アメリカ政府は今年の8月末までにイラクに駐留しているアメリカ軍の戦闘部隊10万人程度を撤退させることを発表しております。そして来年中にはすべての撤退を予定しております。
今後は、対テロ政策をアフガニスタンやパキスタンにいる国際テロ組織アルカイダに照準を移すことになります。まさに「終わりのない戦い」は続きます。
イラク攻撃から7年の歳月が流れアメリカがこの戦争で使った費用は1兆ドル(約90兆円)と言われこの費用が今日のアメリカに大きくのしかかっています。
イラク攻撃勃発は2003年(六白金星未年)3月(四録木星卯月)19日でした。
当時のイラク・フセイン元大統領(1937年4月28日生まれ・九紫火星丑年・三碧木星辰月生まれ)にとって「未年」は大きな事象の発生しているのが解ります。
「未」と対沖するかたちで「丑」があります。つまり未年(大歳)の対沖には歳破が廻ります。つまり運気上不利となる要因であり十二支は「体」(状態)の同期となり、就任時の周期が不利に動いています。まさに気学の教示の「人の吉凶は動より生ず」です。
1979年(三碧木星未年)イラク大統領に就任した。
1991年(九紫火星未年)に湾岸戦争開戦となる。
2003年(六白金星未年)に政権崩壊する。
このように12年毎の未年における大きな事象が顕現しました。
2006年(三碧木星戌年)12月30日に死刑となる。
イラク攻撃賛同派の当時の主たる首脳の運気
アメリカ・ブッシュ大統領 1946年7月6日生まれ(九紫火星戌年・一白水星午月生まれ)衰運期3年目
イギリス・ブレア首相 1953年5月6日生まれ(二黒土星巳年・八白土星巳月生まれ)衰運期5年目の厄年
スペイン・ロペス首相 1953年2月25日生まれ(二黒土星巳年・二黒土星寅月生まれ)衰運期5年目の厄年
日本・小泉首相 1942年1月8日生まれ(五黄土星巳年・九紫火星丑月生まれ)盛運期3年目
イラク攻撃消極派の当時の主たる首脳の運気
フランス・シラク大統領 1932年11月29日生まれ(五黄土星申年・二黒土星亥月生まれ)盛運期3年目
ドイツ・シュレーダー首相 1944年4月7日生まれ(二黒土星申年・九紫火星辰月生まれ)衰運期5年目の厄年
ロシア・プーチン大統領 1952年10月7日生まれ(三碧木星辰年・七赤金星酉月生まれ)盛運期1年目
イラク攻撃勃発の2003年の主たる首脳の運気は衰運年であり、フランス・シラク大統領と日本の小泉首相が盛運年(盛運期3年目)にあり、共に当時はリーダーシップをとれた状態にありました。
しかし現実は、小泉首相は米国を追随する形で、イラク攻撃を承認し、2004年1月に自衛隊が初めて他国の戦場下に派遣されることになりました。一方シラク大統領は国連中心でイラク問題を解決すべく、イラク攻撃を回避する方向で対応しましたが、イラク攻撃は開始されました。
現在もイラク国内のテロ事件は益々激しさを増しております。国の指導者の運気によって国民の良否も生じて来ます。運気の良い指導者に当る国々では、国民が安泰の要因を現出して来ます。しかし運気の悪い指導者に当ると国民が苦労し、思い通りに行かぬ事態を現出します。
イラク問題のみだけでなく、経済問題も国の首脳の運気で左右されます。
中国の胡錦濤国家主席は、1942年12月21日生まれ(四録木星午年・七赤金星子月生まれ)運気の発展状態の2006年に就任(盛運期3年目)して経済成長も安定して伸びています。
日本も中国経済に引っ張られて輸出産業が好調となり、輸出中心の大企業と中小企業の一部が良化して来ています、しかし地方を中心とした産業消費は低迷しております。不安材料は円高・ドル安の要因であり、為替市場も中国・台湾・韓国・日本の東洋と米国と欧州との関連が、複雑に入り組んで、一概には対応出来ない要因が現れております。
国の首脳の運気の盛衰が良否を分けるということであり、イラク問題や経済問題の見通しも首脳の運気次第であります。菅直人首相の運気は今年が衰運期1年目でこれから5年間は衰運期状態となります。