気学で見るこの9年間の日本の政治 NO2

2009年9月5日 土曜日

第三次小泉改造内閣が平成17年(四緑木星酉年)10月31日夜に発足しました。

改革の総仕上げの内閣と称し、そして次世代のリーダーの行方は。平成18年9月までの任期を言明している首相、そしてポスト小泉へうまくバトンタッチが出来るか。強引な手法で解散し歴史的圧勝を果たした後だけに行方が気に掛かります。

「十年一昔」と称し、盛運期年4年、衰運期年5年、それが一循環するのが9年という歳月です。

小泉政権が誕生し4年半と言う歳月の経過があります。丁度、小泉政権と小泉首相の盛運期年の状態が重なり、政策においても改革においても良策の年の廻りがありました。しかし運気も平成17年の選挙の大勝利で自然界の御加護から減退する状況であります。

大成を行う時に表面に立つ立場(勝ち運)とそれを支えて行く立場(負を担う運)があります。一家にとって夫が社会で活躍するには(勝ち運)陰で支えてくれる(負を担う運)妻がいなければ、活躍は半減します。夫婦共稼ぎが行なわれれば、負を背負うのは子供です。

小泉首相が長続き政権を堅持し、揺るぎない人気(勝ち運)を得て来た状況の陰で、負を担っている実姉と実弟の存在は余り報道されておりませんが、しっかりと支えられております。

平成17年の第三次改造内閣において、盛運期年の人が7名(北川・中川・猪口・額賀・小池・杉浦)衰運期年の人が7名(麻生・二階・与謝野・沓掛・川崎・松田・小坂)そして上昇の閣僚が3名(中馬・安倍・谷垣)下降の首相(小泉)1名と言う運気です。また女性閣僚が2名(小池・猪口)選出されましたが、ともに本命三碧木星辰年生まれと言う運気盛んなる女性が、首相の両側に並び、首相の下降を上手に補充しています。

小泉首相の一貫した信念や改革行動は、今までにない手腕が国民に何がしかの期待感や希望をもたらして、多くの支持率を得て来たと思います。

第一次小泉内閣が誕生し、田中真紀子外相が外務省と対立し内紛が勃発した時が、大きな改革の断行の山場だったと思います。

4年半近く経過し大勝利しても遅きに失した感があります。この間に赤字国債は200兆円近く膨らみ700兆円を越えてしまいました。不良債権問題で優遇され続けている銀行は空前の利益を上げています。

そしてポスト小泉以降は景気の回復と言う声の元で、減税の撤廃や消費税の見直し等々の問題が発生して来ております。つまり小泉首相の改革は、外務省の内紛を田中外相と外務省官僚をお互いの「ケンカ両成敗」と言う解決法に小泉首相の真の手腕が見えたのです。

これから平成18年9月までの首相の任期において果たして国民は、改革と言う真の実態のない掛け声とパフォーマンス政策を容認し続けていくかです。

世界で「小さい政府」として成立しているのは米国と英国であります。そして「大きな政府」としては北欧の諸国があります。小さい政府とは自由主義経済の元で競争原理を基とした弱肉強食の社会です。大きな政府とは社会主義経済の元で官僚主導を基とした管理行政の社会です。

日本は明治以来、国主導の官僚主導が主となり成して来た国で、特に戦後の経済成長は国と官僚の主導の元で発展して来ました。しかし1990年代の東西冷戦消滅後において「国のあるべきかたち」が示されないままに現在に至って来ました。丁度、日本ではバブル景気から崩壊に至った頃であり、目先の問題に踊らされて、国のかたちをどう言うかたちにするかどころの話ではなかった訳です。

今、遅まきながら小泉首相の登場により初めて「この国のかたちがしっかりと国民に説明されないままで」その方向が、小さい政府に向かって改革されているのだと言うことを理解している所です。

日本人は曖昧な国民と言われますが、近年の歴代の首相から「国のかたちや国造り」の理念の説明は皆無と言ってよいくらい成されておりません。

後藤新平(関東大震災の復興時に現在の東京の「昭和通り」の道幅を広くし次世代に備えた人)のように市民の将来を思い政策を述べれば、大風呂敷と言われて酷評されます。近衛文磨元首相のように国民に圧倒的人気の高かった首相は、日米開戦への階段を駆け上がり、田中角栄元首相も国民の英雄的な人気の支持を受けながら、金権政治と称されて辞職します。

二人の背後には米国の策略陰謀に乗せられた面があるにせよ、目先の良否に一喜一憂する国民性のある事は今回の小泉郵政改革解散で大勝利した状況に相通じる要因と感じます。

戦後60年と言う節目の年に日本は岐路分岐に立たされています。「国造りのかたち」を政治家は示すべき時期が来ています。次回に続く。

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