気学で見るこの9年間の日本の政治 NO1

2009年9月1日 火曜日

平成21年8月30日の衆議院総選挙で民主党が308議席を取る大勝利の結果となりました。それにともない「政権交代」の新しい日本の幕開けです。

平成13年(八白土星巳年)小泉内閣誕生から安倍内閣・福田内閣・麻生内閣そして、今年の平成21年(九紫火星丑年)鳩山内閣誕生までの9年間(気学周期の1周期である9年間)を10回に亘り振り返りたいと思います。

小泉内閣が誕生したのは平成13年4月26日(八白土星巳年・九紫火星辰月)であります。解散した日は平成17年8月8日(四緑木星酉年・二黒土星申月)であります。年において巳年と酉年、月において辰月と申月は三合となります。小泉内閣誕生年月を基として解散した状況は、節目の状況に当っていたことになります。

小泉首相(昭和17年1月8日生まれ・五黄土星巳年生まれ)にとって選挙の行われた平成17年(四緑木星酉年)9月(酉月)11日は年と月ともに酉の要因となり、運気の旺盛なる状況にありました。

戦後60年(終戦昭和20年は乙酉年)・自民党誕生50年(昭和30年は乙未年)・日露戦争戦勝100年(明治38年は乙巳年)平成17年(乙酉年)は歴史の節目の年です。

過去において、「酉」が「終わりの始まり」であった事象の生じた年であるのも、日本の生誕年が「酉年」であると言うことと、無縁であると言うことはないのです。何がしかの周期も発生して、日本の歴史を構築して来ているのです。

そう言う周期の状態から言って、平成17年と言う年は「終わりの始まり」と言う節目の年であるという事は、歴史の実証が示しています。

小泉首相は平成17年5月において小泉家一族の日露戦争戦勝時に創立した「成田山横須賀泉勝講」による創立100年記念を行い、記念碑を建立しております。

日露戦争戦勝100年(明治38年は乙巳年)で平成17年は(乙酉年)で三合の年に当たります。選挙で大勝した裏に一族の国を思う祈念の背景があります。平成17年の衆院選挙において国民はカオス(無秩序・混沌・混乱と言う意味です)の道程を選択したことになります。

なぜならば自民党が大勝し真の改革は遠のいたからです。小泉首相が真の改革者であるならば、首相になっての4年間の中で、このような決断が出来た機会は、内閣誕生時にいくらでもあった要因です。

道路公団改革・地方制度改革が中途半端で終わり、郵政改革案も廃案となり頓挫したのでは、小泉首相の改革意義が失われたからであります。一見小泉首相が国民から信任され、改革がやり易くなったように見えますが、実態は逆であり、官僚主導の政治となる要因が強くなったと言えるのです。

小泉首相が田中真紀子元外相と外務省官僚との対立の中で、両者の痛み分けと言う型を選択した段階で、改革の芽は頓挫したのであります。日本の行政改革は官僚主導を国民主導に移行する改革であります。それを着手するどころか見てみぬふりをした態度に、以後の小泉内閣の改革に対する曖昧さが伺い知れたのであります。

北朝鮮に対する「対話と制裁」も同様であります。4年以上に亘り北朝鮮に対する政策理念より、主導権は北朝鮮に握られたままで、何ら基本的理念が示されないままで、時を経過してしまったのは、意欲の決如以外考えられない事であります。

平成17年の衆院解散と言う強行の裏に大きく意欲を促す要因はしっかりとあるのです。佐藤栄作元首相・田中角栄元首相・田中真紀子元外相らが、米国主導の政治要因から親中国寄りに日本の政治の舵を切り選択した時、大きなうねり(米国の政策)にのまれてしまった訳です。米国の政策に対峙する選択を行うことで首相や外相の座から追われる要因となります。

小泉首相の郵政改革法案は出と入りの改革で言えば入りの部分の改革であります。即ち改革と言うのは「入りを量して、出を制す」と言う原則があります。

つまり予算が減少している以上まず出る所からの改革です。つまりお金の使い道であります。特に特殊法人と言う役所の改革・官僚制度の改革・道路公団等に見る民営化・国家地方公務員の給料・国会議員の削減等々、まず権力側から、自らの改革をやって見せる事が重要です。

道路公団改革も地方分権の委譲も中途半端になり、出の部分での改革の失政で、小泉内閣の改革は失敗しているのです。選挙で大勝しても官僚主導が変わる訳ではありません。むしろより強まる状況です。物事を素直に考えた時「出入口」と言います。「入出口」とは言いません。即ち諸事の順序は出を制することから改革は始まるのが順です。

国側のパフォーマンスによる仕掛けで選挙を大勝してもそれは一過程でしかありません。世界史の流れの中で、政治は今回の衆院選挙の様な「劇場型」選挙が多くありました。地バン・看バン・カバンと言われた二世・三世の世襲の要因も変化して来ることで、政界も大きく変化する機運です。それは小選挙区の利点であります。しかし平成17年の選挙でも相変わらず「しがらみ」の要因から当選した議員も多く日本の政治背景の過度にある訳です。

歴史の周期や民主主義の成立の過程では、今回のような小泉首相の行動は「改革の名の元に」自民党の延命になっても改革に至らない事例はあり、民主主義成立過程での試練であります。次回に続く。

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