命七赤酉月)

年盤の運気は本命一白(安倍氏)が盛運期年2年目で断然有利で、本命六白(麻生氏)は衰運期年3年目であり断然不利であります。そして何よりも安倍氏は一族の「惜福」(掴まず使用しなかった福分)が残っていたと言うことが断然有利に働いたのです。

自然界はバランスであることを自民党50年の派閥の流れで見ると運の流れが理解できます。

首相就任は官僚出身の吉田派は吉田・佐藤・田中・細川・竹下・小渕・羽田・橋本・池田・大平・鈴木・宮沢の12名であり、党人派中心の派閥からは鳩山・石橋・中曽根・岸・福田・森・小泉・安倍・三木の9名であります。

小泉首相が田中派を分裂に追い込み民主党の主たるメンバーは皆、田中派に属していた議員たちであり、今回早々と民主党代表になった小沢一郎代表(本命四緑木星午年・月命五黄土星巳月生まれ)・鳩山由紀夫幹事長ともに田中派出身です。安倍総裁は父晋太郎氏の惜福を引き継いだ要因で選出されましたが好機盛運年ですが暗剣殺を持ち政権に微妙に影響しそうです。

そして平成18年(三碧木星戌年)9月(七赤金星酉月)・26日(三緑木星午日)に安倍総裁は第90代首相になり安倍内閣が発足しました。

閣僚においては首相との三合の縁に当たるのが寅年生れの塩崎官房長官です。最上の縁を結んでおります。しかし辰年が4名おりこのポストの4名の閣僚が内閣の良否を左右し、つまり外務(麻生太郎氏)・防衛(久間章生氏)・金融(山本有二氏)・行政改革(佐田玄一郎氏)の所に大きな課題の生じる要因となります。

自由民主党である今の自民党は昭和30年(九紫火星未年)に当時の自由党と民主党が合併した党であります。安倍政権の流れの中でもう一度・二度政権再編成の機運に至る状況もあり、平成21年(九紫火星丑年)が自民党の節目の周期にあり政界も混迷度が加速する状況もあります。

新生安倍内閣に期待することは、どう言う国にするかのしっかりとした国家像を示してもらいたいと言う事です。

戦後、歴代の内閣は、敗戦による失われた国権の回復に主眼が置かれ、日本と言う国の姿というものが示されずに来ました。そして東西冷戦の終着以降の日本は、ただただバブル崩壊の不良債権の処理を抱えたままで漂流して来た状況がありました。

その間の10年間で宮沢内閣・細川連立内閣・羽田連立内閣・村山内閣(社会党・自民党連立)・橋本内閣・小渕内閣・森内閣と続きました。
そして小泉内閣が5年半において不良債権の処理は解決されましたが、この間約60年間日本の将来像や国の姿が国民の前に示されずに経過して来た歳月でありました。

小泉内閣の功と罪を揚げれば、功の部分は不良債権の処理を解決・政権の安定・派閥政治打破や状況を破っての世界貢献があります。罪の部分は市場原理経済の導入による格差の広がりから、社会対立や荒廃や道徳の崩壊・日中・日韓に見られる外交関係の停滞(しかし中韓以外の外交は評価が高い)そして何より議会制の規律を破って大勝利はしたものの衆院においての郵政民営化解散であります。

一つの案件で内閣が飛んだであろう難問を国民の高支持率で乗り切って来た背景がありました。ではこの5年半の小泉内閣への評価となれば戦後政治の積み上げた功と罪を崩壊させる事に成功したと言えます。そこには戦後政治の功の部分も失なわれてしまった訳です。

昭和の初期に軍部の台頭が生じて政治も軍事色に染まり、国民もその方向へと流されて行き国家が崩壊して行きます。新陳代謝が果せずに国そのものが閉塞間漂う暗い時代がありました。

72年後(気学周期)の今、政治そのものが劇場型となり、自民党はいつの間にか公明党の支援なくしては存在出来ない状況にあり、政権そのものが半端な閉塞間漂う目先きの利害のみに終始して来ております。マスコミもスポンサーの中に新興宗教の力が浸透して、善悪の基準の良否を失って来ております。昔は軍部、今は新興宗教となり国民が物言えぬようになって来ていることが、どれだけの人が認識しているかの状況があります。

歴史は何の為に学ぶのかと言うと、同じ過ちを繰り返さずに良い国を造って行く為に歴史を学ぶのです。

また小さな政府を目指すと言って「国民主導による政治を」と言っても官僚主導は改革されずに終わりました。東西冷戦の終焉した以後の15年間でやっと日本もソフトランディングして国民主導の政治が実現の状況になったと言うことであり、新しい内閣には国民の側に立った主体性のある国造りの将来像を示して頂きたいと思います。

それにはまず私たち一人一人が哲学を持ち理念と将来像を示せる政治家を選ぶことが必須です。今、私たちはある意味で絆や心や道徳の失われた原野に立っているのです。次回に続く。

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気学で見るこの9年間の日本の政治 NO4

2009年9月20日 日曜日

小泉首相は平成13年の南西方位の盛運期1年目より盛運期の4年間を含めて、満5年と5ヶ月と言う歴代首相3位と言う長期政権となりました。

行政改革を旗印に国民の支持率も常に6割近い高い状況も生じ、常に高支持率を堅持して来ました。改革の理念の元で米国との外交も密月時代とも言える友好関係が続きました。しかし反面、日中・日韓との関係は靖国参拝問題から停滞を余儀なくされ物議が拡大されました。

就任当時は15年に及ぶ不況と低成長と不良債権があり、日本は経済的には情報技術(IT)不況の悪化の一途をたどる状況でした。平成15年4月(就任2年目)には日経平均株価はバブル崩壊後の最安値の7607円まで落ち込み金融不安が広がりました。米国の圧力で金融市場の規制緩和が進み市場万能主義による事件も発生しました。

また平成15年3月イラク戦争開戦において自衛隊派遣問題も憲法を変えずに実施し、道路関係四公団の民営化・郵政民営化が推進されて衆議院選挙(平成17年9月)には自民党大勝利となり、守旧派と言う人たちを追い出して自民党の派閥政治が大きく崩壊して行きました。

米国流の弱肉強食社会を選択し、社会に二極化現象と言う中間層が大きく減少する格差が広がって、改革が官僚主導の改革から国民主導(政治主導)の改革へと言う理念は手付かずに終り、相も変わらず官僚主導改革は成されていない状況です。

小さな政府と言う行政改革の本質的な改革が成されず理念も示されず米国の国策に則った政策の5年間であり、小泉首相・ブッシュ大統領の密月関係の状態による良否の結果は、良い面と悪い面の両極端を発生させたと言えます。

米国の本音は日本よりも中国にあり、日本も国策に則って戦略外交を行うくらいの思惑があっても良い5年半でした。目先のカッコよさに惑わされ「実利」の乏しい歳月の繰り返しでありました。

日本が将来に亘り、より健全で機能的な社会を構築されるには5つの政策の早期なる実行が必須でありました。①行政改革②規制緩和③税制優遇(減税政策)④情報公開⑤自己責任です。

こうした経済の健全な連鎖を基本として小泉内閣の5年半を顧みた場合、決して合格点は出せない状態であります。

つまり社会機構が大きく変動している時に、部分の改革を取り上げるだけでなく政治・法律・行政・企業・個人に対して同時に何年かの期間を設定して実行しなければ社会のある部分にアンバランスな状態が生じると言うことになります。

「理念なき政策は国民を路頭に迷わすだけであります。」サッチャー元英国首相が「与党における改革は革命でなくてはならない」と述べました。

国民の負担は重く加速され官僚主導の改革は進まず国民主導(政治)の状態も変化のない状態です。改革でなく革命でなくてはならない訳で、旧態としたしがらみの強い族議員・2世3世の世襲議員の人たちに国民の真意が代弁出来るのかと言う気持ちも強く生じて来るのです。

政治のプロである以上、政策を立案して行く以上、21世紀の政治家は日本の国益に則った信頼出来る「理念」を揚げて国造りの方向性をしっかり示して欲しいものです。次回に続く。

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イチロー選手が9年連続200安打達成!!

2009年9月14日 月曜日

平成21年9月14日(米国は13日)にイチロー選手が9年連続200安打のメジャー新記録を達成しました。

鈴木一郎氏  昭和48年10月22日生まれ(本命九紫丑年・月命六白戌月)

振り返れば、平成13年1月9日に大リーグのマリナーズ球団に入団し渡米しました。

年盤において1月9日は2月4日の節分の前ですので前年の平成12年度の九紫火星辰年にあたります。米国のシアトルは日本から見て東北方位にあたります。東北方位は三碧木星が廻座しておりイチロー選手の吉方位にあたります。三碧木星方位の活用実践でありました。

2月からのキャンプインで、もし2月4日以降の渡米だったら、平成13年は八白土星巳年で東北方位(シアトル)は暗剣殺の大凶方位にあたったのです。

気学では「人の吉凶は動より生ず」と教示いたします。動(どう)とは始動時の事です。その為、最初の決めたスタート時で、後々の吉凶が顕現するという事になります。

平成13年の運気は衰運期の1年目に入りましたが誕生日の10月22日までは盛運期の運気が残っている時でした。その1年目で首位打者・盗塁王・MVPなど数々のタイトルを獲得し、メジャーに新風を吹き込みました。その陰に気学吉方位への裏付けがありました。

新人で史上初となる首位打者と盗塁王の2冠や新人最多安打記録242本(242の合計数2+4+2=8は三碧数)で90年ぶりの更新やリーグMVP等まで手にいれた大活躍であり、三碧方位効果の開花です。それ以後の活躍は皆さんがご存知の通り平成16年にシーズン最多記録の262安打を達成。平成21年4月に張本勲氏の3085安打を抜いた。

実働は平成13年(八白土星巳年)から平成21年(九紫火星丑年)までの気学1周期の9年間です。そしてイチロー選手の本命である九紫火星年(平成21年は九紫火星丑年で中宮位廻座)に、とてつもない大きな花を咲かせました。盛運期4年目の開花・結実の年廻りです。

方位活用効果を自分の目的達成に上手に活用した例です。強運の人は強靭
なる精神力と努力と天の与えてくれた良いめぐり合せのあることを学べる
好例です。

「イチロー選手、おめでとうございます!」これからの活躍も楽しみにしています。

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気学で見るこの9年間の日本の政治 NO3

2009年9月10日 木曜日

小泉政権が誕生し平成18年には満5年目に入りました。

小泉首相(昭和17年1月生まれの五黄土星の人)改革の盛運期4年間が終わり、平成18年から衰運期の5年間が始まります。

平成17年11月の耐震偽装問題・小泉チルドレンの議員の公職選挙法違反による議員辞職・ライブドアの証券取引法違反事件と首相の衰運期に突入し始める状況の中で、逆風が吹き出して来たと言う事です。

小泉首相の改革も平成18年の9月の自民党総裁選挙で上手に受け継がれなければ、5年以上に亘る国民の期待と忍耐強く辛抱して来た国民の信頼を失うことになります。

自由民主党は確かに派閥は壊されました。しかしそれ以上に日本と言う国が、小泉政権で壊されたことには余り表面に出ない状況でありますが、国と言う尊厳が失われた事を国民は理解できずにおります。

それは明治維新の日米貿易通商条約と同様に、戦後60年、今の憲法を含めて近年金融政策・郵政改革・医療制度・司法改革等すべて米国から日本に対しての「年次改革要望書」通りに政治が動いていると言います。

米国の市場開放要求を事案として宮沢内閣以後、履行されている状況で米国51番目の州と言っても過言でない動向で推移しています。

バブル崩壊による不良債権は約250兆円から300兆円ありましたが、政府からの助成金が約100兆円そしてゼロ金利政策により10年間で累積154兆円です(本来は国民が利息として受け取れる金利)。合計254兆円、すなわち不良債権が相殺されたのです。

そして銀行は国民に還元しない利息の金で国債を買い続けてその保有は約100兆円です。小泉内閣は改革と言う名の元で国民に負担を強いてまたゼロ金利で耐える事を行い、銀行の預金を株式投資に移す政策を断行しております。

健全なる「実体経済」即ち企業を育てて株価が上昇し、配当によって利益を得ると言う本業の姿から、投資と言うより「投機屋(ギャンブラー)」と言う人たちを市場開放・規制緩和と称し実体のない虚構の企業を誕生させた要因が小泉政権の政策の裏側に存在していたのであります。

勤勉で働く事に美徳を持ち、真面目であった国民性が失われ、米国から示される年次改革要望書を時代のさきがけの様に振る舞い、政策に示される案がすべて米国からの提示による案であったと言う政治の無策が、政治の根幹にあったと言うことは「改革」と言う名の元に日本の国民に、自案のように粉飾している政府全体の責任は重い要因です。

企業においてもカネボウ・コクド西武鉄道・ライブドア等の粉飾決算、政治家の米国提案を丸飲みし、いかにも国民の為と改革を行っている小泉政権があり、企業・政界・国民等の粉飾まみれになっている今の日本の姿があります。

その何よりの根幹は国民の「拝金主義」による思考が根底にあることです。

戦後の日本社会および国民は「自立する」と言う要因を放棄して来ました。自立と言う自分自身で考え行動し責任をしっかり持つことを行わずに60年過ごして来たということです。

国会での耐震偽装問題の証人喚問においても責任転換の答弁ばかりで、しっかり責任を自覚していない状況です。企業は粉飾し、業者は偽装し、政治家は米国案に追随している現状が露呈している訳です。これら60年間の中で、自立と言う生存に係わる根幹を政治は国家安全を米国に依存し、企業は護送船団で官僚主導の元で成長して来たと言うことであります。

そして国民は物の豊かさに満足し、拝金主義を第一として考えるようになり、小泉首相は政治を劇場として演出する状況を「改革」をテーマに作り出した現状があります。昨年暮から年頭に発生している事柄は小泉内閣の5年間近くの政策の影の部分が、首相の運気衰運と同時に発生しています。

気学における下元期の状況が作り出す周期の下克上・実力主義・弱肉強食・感性が主体となる時代等々が続く情勢があります。自立が下元期の課せられた状況であり、自立には自己責任・自己管理・自己防衛が求められます。

耐震偽装問題も、住民の多くがこうした下元期要因を考えず、ただ利便性のみを追求した結果購入し被害を受けた訳です。日本が地震大国であることは誰もが自覚しています。そこに「なぜ」と言う自立するための疑問を選択の項目に入れないのかと言うことです。

関東大震災から85年・阪神・淡路大震災から14年、近くは中越地震があり、常に地震国であると言う考えがあれば、この価格で、この広さで、この利便性でと言う物件に対する購入の魅力の中に、なぜ安いのか・安全に対する思考が働く筈です。

それと不安定・混乱要因の状況の中で、また終身雇用の崩壊した状況で、ローンと言う借金を30数年に亘り返済する事を行う事に対しての時代の認識の甘さがあります。付けの反動が来る事は目に見えて判明します。

理念なき民族はただただ迷い生きているだけの民族です。日本民族は違います。

千数百年と言う歴史・文化・伝統ある尊厳ある国家であります。自然界と共存共栄して継承されてきた国家であります。戦後60数年、今の憲法があったから戦争が発生しなかったのではなく、もともと日本は「和」の国でありました。つまり民族の中に弱肉強食を回避する手段として和を求める民族でありました。

国・社会・地域・一族・家の崩壊がありました。今、発生している状況は日本が再生し「自立」しなければならない陣痛の過渡期なのだと信じる一念であります。次回に続く。

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気学で見るこの9年間の日本の政治 NO2

2009年9月5日 土曜日

第三次小泉改造内閣が平成17年(四緑木星酉年)10月31日夜に発足しました。

改革の総仕上げの内閣と称し、そして次世代のリーダーの行方は。平成18年9月までの任期を言明している首相、そしてポスト小泉へうまくバトンタッチが出来るか。強引な手法で解散し歴史的圧勝を果たした後だけに行方が気に掛かります。

「十年一昔」と称し、盛運期年4年、衰運期年5年、それが一循環するのが9年という歳月です。

小泉政権が誕生し4年半と言う歳月の経過があります。丁度、小泉政権と小泉首相の盛運期年の状態が重なり、政策においても改革においても良策の年の廻りがありました。しかし運気も平成17年の選挙の大勝利で自然界の御加護から減退する状況であります。

大成を行う時に表面に立つ立場(勝ち運)とそれを支えて行く立場(負を担う運)があります。一家にとって夫が社会で活躍するには(勝ち運)陰で支えてくれる(負を担う運)妻がいなければ、活躍は半減します。夫婦共稼ぎが行なわれれば、負を背負うのは子供です。

小泉首相が長続き政権を堅持し、揺るぎない人気(勝ち運)を得て来た状況の陰で、負を担っている実姉と実弟の存在は余り報道されておりませんが、しっかりと支えられております。

平成17年の第三次改造内閣において、盛運期年の人が7名(北川・中川・猪口・額賀・小池・杉浦)衰運期年の人が7名(麻生・二階・与謝野・沓掛・川崎・松田・小坂)そして上昇の閣僚が3名(中馬・安倍・谷垣)下降の首相(小泉)1名と言う運気です。また女性閣僚が2名(小池・猪口)選出されましたが、ともに本命三碧木星辰年生まれと言う運気盛んなる女性が、首相の両側に並び、首相の下降を上手に補充しています。

小泉首相の一貫した信念や改革行動は、今までにない手腕が国民に何がしかの期待感や希望をもたらして、多くの支持率を得て来たと思います。

第一次小泉内閣が誕生し、田中真紀子外相が外務省と対立し内紛が勃発した時が、大きな改革の断行の山場だったと思います。

4年半近く経過し大勝利しても遅きに失した感があります。この間に赤字国債は200兆円近く膨らみ700兆円を越えてしまいました。不良債権問題で優遇され続けている銀行は空前の利益を上げています。

そしてポスト小泉以降は景気の回復と言う声の元で、減税の撤廃や消費税の見直し等々の問題が発生して来ております。つまり小泉首相の改革は、外務省の内紛を田中外相と外務省官僚をお互いの「ケンカ両成敗」と言う解決法に小泉首相の真の手腕が見えたのです。

これから平成18年9月までの首相の任期において果たして国民は、改革と言う真の実態のない掛け声とパフォーマンス政策を容認し続けていくかです。

世界で「小さい政府」として成立しているのは米国と英国であります。そして「大きな政府」としては北欧の諸国があります。小さい政府とは自由主義経済の元で競争原理を基とした弱肉強食の社会です。大きな政府とは社会主義経済の元で官僚主導を基とした管理行政の社会です。

日本は明治以来、国主導の官僚主導が主となり成して来た国で、特に戦後の経済成長は国と官僚の主導の元で発展して来ました。しかし1990年代の東西冷戦消滅後において「国のあるべきかたち」が示されないままに現在に至って来ました。丁度、日本ではバブル景気から崩壊に至った頃であり、目先の問題に踊らされて、国のかたちをどう言うかたちにするかどころの話ではなかった訳です。

今、遅まきながら小泉首相の登場により初めて「この国のかたちがしっかりと国民に説明されないままで」その方向が、小さい政府に向かって改革されているのだと言うことを理解している所です。

日本人は曖昧な国民と言われますが、近年の歴代の首相から「国のかたちや国造り」の理念の説明は皆無と言ってよいくらい成されておりません。

後藤新平(関東大震災の復興時に現在の東京の「昭和通り」の道幅を広くし次世代に備えた人)のように市民の将来を思い政策を述べれば、大風呂敷と言われて酷評されます。近衛文磨元首相のように国民に圧倒的人気の高かった首相は、日米開戦への階段を駆け上がり、田中角栄元首相も国民の英雄的な人気の支持を受けながら、金権政治と称されて辞職します。

二人の背後には米国の策略陰謀に乗せられた面があるにせよ、目先の良否に一喜一憂する国民性のある事は今回の小泉郵政改革解散で大勝利した状況に相通じる要因と感じます。

戦後60年と言う節目の年に日本は岐路分岐に立たされています。「国造りのかたち」を政治家は示すべき時期が来ています。次回に続く。

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気学で見るこの9年間の日本の政治 NO1

2009年9月1日 火曜日

平成21年8月30日の衆議院総選挙で民主党が308議席を取る大勝利の結果となりました。それにともない「政権交代」の新しい日本の幕開けです。

平成13年(八白土星巳年)小泉内閣誕生から安倍内閣・福田内閣・麻生内閣そして、今年の平成21年(九紫火星丑年)鳩山内閣誕生までの9年間(気学周期の1周期である9年間)を10回に亘り振り返りたいと思います。

小泉内閣が誕生したのは平成13年4月26日(八白土星巳年・九紫火星辰月)であります。解散した日は平成17年8月8日(四緑木星酉年・二黒土星申月)であります。年において巳年と酉年、月において辰月と申月は三合となります。小泉内閣誕生年月を基として解散した状況は、節目の状況に当っていたことになります。

小泉首相(昭和17年1月8日生まれ・五黄土星巳年生まれ)にとって選挙の行われた平成17年(四緑木星酉年)9月(酉月)11日は年と月ともに酉の要因となり、運気の旺盛なる状況にありました。

戦後60年(終戦昭和20年は乙酉年)・自民党誕生50年(昭和30年は乙未年)・日露戦争戦勝100年(明治38年は乙巳年)平成17年(乙酉年)は歴史の節目の年です。

過去において、「酉」が「終わりの始まり」であった事象の生じた年であるのも、日本の生誕年が「酉年」であると言うことと、無縁であると言うことはないのです。何がしかの周期も発生して、日本の歴史を構築して来ているのです。

そう言う周期の状態から言って、平成17年と言う年は「終わりの始まり」と言う節目の年であるという事は、歴史の実証が示しています。

小泉首相は平成17年5月において小泉家一族の日露戦争戦勝時に創立した「成田山横須賀泉勝講」による創立100年記念を行い、記念碑を建立しております。

日露戦争戦勝100年(明治38年は乙巳年)で平成17年は(乙酉年)で三合の年に当たります。選挙で大勝した裏に一族の国を思う祈念の背景があります。平成17年の衆院選挙において国民はカオス(無秩序・混沌・混乱と言う意味です)の道程を選択したことになります。

なぜならば自民党が大勝し真の改革は遠のいたからです。小泉首相が真の改革者であるならば、首相になっての4年間の中で、このような決断が出来た機会は、内閣誕生時にいくらでもあった要因です。

道路公団改革・地方制度改革が中途半端で終わり、郵政改革案も廃案となり頓挫したのでは、小泉首相の改革意義が失われたからであります。一見小泉首相が国民から信任され、改革がやり易くなったように見えますが、実態は逆であり、官僚主導の政治となる要因が強くなったと言えるのです。

小泉首相が田中真紀子元外相と外務省官僚との対立の中で、両者の痛み分けと言う型を選択した段階で、改革の芽は頓挫したのであります。日本の行政改革は官僚主導を国民主導に移行する改革であります。それを着手するどころか見てみぬふりをした態度に、以後の小泉内閣の改革に対する曖昧さが伺い知れたのであります。

北朝鮮に対する「対話と制裁」も同様であります。4年以上に亘り北朝鮮に対する政策理念より、主導権は北朝鮮に握られたままで、何ら基本的理念が示されないままで、時を経過してしまったのは、意欲の決如以外考えられない事であります。

平成17年の衆院解散と言う強行の裏に大きく意欲を促す要因はしっかりとあるのです。佐藤栄作元首相・田中角栄元首相・田中真紀子元外相らが、米国主導の政治要因から親中国寄りに日本の政治の舵を切り選択した時、大きなうねり(米国の政策)にのまれてしまった訳です。米国の政策に対峙する選択を行うことで首相や外相の座から追われる要因となります。

小泉首相の郵政改革法案は出と入りの改革で言えば入りの部分の改革であります。即ち改革と言うのは「入りを量して、出を制す」と言う原則があります。

つまり予算が減少している以上まず出る所からの改革です。つまりお金の使い道であります。特に特殊法人と言う役所の改革・官僚制度の改革・道路公団等に見る民営化・国家地方公務員の給料・国会議員の削減等々、まず権力側から、自らの改革をやって見せる事が重要です。

道路公団改革も地方分権の委譲も中途半端になり、出の部分での改革の失政で、小泉内閣の改革は失敗しているのです。選挙で大勝しても官僚主導が変わる訳ではありません。むしろより強まる状況です。物事を素直に考えた時「出入口」と言います。「入出口」とは言いません。即ち諸事の順序は出を制することから改革は始まるのが順です。

国側のパフォーマンスによる仕掛けで選挙を大勝してもそれは一過程でしかありません。世界史の流れの中で、政治は今回の衆院選挙の様な「劇場型」選挙が多くありました。地バン・看バン・カバンと言われた二世・三世の世襲の要因も変化して来ることで、政界も大きく変化する機運です。それは小選挙区の利点であります。しかし平成17年の選挙でも相変わらず「しがらみ」の要因から当選した議員も多く日本の政治背景の過度にある訳です。

歴史の周期や民主主義の成立の過程では、今回のような小泉首相の行動は「改革の名の元に」自民党の延命になっても改革に至らない事例はあり、民主主義成立過程での試練であります。次回に続く。

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