2018年2月 のアーカイブ

暦の歴史

2018年2月21日 水曜日

暦はもともと現在を確認し、その上に立って定期的に季節の循環を正確に予知する必要から開発された技術技法であり、人々の生活に大きな影響を与えるものです。ある意味では「未来予知」の一つと言えるのです。

日本に暦法が伝わったのは欽明天皇14年(553年)6月に百済に対して暦博士や暦本を貢ぐように要請し、翌年2月に暦博士や易博士や医博士が日本にやって来たのが始めと言われておりますが、暦として初めて行われたのは、持統4年(690年)に「元嘉暦(げんかれき)と儀鳳暦(ぎほうれき)が用いられた」(日本書記)とあるように七世紀末と思われます。

日本に残されている最古の暦は、正倉院に所蔵されている。天平18年(746年)・天平21年(749年)・天平勝宝8年(756年)の三点であり、儀鳳暦法によって作られたもので、具注暦(ぐちゅうれき)です。
具注暦の注とは暦注のことで日の吉凶を示すものです。

歳首部のあるものを見ると、歳徳神・八将神などの所在する方位や禁忌事項や多数の暦注についての注意事項が列記され、正月1日以下、毎日の暦日の下に干支や五行・十二直と言われる暦注が中段に節気・弦望などの暦象事項が載り下段には数多くの禁忌・吉凶などが載っておりその後、貞亨改暦に至るまで、長らく日本で使用された宣明暦と内容や体裁は多少の差はありますが、基本的には同じ記載目です。

日には本来、吉凶はないはずでありますが(日々是好日)、平安期の貴族のように生活が閉鎖的でありますと暦が毎日の生活の指針となったのです。

その一例として「九条殿遺誡(くじょうどのいかい)」があります。これは九条殿と呼ばれた藤原師輔(もろすけ)が子弟の訓誡として著したもので、貴族たちは競ってこの遺誡を守ったと言います。

[まず起きたならば自分の守り星である属星の名を7回唱えよ、次に鏡をとり面を見よ、次に暦をとって日の吉凶を知り、次に楊枝をとり西に向かって手を洗い、次に仏名をいつも尊重する所の神社を念じ、次に昨日の事を記し、次に粥を服せ]と書かれております。

暦を見ておかないとその日の吉凶判断が出来ず、思いがけない失敗をしたり、災難にあったりする訳で、この時代の貴族たちにとって暦はその日の活動の原点でありました。

師輔の孫の藤原道長(966年~1027年)時代は摂関政治の極盛期ですが、彼の著した「御堂関日記」は有名で、形態は巻物のようになり、暦博士が1年間の暦に暦注をつけたもので、暦日ごとに二行空白があってその空白の所に藤原道長がその日にあった出来事を記入しています。

そしてこれから禁忌事項を拾うと三百数十回の多きに達しています。日常生活が暦注にしばられているとすれば、当時の貴族たちは暦をおろそかに出来ない訳で、ひいては暦注は政治的運用にも必要となっていたのです。

源氏物語の中にも「方違え(ほうたがえ)」と言う言葉が登場しております。
直接に伺うと方角が悪いので、方角を違えて伺うと言うことであります。日常の生活の中に暦注が、活動の原点であることが伺い知れる事柄であります。
政治の政事(まつりごと)に於いては「陰陽師」が行事の取り決めに携わった役割でありました。

2018年のあなたの注意する病気は? 

2018年2月11日 日曜日

人間誰しも健康で生活したいと思っています。誰もが一番関心のある事は健康と病気ではないでしょうか。2018年を健康に過ごす為には自分の注意する病気には十分に注意をして下さい。
(注意・・1月1日から2月3日までの生まれの人の本命星は前年になります。)

一白水星の人(昭和20・29・38・47・56・平成2年生まれの人)
今年の本命星は北西方位に廻座の衰運期1年目です。血圧関係を中心とした疾患に注意が必要です。また交通事故やケガにも注意すべきです。脳に関する諸疾患や骨折や打撲にも用心です。右足と右半身の注意年です。早めの検診をお薦めします。

二黒土星の人(昭和28・37・46・55・平成元年・10年生まれの人)
今年の本命星は西方位に廻座の衰運期2年目です。口内炎等の口に関する諸病です。特に歯痛・舌病・咽喉炎であり、また喘息・肺炎等呼吸器系統には注意が必要です。また人により精神的疾患があります。

三碧木星の人(昭和27・36・45・54・63年・平成9年生まれの人)
今年の本命星は東北方位廻座の衰運期3年目です。関節炎やヘルニアや脾臓に関する疾患です。便秘も含め新陳代謝の停滞する事です。運動と休養は必ず行う事を心掛ける事。

四緑木星の人(昭和26・35・44・53・62・平成8年生まれの人)
今年の本命星は南方位に廻座の衰運期4年目です。心臓に関する病気や頭を中心とした病気等で心臓弁膜症・心筋症・心不全・心筋梗塞・頭痛・脳卒中等であり、大事を取って早めの対策が必要で注意する年です。

五黄土星の人(昭和25・34・43・52・61・平成7年生まれの人)
今年の本命星は北方位に廻座の衰運期5年目の厄年です。冷えに関する病気で下腹部を中心とした疾患です。腰や足の冷え・痔・睾丸炎・子宮炎・腎臓・あるいは心筋梗塞やノイローゼ等です。特にストレスを解消出来ない要因も生じるので、翌日に持ち込まないように一日一日、区切り良く生活する事です。早めの検診をお薦めします。

六白金星の人(昭和24・33・42・51・60・平成6年まれの人)
今年の本命星は南西方位に廻座の盛運期1年目です。消化器系統による疾患です。消化不良・胃炎・腸炎・胃酸過多・胃下垂・胃潰瘍等には充分注意を払って下さい。

七赤金星の人(昭和23・32・41・50・59・平成5年生まれの人)
今年の本命星は東方位に廻座の盛運期2年目です。神経痛や肝臓疾患や左手足の怪我です。また声帯の故障や声が出なくなる事があります。特に過去に患った病気の再発やストレスによる疾患も生じ易いです。原因もはっきりした形で顕現します。

八白土星の人(昭和22・31・40・49・58・平成4年生まれの人)
今年の本命星は東南方位に廻座の盛運期3年目です。今年は余り大きな病気はありませんが、多少腸系統の疾患のある人は用心する事です。呼吸器系統の病気で、風邪・流行性感冒等に注意する事です。

九紫火星の人(昭和21・30・39・48・57・平成3年生まれの人)
今年の本命星は中宮位廻座の盛運期4年目です。風邪や感冒と言うちょっとした疾患から余病を併発する年です。過去の患った持病のある人は再発に注意です。今年は身体の中心を一直線で結ぶ頭部の脳から胸部・下腹部に至る病には注意が必要です。また胆臓・脾臓にも警戒です。早めの検診をお薦めします。

特に病気で悩んでおられる方は、気学の「祐気とり」をお薦めします。個々の実践の方法が違いますので「正しい祐気とり」をして下さい。
気学の開運法には多種ありますが、こうした祐気とりの実践実証はその体験者・実践者のみが実感として味わうことであり、事が起きてから行動するのではなく、目的・ 使命感を持って「祐気とり」実践を心掛けることです。健康には十分に注意をして毎日を楽しく過ごして頂きたいと思います。

2018年の小児殺方位

2018年2月1日 木曜日

平成30年(九紫火星戌年・2月4日より)の毎月の小児殺方位をお知らせいたします。数え年で12歳以下の子供にのみ影響する「小児殺方位」という方位について記載致します。

最近,子供の事件・事故が増えています。親にとっての吉方位は確認しますが、子供の小児殺方位を確認せずに移転しり、海外・国内旅行をしたり、帰省したりしています。その影響が出ている事実も見逃せません。「小児殺方位」は子供の運気に大変な影響がありますので、あなどってはいけません。

今年の平成30年は戌年ですので、五黄土星の廻座する位置(方位)が小児殺方位に当たります。毎月の月盤の五黄土星の廻座する方位が「小児殺方位」です。干支によって毎年変わります。

2月度・五黄土星寅月(2月4日から3月5日まで) 中宮位なし

3月度・四緑木星卯月(3月6日から4月4日まで) 北西方位

4月度・三碧木星辰月(4月5日から5月4日まで) 西方位

5月度・二黒土星巳月(5月5日から6月5日まで) 東北方位

6月度・一白水星午月(6月6日から7月6日まで) 南方位

7月度・九紫火星未月(7月7日から8月6日まで) 北方位

8月度・八白土星申月(8月7日から9月7日まで) 南西方位

9月度・七赤金星酉月(9月8日から10月7日まで)東方位

10月度・六白金星戌月(10月8日から11月6日まで)東南方位

11月度・五黄土星亥月(11月7日から12月6日まで)中宮位なし

12月度・四緑木星子月(12月7日から1月5日まで)北西方位

平成31年1月度・三碧木星丑月(1月6日から2月3日まで)西方位