戦後76年の歩みはどのような流れで、今日を迎えているのでしょうか。
世界と日本の流れを主な事象から見てみましょう。
戦後の世界の大きな問題として東西冷戦時代(1945年から1989年)がありました。アメリカ(西側・資本主義の自由と競争社会)とソ連(現在のロシア・東側・社会主義の平等と管理社会・独裁政治)の対立がありました。
日本では1980年ごろから民営化が進みました。(国鉄(JR)・日本電電公社(NTT)・日本専売公社(JT)等
1990年ごろにバブル崩壊がありました。国は金利を下げて市場にお金をばらまいた。土地の価格は下がらないという神話から土地の購入が会社や個人で盛んに行われた。お金を借りて土地を購入しその土地を担保にまたお金を借りて次の土地を買うと言う流れが出来た。
そして国は金利を上げた事で、持っていた土地は売れない、借金は払えない事が起こり、多数の企業や個人の破産がありました。
1995年Windowsの発売で一気にコンピューター時代へと突入しました。
2000年頃IT革命(情報革命)、世界の様々な情報が瞬時に解る時代となる。
2008年リーマンショックではアメリカ低所得者への住宅ローン会社であった投資銀行であるリーマン・ ブラザーズが破綻する。日本では円高となる。その後失われた20年と言われるようになる。(不景気)
気学周期の下元期60年間とは1984年(昭和59年)甲子七赤金星年から2043年(令和25年)癸亥二黒土星年までの60年間です。
下元期とは「下剋上・実力主義・思想の改革・不安定」という状況をもたらす諸現象があります。
今年の2021年はこの下元期60年の38年目にあたります。下元期は残り
22年間あります。それでは日本の現状とこれからの歩む22年間はどんな時代なのでしょうか
毎年、拡大する自然災害に人類は対応出来るのでしょうか。まして地震大国の日本です。自然災害の防衛策は出来ているのでしょうか。火山の噴火・台風・洪水等々。そして今一番困っているのは感染症です。
全国にある原発は廃棄処分場所もなく、最近では再稼働が始まっています。もし事故が起こったら被害はどうなるのでしょうか。東北地震での原発事故もありながら、それでも原発をやめない政府はいかがなものでしょうか。
地方創生が叫ばれていますが、政策と実行が出来て、村や市は残るのでしょうか。人口減少は止められません。当然、人口減少から来るリスクは測り知れません。
人気のない地区のビルの老朽化でゴーストタウンになり、全国の空き部屋は1000万戸以上になり、治安は乱れます。
人口減少による労働量力が不足し生産が出来ない。また物が売れない現象が起こります。経済の低迷で大不況に突入します。
当然、社会保険は増額し働く人の税金は増えます(将来的には給料の50%はいるのでは?)また年金は破綻するでしょう。
戦後76年間で日本人の気質も環境も考え方等も変わりました。今の社会は矛盾だらけの社会のように思います。時代を大きく変えたものに、ゲーム・携帯電話・インターネット・スマホ・ライン・ネットカフェー・まんが喫茶・フリーター・コンビニ等があります。
また日本をダメにしたとも言われるものに、2002年から始まった「ゆとり教育」であり、2019年からの「働き方改革」でもあると言われています。
その人の使い方によって良くも悪くもなります。悪い使い方としては、ゲームは仮想殺人や人の痛みを考えず、携帯電話(スマホ)は寂しさをまぎらすものになり、インターネットは良否の判断がつかないぐらい情報が氾濫し、フリーターはその日暮らしの定職を持たない若者を作り、コンビニは多種の業界を飲み込んだようです。(酒屋・たばこ屋・米屋等・今までは国に守られた業種であり何メートル以内には新規で開店出来ない時代もありました)
法律の整備もされない状況の中で大手企業は日夜、技術の進歩に走っています。
目まぐるしいスピードで開発される新技術で本来の人間のあるべき姿が失われて行くように感じます。
このまま進むなら人間が作った機械に(人工知能ロボットも含め)操られる時代となるでしょう。そこには人間の持っている会話(コミユニケーション)も情も義理も一般常識もモラルもなくなってしまうようです。
果たしてここまで新技術は必要なのでしょうか。今、注目されているのが運転手のいない無人の車(タクシー含む)や空を飛ぶドローンや人工知能ロボットです。
また高齢者が増えた問題もありますが、これだけ技術が進歩している医学なのに何故病人が減らないのか,何故コロナワクチンが日本で出来ないのかはこの世の摩訶不思議の一つです。
弱肉強食の自由主義経済・貧困の急増・高齢化・人口の激減・各種ビル・建造物の老朽化・すべての物の維持問題等、様々な問題が山積しています。
貧富の差は大きく広がり、増税対策で生活は苦しくなります。今後の現状の姿を維持する事は到底できません。
赤字国債は1100兆円を越え、国民一人あたり900万円の借金を抱える状況です。抱える難題が山積する中で2019年10月1日から消費税が10%になりました。更に現在では17%の消費税が検討されています。また各種中小企業で実施されていた企業年金は持続できずに破綻しています。
社会保障の為の増税が何か違った方向に向いているようです。年金の引き下げ・医療費の負担増・物価の値上げ等々、まさに弱肉強食の時代です。
構造改革・行政改革という目的は出来るだけ「小さな政府」にして民間で出来ることは民間で、消費経済大国・消費者に活性化を促すという「大前提」があったはずであります。その為の消費税の増税でした。
しかし国家公務員・地方公務員・国会議員の削減等は、いまだ手付かずという状況です。こうした無責任というべき姿勢は、今の、働かないで親のすねをかじっている若者とどれだけの差異があるのかと思います。ただ行き当たりばったりの目先の動向に振り回されている現状です。
昨年の初頭から発生したコロナは世界中に恐怖を与えています。いつになったら収束するのか心配です。
また昨今の官僚・閣僚の常識を超えた言動は日本をダメな方向に持って行っています。政治が悪い。人が悪い。本当に住みにくい国になりました。
先日、アメリカの経済学者が渋谷の街を視察したそうです。たった一言「日本は終った」と。昼間から学校にも行かず、仕事もせず溢れるほどの人達が遊んでいる光景も不思議に写ったのでしょう。
本当に日本は、日本人は終わたのでしょうか?そうではないと大きな声で否定したいです。
このようなある意味では嫌な世の中であり、社会でありますが、こんな時代だからこそ、自分はどのように生きるのか、何が出来るのか、真剣に考える時でもあるのです。人に社会に情報に流されることなく、自分の人生を精一杯生きたいものです。