家相が住居している人の運命・運勢を左右し、又家相にはその家に住居している人の健康面から思想面に至ることまで影響を与えて来ます。
家族が円満で生活しているか、どうかにまで係わり合いが生じて来る訳であります。「家相は思想なり」と言って、その住居する人の考え方や行動面に至るまで影響されて来るのであります。
家相は結果として運勢・健康面・行動面・営業商売面・対人関係まで顕現して来る訳であります。
家相に於いての定位に於いて、方位上に家族構成の定位があり、中国易学の「乾坤六子の説」より構成され、日本風土に応用されて来た教学であります。
乾(北西方位)を主人(父)として司り、坤(南西方位)を妻(母)として司る。三人の男子・三人の女子の方位を決定(父と母と三人の男子と三人の女子で8名の八方位)してこの「乾坤六子の説」の理法を基本として、そこに住居する家族の構成を与えて吉凶禍福等が生じて来ることになります。
新居に入居してから5年経過してから家の相の影響による吉凶が生じますが、それまでの間は方位による作用の吉凶があります。方位と家相は重複しながら顕現するのです。
「凶方位は年盤を犯せば60年間、月盤を犯せば60ヶ月間(5年間)、日盤を犯せば60日間(2ヶ月間)その災いは付きまといます」と言われております。
家相の影響の第一は生誕から60ヶ月(5年間)発育した家相状態、方位活用がその人に与える影響が初年運と青年期の状況に作用し現出して来ます。
次に家の改装や改造をすると、その改装や改造した方位によって凶作用の顕現を見る事になります。家相は人体であり、家族構成の思想であるのです。
ですから家相の恐ろしさは次代を担う幼児に一番強く顕現し、次に夫と妻と言う事になります。こうした基本的な考え方に立って家相が成り立っています。
家相の影響は最初からその家に住居していることが条件であり、中古住宅(60ヶ月以上経過した物件)を買い求めて住居した場合は、第一に顕現するは移転して来た方位作用が顕現します。中古住宅の影響が出始めるのは、前住宅の家相の要素が半減する10年以上の経過後となります。
家相学によってある家族に吉相を建築しても別な家族が住居してしまえば吉相にならないこともあり。家族構成が異なれば吉凶も異なるのです。
家相設計で大切な事は将来に至る家族構成も含めて建築すると言うことであります。一度建築すると増改築は家相上に於いては大凶となるからであります。
新築に建て替える時は必ず「気抜き」(取り壊してすぐに建築しない事)をする事です。自分の運気が新居建築や建て替えの時期に良いのか悪いのかを調べてから着手する事です。大切な項目は運気状態・方位・時期・家相・入居後の祐気とりです。
家の新築や改築に於いては、思い付きや安易なる改築を慎んで行く事であり、改築増築に於いては何がしかの影響がある事を知るべきであります。