7月2日(日)に投開票の行われた東京都議選の結果は下記の通りです。
選挙前 選挙後
自民党 57 23
公明党 22 23
共産党 17 19
民進党 7 5
都民ファースト 6 49プラス6(追加公認6名)
ネット 3 1
維新 1 1
無所属 14 6名都民ファーストへ
127議席を争った結果は小池百合子知事が代表の「都民ファーストの会」は50人が立候補し49人が当選した。無所属の追加公認を合わせて55議席を獲得し、都議会第1党に躍進した。選挙協力した公明党などと合わせて79議席となり、過半数(64議席以上)を大きく上回った。まさに予想通りの結果であり大勝利であった。
自民党は60人を擁立したが、森友・加計学園問題・「共謀罪」法の採決強行・稲田防衛相の自衛隊の政治利用・豊田真由子議員の暴言・下村博文幹事長代行の加計学園闇献金問題等々による自民党のおごりや安倍首相の国会運営に疑問を持った都民の審判が自民党の大惨敗となった。
公明党は国政と違う動きで上手に「都民ファーストの会」と協力し候補者全員の当選をした。国政においても本来の公明党に戻る必要があります。今の安倍自民党は憲法にまつわる法案ばかりで、世界の平和を守る公明党には、違和感がある。公明党には本来の自民党のストップ役を期待したい。
共産党の活躍は2議席増やしたが、民進党・維新はみじめな結果であった。
小池百合子氏が東京都新知事になって11ヶ月経過しました。何の情報公開もなく、陰や裏で決まっていた各政策をオープンにしたいと知事の仕事をスタートしました。古い議会から新しい開かれた議会への開拓です。新知事の最初の登庁の時には自民党議員は握手もしてくれない状態でした。その人たちのほとんどの議員は今回の選挙で落ちた。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に於いては就任早々から大変な問題が次から次へと飛び出しました。東京への招致疑惑(裏金を使ったのではないか)・エンブレム盗作問題・会場の総工費問題等です。ケチのついたオリンピック問題は、今度は周辺地域で開催される競技の施設費用や運用費用の負担問題でした。
神奈川県(黒岩知事)・埼玉県(上田知事)・千葉県(森田知事)などが知事同士で負担に対して苦情を申しておりました。競技は当県で開催して欲しいが係る費用は払いたくないと言うものです。誰の為のオリンピックですか、なぜ、周辺の県もオリンピックを成功さす為に全面的な協力が出来ないのでしょうか。支払わないことが県民の為であるという各知事の考えはおかしいです。
小池知事に豊洲移転問題も早く結論を出せと言う声が聞こえました。結論を出すために最終の検査をしていて夏には答えを出すと言っていたにも拘らず、「決断の出来ない知事」とマスコミも反勢力も言いました。
小池都知事が知事になる前の色々な問題です。すでに決まっていたことだからと豊洲移転を決め、業者は移転し営業を開始した後で、土壌汚染問題が発覚していたらどうなっていたでしょうか。すべては前者の情報公開がなく誰も責任を取らない状況が今日の混乱を招いたのです。なぜ、待てないのでしょう。今までどんなにいい加減な仕事を議員も職員もしてきたかと言うことです。
小池知事が自ら風を吹かせ、風に乗って大勝利を掴んだ小池知事の政治の手腕はたいしたものです。常に警鐘を鳴らしておりました安倍政権にメスが入りました。誰が見ても今の安倍首相はおかしいです。横柄な答弁や数の力ですべてを決め、審議が尽くされていない状況での法案成立等、一強他弱のやりたい放題の政権運営でした。また首相の回りはYESマンで固め、資質も知識も力もない閣僚が多いです。
森友・加計問題の本当の真実は何でしょうか。これからも野党の追及があるでしょう。24日に予定されている集中審議での安倍首相の答弁はいかがなものになるでしょうか。真摯に向き合い国民に分かり易く説明すると言った安倍首相の本心に注目です。
4年半前に第二次安倍内閣が誕生した時、最悪の運気状況でこれから決める政策は将来必ず失敗で終わると申し上げました。今、それがひとつひとつ顕現されて来ました。気学教示の通り盛運期4年目の本命星が中宮位廻座の現象です。都民は、国民は見ていたのです。まだまだこの国は見捨てたものではないことが、今回の選挙で実証された事は大変喜ばしいことです。そろそろ安倍首相も引き際の時期です。
7月8日現在、ついに史上最低の29.9%に安倍支持率は落ちました。何も驚くことはなく当然の結果であるのです。期待する第2の政党がないことも悲しい現状です。このままでは、国民は仕方なく選挙では自民党に入れます。野党がしっかりとしなければいけません。現在の自民党を駄目にした原因のひとつは、日本の経済界でもあるのです。
自民党は好きだが今の安倍首相は嫌いと言う声が大きいのも無視できません。