2011年6月 のアーカイブ

運命は性格の中にある

2011年6月21日 火曜日

運命は「性格の中にある」と言ったのは芥川龍之介でありますが、日々の中で心のもたらす性格は、時の経過に従い運命を大きく変える素因となります。

感謝の心で過ごす生き方と、当然とか権利とかを主張して常に不平不満の心で過ごす生き方とでは運命に多大な開きが生じます。

対人関係の中で時として誤解や考え方の違いの人から、いやみの言葉や皮肉な言動に不快感を覚える事がありますが、考えて見ればそう言う性格の人と人生を共にしている人がいる訳で、腹が立つよりも同情してしまう事があります。性格の悪さや運気・運勢の悪い人との付き合いは自分も悪い方へ導かれる事が多々あります。

人の運命と言う中に立命と言う分野があり、それは常に自分自身を「律する」生き方で、自分自身の性格を磨き上げる分野であります。

その基本概念は「忍耐と辛抱は人生の最大の味方なり」と言う精神で、四悪徳(克・伐・怨・欲)を捨てることにあります。

「克」とは人に勝ちたがる心であり譲る心の欠ける人

「伐」とは自慢したがる心であり謙虚さの欠ける人

「怨」とは怒り恨む心であり感謝心と反省の欠ける人

「欲」とはむさぼり欲しがる心で限度と節度に欠ける人

こうした要因の強弱が人格(性格)を形成して行くのであります。

次の時代を担う人達には運命と言う事を宿命的(人生は決定している)と言うことではなく、少しでも前向きな立命的(日々心を磨いて行く事)な努力で運命を切り開いて行くよう心する事を願います。謙虚さと感謝と反省する心が、大きく開花し永続を果たす必須条件である事を心して下さい。

団塊世代の定年退職が終わり多くの人達が第二の人生に入っています。誰もが直面する「老い」と言う問題がより大きくクローズアップされて来ております。

年齢は心のあり様(若さや青春)から生じると言います。まさに心は性格を産み出す基であり、その心は気力からの出発であります。やる気を起こす事や行動を起こす事、その為には希望や目的や使命を持つ事であります。

「あなたは今、幸せですか?」と問われた時にこうした希望や目的や使命を持って生きているとしたら、これに勝るものは他にありません。ましてその生き様が人に感動を与え、生きる事の躍動感を与えるとしたら人生の大きな宝を持っている事になります。

豊かさとは自ら得て行くものではなく人に与えて行くものであり、与えて行く中に愛があり、愛があればそこに尊厳も生じて来るのであります。

今の時代が希望ある時代になる為には「人に何かを与える」生き方が大切です。それは物資中心を与えるのではなく精神的なるもの、心の込められたものが大きな比重となる時代へと進むように思います。

今の時代はその過度期にあります。明治・大正・昭和と文明の進化は物の豊かさにありと言った一方的な発展でした。人は自然界から奪うことのみを行い調和や共存と言う道を捨てて来ました。

自然の法則は恩恵もあれば恐怖もあり厳しい摂理もあります。文明に甘えれば人間性は失われて行きます。常にバランスが必要なのです。平成と言う時代が心豊かな時代である事を切望します。

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個性ある人づくり

2011年6月11日 土曜日

「一芸に勝れている人」が大学への受験入学の条件として取り上げられたり、教員採用の条件になったりして、まさに個性そのものの方向へ人の生き方を求めつつある時代であります。

個性とは「短所と欠点」の中に潜在しているものであります。今までの教育のように、短所や欠点を是正していくことは、個性を無くして同じような形にはまった人づくりをしていた事になります。

では何故に「今」個性ある人達が求められている時代にあるのでしょうか。ある意味で頂点を極めた日本がさらに世界をリードする為には、個性ある考え方や思考力でより豊かな方向へ進んで行く為に求められて来ております。

バブル崩壊後の次の時代を求めるには個性的な発想や考え方が生じない限りは、世界をリードし指導して行く立場の日本にはやがて限界が来る事になります。

考え方の独創性と言ったことは、急に生まれて来るものではありません。まず個性的な人づくりから初めなくてはならないのであります。

一つの事を長年においてやり遂げて来た人(例として子供の頃から大学を出るまで野球一筋にやって来た人)は成果の良否よりも大変な個性でもあるのです

「継続は力なり」と言い一つの事に打ち込んで進んで来ると言う事は個性を産み出す基であるのです。

野球しか出来ない人を採用して他の仕事が出来るのかと思ってしまいます。それが普通です。しかし野球を通して実は会社の組織や人と人との対人関係やチームプレー等を、実は小学校から学んでいたと言う事であります。何事においても「物事に徹して永続を果して行く」と言う姿勢は重要な事であります。

物事に対する幼児期の体験や経験が後になって、大きくその人その人の人生観なりに影響を与えている事は多いのであります。

短所や欠点を直すのではなく一つの特長として磨き残しながら長所のみを伸ばして行くことが個性を伸ばす最良なる方法なのです。勉強・勉強で一流大学を出ても社会に出てから上手く行かない人がいます。確かに知識はあるでしょうが、残念ながら知恵が備わっていないと言う事があるのです。知恵はある意味で遊びや趣味の中から学ぶものなのです。

今の世の中は少しでも安定した生活と幸せを願うところから幼児期より勉強(受験)においてのマニアル通りの教育がされております。しかし一番大切なる事は自然界から与えられた自然な生き方や能力を基本に立って考えれば、子孫の人達の為にやるべき事、やってはならない事が多くあります。

ものから得た豊かな生活は多くの自然破壊を産み、同じ事を同調して行動していれば安心と言う社会を産み、何ら「今」の生活に疑問を持たないそうした時代の流れの中で個性を持った人、また個性派同志が協調し合う中で選択したり操作したりして少しでも良い社会なり生活を追い求めるのが本筋です。

街の中を見た時、自然の四季に親しむ景観が一気に無になって行く姿には画一化された思考力しか持たなかった時代への反省点が多く隠されています。

街の中が企業や企業の思惑で利権の争いで出来上がって来る中でもっともっと一人一人が人格なり個性を主張して行く時代に入っている事を知るべきであります。

個性とは人と違った行動や態度や容姿と言った見掛けだけの個性を言っているのではなく、一人一人が社会生活の中で埋めて行く方向性にある個性であり自己主張の個性は人の「ものまね」になり易い面があり、真の個性は生き方や生活観に表れる個性を指しているのです。

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リーダー像とその条件

2011年6月1日 水曜日

戦後の教育において、リーダー教育と言う分野は国の方針としては無かったと思います。

俗に帝王学と言われる分野であります。規格大量生産による社会機構を求め、それに合わせて人の教育も横並びの同一規格に沿って育成されて、年功序列を第一とする雇用も生じて、安定と平等を目指してきた時代でありました。

世界経済が一気に加速し、広がって行く中で日本経済は対応出来ず、横並びで進んできた状況のマイナス面が露呈した状態であります。

今の時代のように内部機構である官僚機構の腐敗や時代に合わなくなった規制等が生じた時、決断や責任や実力と言った行動を取れる人、すなわちリーダーが存在していなかった訳です。

帝王学を学ぶことで、リーダーになれるかと言うと、ある程度の段階までは学ぶことは可能でも、最終的にはリーダーになれる条件は「持って生まれた感性」の有無であります。

リーダーの条件としての一般的五条件は。
①先見の明がある。
②人の話に耳を傾ける器量がある。
③決断力がある。
④意思の強さがある。
⑤統率力がある。

チームワークとしてのリーダー五条件は。
①指導力がある。
②明るさと優しさがある。
③人望と信頼がある。
④冷静な判断力がある。
⑤アイデアマンである。

自分自身すべてこの五条件を満たすことよりも自身の器量と気質を知って、不足条項は他の人に補ってもらうことが大事であり己(おのれ)を知ることからの出発です。

気学の人の気質の分類は。
一白水星・四緑木星・七赤金星の人は「情の気質」として判断。
二黒土星・五黄土星・八白土星の人は「意の気質」として判断。
三碧木星・六白金星・九紫火星の人は「知の気質」として判断しております。

情の気質は支える立場。情熱打ち込む立場。協調して行く立場。受身の立場。実務型です。

意の気質は行動の立場。意欲を表す立場。積極的に切り開く立場。前向きな立場。努力型です。

知の気質は企画の立場。理性的に考慮する立場。理想探求の立場。主導型です。

リーダーの条件をこの情・意・知で考えると
①先見の明は「知の気質」(三碧木星・六白金星・九紫火星の人)
②人の話に耳を傾ける器量は「情の気質」(一白水星・四緑木星・七赤金星の人)
③決断力は「意の気質」(二黒土星・五黄土星・八白土星の人)
④意思の強さは「意の気質」(二黒土星・五黄土星・八白土星の人)
⑤統率力は「知の気質」(三碧木星・六白金星・九紫火星の人)
に属すると言うことになります。

リーダー像は時代の背景や環境状況で求める像が変わります。五条件の要素の重点が異なって来ます。今の日本の困難を乗り切る気質のリーダーは「意の気質」(二黒土星・五黄土星・八白土星の人)を持った人が必要です。

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