平成30年度は「戊戌(つちのえいぬ)九紫火星年」の年にあたります。(平成30年2月4日から平成31年2月3日までの期間です。)
上元期60年間とは1864年(元冶元年)甲子一白水星年から1923年(大正12年)癸亥五黄土星年までの60年間です。
中元期60年間とは1924年(大正13年)甲子四緑木星年から1983年(昭和58年)癸亥八白土星までの60年間です。
下元期60年間とは1984年(昭和59年)甲子七赤金星年から2043年(平成で言うなら55年)癸亥二黒土星年までの60年間です。
その下元期60年間の中の35年目にあたりますのが今年の「戊戌(つちのえいぬ)九紫火星年」です。
十干(じっかん)とは天であり、天象の精神 であります。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・葵を言います。十干の「戊(つちのえ)」とは第5番目にあたります。植物の成長が絶頂期にある時です。
十二支は地であり、四季の形象で人の身体でもあります。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥であります。十二支の戌(いぬ)は第11番目にあたり方位は北西方位の位置にあたります。寒い時期の到来です。
九星は人であり、人の気質行動であります。一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星です。
九紫火星の事象は物事の露見・物事の二極化で顕現します。
事象は火性・火熱・火災・光物・宝石・ガラス・離合集散・離別・有名・名声・綺麗虚栄・心眼・教育・評判・紛争・対立・露見・裁判・警察・栄光・発明・発見・先見・知能・研究・電球・光明・明瞭・法務省・文部科学省等
気学に於いての年の変わり目(2月4日立春)から本格的な新年を迎えます。世界中が戦争の影響(北朝鮮の核実験・ミサイルも含む)から、今までなかった現象を与えて来ております。それぞれの国々の思惑や歴史的背景また民族のかかえている歴史がからんで、より複雑な状況を現出しております。
平成29年(昨年)の一白水星の苦労悩みの生じた事象から、平成30年と言う九紫火星の離合や白黒のはっきりと現出する年へと社会の変化が進み、下元期の作用と相まって混迷する状態となって来る要素であります。また九紫火星は見せ掛けの華やかな事と内実の伴わない状態であります。
昨年の一白水星に於いては六白金星が暗剣殺を持っていた為に戦争による苦労や悩みの顕現した年でした。本年は四緑木星が暗剣殺を持つ年であります。
四緑を「風」としますので、吉凶面での流行・台風の多い事や鉄道関係の吉凶要因の事、国と国との交流の変化等の生じる年でありますが、実利の上がらないのが特徴であり期待はずれになり易い年であります。
今日まで政・官・財の馴れ合いで来た訳ですが、こうした日本を発展させる中で、必要悪的な要因を抱えていては外国との自由競争には、打ち勝っていけない時代であるのです。バブル崩壊以降の不況対策を公共事業中心に行って来ました。しかし根本的なる機構の改革をしない限り景気回復は見込めない状況にあります。
政・官・業で不況対策予算を食いつぶして来たバブル以降の公共事業予算でありました。ベルリンの壁崩壊、ソ連の分散による冷線の消滅、その流れの中で日本も改革の大きな波の中にあり、日本が米国に守られて経済発展して来た追随状態から日本が自ら考え、判断し決断して行く流れの中にあります。それが「六大改革」であり、自立への出発です。
下元期の半ばにかかりその特出であるところの「下剋上・実力主義・思想の改革・不安定」という状況をもたらす諸現象も現出し始め、先行きに対する不安感が蓄積される一方で年が明けました。
①政治面については
昨年の10月22日に衆議院総選挙があり、安倍与党は大勝利しました。今年は「戊戌(つちのえいぬ)九紫火星年」です。過去の九紫の年を振り返りますと節目・節目の状況の年にあたります。
特に気学周期の36年周期で見ますと昭和3年(戊辰九紫火星年)から昭和38年(癸卯一白水星年)は「陰の時代」の流れです。軍部台頭からの暗黒時代です。
昭和39年(甲辰九紫年)からの平成11年までの36年間は「陽の時代」の流れです。昭和39年は大不況の後の好景気(昭和42年以降)でした。
そして平成12年(庚辰九紫年)から平成47年は「陰の時代」の流れにあり、平成30年は日本の情勢は楽観視の出来ない流れの中にあります。こうした流れの中で怖いのは「思想の改革」です。
2012年12月に発足した安倍第4次内閣は6年目に入ります。安倍首相の今年の運気は衰運期1年目です。安倍政権は長期政権に入って来ました(今年は自民党の総裁選挙があります。ここで安倍首相が選ばれた場合は3年の延長になります。トータルで9年の長期政権となります)が、外側は強固でも真ん中は空洞の状態です、何らかのきしみが発生すれば思いがけない事態が起きる可能性があります。
自民党の選挙は選挙の為の選挙になり、公約が公約でない事が多いです。一強他弱の政治は良くない方向に行く事が多いです。 選挙が終われば、公約もそっちのけです「のど元過ぎれば熱さ忘れる」です。昨年も多くの議員の失言・暴言・不貞行為がありました。先人に学び、過去の歴史を見習い国民第一の政治を期待します。
安倍晋三首相は選挙で教育無償化など総計2兆円の政策パッケージを表明した。ただ、無償化は選挙向けのバラマキ色が濃い。限られた財源を振り向けることには懸念もあります。小泉進次郎議員はこの教育の無償化における財源を党員は知らないと発言し、安倍首相一人で決まっている。これなら自民党は要らないとまで言い切った。
今年は安倍首相の悲願である憲法改正問題が大きく前進することになります。昨年の組織犯罪を計画段階で処罰可能とする「共謀罪」の成立要件を改めたテロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案は昨年の5月19日午後、衆院法務委員会で自民、公明両党と日本維新の会の賛成多数で可決された。
そして今年は憲法改正問題です。国連の総会で核兵器禁止条約に日本政府が批准しない方針を示した。ノーベル平和授賞式でサーロー節子さんの演説は、安倍首相はどう聞こえたのですか。あなたはどこの国の総理ですか?と声を大きくして言いたい。
安保法制や武器輸出三原則の撤廃、特定秘密保護法などを見るにつけ、「日本は後戻りできなくなる段階を過ぎつつある」という危機感を感じます。
昨年の11月6日からのトランプ大統領のアジア訪問での首脳会談では、日本が米国製の防衛装備品をさらに購入していくことも議題となり、会見でトランプ氏は「非常に重要なのは、日本が膨大な兵器を追加で買うことだ」と指摘。米国での雇用拡大と日本の安全保障環境の強化につながるとの考えを示した。首相も会見で「日本の防衛力を質的に、量的に拡充していかなければならない」と言った。
同じく韓国訪問でも防衛装備品を韓国は購入するとの事である。アメリカの政策ではないのかと考えざるを得ません。北朝鮮問題を上手く利用している?アメリカ本土へは日本・韓国から大量の注文が入るだろうとニュースになった。アメリカの現地の企業は沸いているようである。
今年の重要な案件の一つである「北朝鮮問題」は高いハードルである。
マスメディアやコメンテーターが本当のことをなかなか書けなくなっている今だからこそ、余計に安倍政権は独裁で危ないのです。国民はしっかり と監視する必要があります。
②景気問題については
昨年の9月ごろから北朝鮮の核・ミサイル実験が増え、アメリカと北朝鮮の衝突不安や外国人の株の買い入れで、急激に円安・株高になる。景気問題については「戊(つちのえ)」とは第5番目にあたります。植物の成長が絶頂期にあります。戌は寒い時期の到来です。戌の年は【失望】破産改革・失業者続出・輸入超過・株式低落。申・酉・戌年は不景気期間である。
日銀の金融緩和は冷えた市場に効果はなく、マイナス金利は不動産投資に向っている。土地は必ず上がると言う神話は崩れたにも係らず、あの1990年のバブル崩壊した時よりも不動産関係にお金が流れている(特にオリンピックで豊洲・有明方面等)まさに不動産バブル状態で非常に危険である。
また銀行はあのバブル時期(消費者金融ローン)を追い越すような銀行カードローンを発行し現在、債務者が増え今後大きな社会問題に発展するでしょう。今回は特に高齢者に破産が増えています。
直近の平均株価と為替では・・・
平成24年末(六白金星辰年) 円が 83円前後で株価は10395円
平成25年末(五黄土星巳年) 円が103円前後で株価は16291円
平成26年末(四緑木星午年) 円が119円前後で株価は17450円
平成27年末(三碧木星未年) 円が120円前後で株価は19033円
平成28年末(二黒土星申年) 円が116円前後で株価は19114円
平成29年末(一白水星酉年) 円が112円前後で株価は22764円
平成30年末(九紫火星戌年) 果たしてどんな年になるでしょうか?
昨年の10月に16日連続の株高(日銀も買っている)は、史上初の出来事である。世界的な業務拡大と日本の金融緩和がこれからも続く(衆議院選挙で安倍与党が大勝した)と予想した外国人投資家が日本株を押し上げている。日銀が金融緩和の出口戦略に切り替えた時、株は暴落すると予想します。
③天変地異については、
天変地異については地震と台風に注意の年となります。特に「風」から起る被害(大火災・台風被害等)や社会問題(風向きが変わる)が考えられます。アメリカのトランプ大統領がパリ協定(2015年12月パリで開催された「気候変動に関する国際連合枠組み条約第21回締約国会議」で採択された。)を離脱すると言う信じられない行動に出ています。
今年も「過去に経験のない」「史上最大」「何年に一度」等の言葉がニュースで聞く事になるでしょう。気学教示の「人為乱れる時、天為乱れる」(政治が乱れた時に天災が起こる・また天災が起こった時には政治が乱れる意味です)が怖い年です。人間が予想する以上に地球は大変な状況に置かれています。異常気象を起こす自然を無視した人間の欲望が大きな被害を起こします。その為、昨年同様に地震・噴火・台風・大洪水・寒波・積雪・津波・竜巻等、天変地異が世界中で多く起こります。
平成30年度の地震は2月・3月・4月・7月・8月・9月・11月で噴火は2月・4月・5月・11月が要注意月となります。
いつ大きな天変地異が起こるかもしれませんので、日頃からの備えが必要です。「時代の相は変化していきますが、無形の想はくり返されていく要因であり」周期を現出します。世界中が経済の為に自然を無視した行動をとればこの世は終わりです。
④国際問題については
日本の立ち位置が大変重要な年となります。世界は激変しています。ポピュリズム(政治指導者が大衆の一面的な欲望に迎合し、大衆を操作することによっての権力を維持する)の政治が広がっています。昨年は「終わりの始まり年」であり何らかの政権交代や組織改革が起った年でした。新時代の始まりを感じます。
現在では北朝鮮とアメリカのにらみ合いで、有事の発生を危惧する状態で 大変危険な状況です。中国とロシアは話し合いで、アメリカと日本は圧力と制裁でこの問題を解決しようとしています。
アメリカに於いてはトランプ新大統領が就任以来、次から次へと暴言や挑発が止まりません。またすぐに発言した事柄が変わります。国内から世界から笑われている状態です。支持率は最低の32%です。そして北朝鮮との問題においても挑発が続きます。北朝鮮もアメリカに挑発して来ますので、絶対に「キレない」でもらいたいです。戦争にだけはならないように願います。
トランプの発言によって白人至上主義を打ち砕くデモも起こっている。人種差別に反対するデモである。またイスラム圏からの入国禁止令。そして昨年末のエルサレムをイスラエルの首都に認定した。等々・・問題があります。
日本の総理はアメリカのいう事を聞くなら長期政権になります。過去では中曽根康弘内閣(ロナルド・レーガン大統領と「ロン・ヤス」関係)・小泉純一郎内閣(小泉とブッシュ関係)であり、中国との国交を結んだ田中角栄内閣(ロキード事件で逮捕される)はアメリカに逆らった(巷のうわさ)とアメリカの陰謀に屈した。
ロッキード事件とは・・
1976年2月4日(本命六白辰年・月命五黄寅月)米上院多国籍企業小委でロッキード社の贈賄工作が明らかにされる。
2月24日ロッキード事件で特捜部・警視庁・東京国税局の三方は合図で丸紅本社など28ヶ所を一斉捜索。
7月27日(九紫未月)前首相田中角栄を(田中角栄の本命一白が年盤の暗殺剣と歳破に同会している)ロッキード社代理店の丸紅の幹部から、旅客機トライスターを全日空に買わせる為の報酬として5億円を収賄したとの受託収賄罪で8月に起訴された元運輸相・橋本登美三郎(明治34年3月5日生まれ・本命九紫丑年・月命五黄寅月)と元運輸政務次官・佐藤孝行(昭和3年2月1日生まれ・本命一白卯年・月命六白丑月)が全日空から受託収賄に問われるなど、合計16人が起訴された。翌年1977年(本命五黄巳年)1月に11ヶ月にわたった捜査終結。田中角栄は一審・二審で懲役4年・追徴金5億円の有罪判決を受けたが上告中に死亡し、公訴棄却となった。
1995年2月に最高裁が贈賄側被告の丸紅元会長・檜山広(五黄亥年・二黒寅月生まれ)らの上告を棄却したことで、「首相の犯罪」は認定された形になった
なお橋本登美三郎は上告中に死亡、佐藤孝行は有罪、(先般の橋本第二次内閣するもこの有罪が問われ辞任に追い込まれることになった)
安倍首相とトランプ大統領の関係は良好のように振舞っていますが、ひとつ間違えれば大変危険な状況です。本来は安倍首相(一白水星)とトランプ大統領(九紫火星)は相性関係では最悪の状態(水と火の関係)なのです。蜜月関係は危険である。
世界は米国の衰退と中国の台頭によって「一極世界」は崩壊した。現在は、「米中二極時代」である。トランプ氏(九紫火星)と習近平(二黒土星)の相性関係は良いです。安倍首相(一白水星)と習近平(二黒土星)の相性関係は悪いです。安倍首相はトランプ氏も習近平氏も両人ともに悪い相性関係です。
アメリカとイスラエル、サウジアラビアの関係は悪化し、さらに英国の関係もドイツをはじめ欧州とも関係も悪化している。逆に英国や欧州は中国の関係は、良好になっている。 トランプ政権はいつまで持つのか、また大統領選挙の時の「ロシア疑惑」も後を引いています。
ロシア(プーチン大統領)は、ロシア経済は深刻な事態に陥っています。ウクライナ危機をきっかけにした欧米との経済関係悪化、世界的な原油安の影響だ。しかし少しずつ改善されて来ました。アメリカの行動やトランプの考えが気に入らないようです。問題山積の中でもロシアで圧倒的な人気のあるプーチン氏が上手く漁夫の利を狙っています。北方四島や北朝鮮を上手く使い、軍事的にも経済発展の為にも確実に進歩し拡大することを狙っています。
中国(習近平国家主席)は昨年開催された5年に一度の第19回共産党大会が開かれ2期目の5年間がスタートしました。習近平体制が更に強固に継続される事になりました。中国は毛沢東・鄧小平時代に匹敵する習近平時代を構築することで習近平独裁政治が続く事になりました。
習近平は汚職の排除を徹底してやってきた。一時言われたバブル崩壊も何とか乗り越えました。低い経済の伸長ですが、他国と比べたら問題なく経済成長はしています。国の管理体制は厳しい。インターネット等による検索禁止や情報の制限がある。中国に不利な事があれば失踪事件が増える。常に監視されている。言論の自由がない。益々、膨大する軍事力を世界に誇示します。
韓国(文在寅(ムン・ジェイン)大統領は朴大統領の後を継いで大統領に就任した文在寅(ムン・ジェイン)大統領ですが、残念ながら私たちには動きが見えないぐらい地味です。しかし韓国内では高い支持率(70~73%)です。
国内需要だけではやっていけない韓国です。その為海外貿易や海外就職をしないといけない国柄、大変厳しい状況です。
大学を出ても就職出来ない若者の失業率は10%を超えている。
経済はドン底状態で先が見えない状態です。韓国を支える10大財閥も苦戦続きです。そして韓国に慰安婦問題解決の為に結んだ「日韓合意」も守られずに日本と韓国に大きな溝が出来た。いつまでも相変わらず反日政策は強いです。今日では隣の北朝鮮問題で有事の心配は尽きません。
北朝鮮(金正恩党委員長)は金正恩体制の動向が激しくなっています。世界からの批判を無視して核開発の継続と実験は続きます。
自分たちの国を守る唯一の方法が核開発とミサイルだからです。アメリカの圧力に屈しない為にアメリカに認めさせたいと思う北朝鮮の強い願望があるのです。それが三代続いた金政権を守る唯一の方法だと思っているからです。
全世界で独立国問題・人権問題・民主化問題・難民問題等で、世界中でデモが沢山起こるでしょう。
⑤社会問題については
日本を訪れる外国人の数は昨年で2600万人です。訪日の外国人をどのように「おもてなし」するのか。標識・表示・宿泊等の法整備が急がれます。
日本の歴史や文化に興味・関心を多くの外国人が持っています。今こそ日本人も振り返り良き日本を見てもらいたいです。
子供の行方不明・誘拐・虐待からの事件が相次いだ昨年ですが引き続き注意が必要です。また身内で起こる殺傷事件や児童虐待や体罰は人間のモラルなき社会です。
相続税のUP・年金の受取額の値下げ、物価の上昇・消費税と高齢者の医療負担増で貧困の格差は広がる一方です。高齢者を狙った詐欺事件・高齢者が直接手を出す犯罪や事件(離婚問題・一人の寂しさ)が多く起こります。昨年も多かった高齢者ドライバーの自動車事故には注意が必要です。
貧困による犯罪が多く発生し、そして自殺者も増える暗示です。また食品関係の偽装問題から国民は食に対する意識がさらに強くなります。
2018年韓国の平昌冬季オリンピック(ピョンチャンオリンピック)は2018年2月9日~2月25日(17日間)行われます。日本人選手の活躍に期待します。
「吉凶叫える縄のごとし」であり、過去の要因が警報を鳴らしております。同じ過ちを起こさない為にも、歴史も見つめ希望と夢を持って何があっても人は生きている限り前向きに進まなければいけません。
国にも人間にも生きている限り、必ず壁はあります。その壁を乗り越えなければなりません。ある意味、その壁を乗り越えるのが人類の歴史であり、人間の歩む道かも知れません。