2021年10月 のアーカイブ

安倍政権の残したもの

2021年10月19日 火曜日

安倍政権の9年間(安倍8年・菅1年)の主な出来事を検証してみます。

この9年間の日本の政治は安倍政権一強でした。そして今後、安倍・菅政権の検証は誰がどのように清算するのか。27代自民党総裁に就任し、100代首相に就任した岸田文雄も安倍政権の継続である。これでは自民党は変わることが出来ない。

アベノミクスの金融緩和で株価は上昇し、雇用は改善したと安倍は言い切る。この経済政策を指揮したのが竹中平蔵であり、緊急緩和でじゃぶじゃぶにお金を市場に投入したのが日銀総裁黒田東彦である。しかし家計は豊かになっていない、給料が上がらない。格差が拡大した。

自民党の支持基盤の医師会に配慮した事で、既得権益に切り込めなかった事が、今回のコロナ感染症拡大に繋がった。患者の受け入れ態勢も、国や都道府県が民間病院や医師会に病床確保を指示できるよう関連法の改正に踏み出していれば、今回の感染拡大に対応できたはずだ。だが、安倍政権は手を打たなかった。

厚生労働省や都道府県が民間病院や医師会に病床確保を呼び掛けても、強制力が弱いから病床は逼迫(ひっぱく)し、自宅で亡くなるケースが相次いだのである。菅は「国民の健康と命は守る」と常に豪語したが多くの方が亡くなった。

同じくデジタル社会の基盤となるマイナンバーカードが広がらなかったのも、一部の経営者に気兼ねしたためだ。彼らも自民党の支持基盤だ。給付金の支給がマイナンバーカードを使っての銀行口座振り込みにしていれば、こんなに手間取ることはなかった。先進国では考えられない事態だった。

安倍の「森・加計問題」「桜を見る会」の疑惑に対して説明が不十分だ。森友問題では改ざん問題で一人の自殺者がでました。必ず真実を解明しなければいけません。個人的には田中角栄を追い込んだ故立花隆(ジャーナリスト)さんに次いで、可能であれば現在では青木理(ジャーナリスト)さんに安倍の追求を委ねたいです。

菅政権のコロナ対策も感染が少し収まると、景気対策として「Go Toキャンペーン」を始めた。感染は再拡大したが、東京五輪・パラリンピックの開催は強行した。また菅の致命傷はプレゼンができない、人に説得する術がないことが露呈した。

いつ頃からこの国は期待の持てない国になってしまったのでしょうか。

振り帰れば、2009年9月16日に政権交代を果たした民主党ですが、皆さんご承知の通り人材不足と実力不足で政権運営は上手く行きませんでした。

民主党は鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦と受け継ぎましたが、わずか3年の寿命でした。そして2012年12月26日に自民党の安倍晋三の二度目の登場でした。

そして安倍政権は2019年11月20日、首相通算在職日数が2887日となり、それまで最長だった桂太郎(2886日)を抜き歴代最長となり、さらに2020年8月24日、連続在職日数が2799日となり、それまで最長だった大叔父の佐藤栄作(2798日)を抜き歴代最長となった。この直後に本人の病気を理由に辞任したのである。安倍は今までの政治のすべての責任を病気を理由に逃げたのである。

いろいろな疑惑の追求を避ける為に、あえて菅義偉を首相に担ぎあげたのである。安倍の陰謀です。

安倍が残した解決されていない問題は数々ありますが、すべて菅義偉首相に引き継がれました。そして何もできないまま、史上最低の首相として退陣です。

その引継ぎが岸田文雄首相ですが、これまた期待は出来ません。安倍・麻生の顔を見ながらの政権運営です。

国民の人気のない首相の第1位は安倍晋三・第2位は菅義偉というアンケートもあります。

新しい自民党を作る為には、岸田文雄首相が今後取り組まなければいけない問題や解決しなければいけない問題を列挙します。

  • 原発問題

いつまでも原発を稼働させ、聞こえよく30年後には廃止すると言います。問題は原発の事故も怖いですが、廃止後の処分問題です。何も決めずにどうして処分するのでしょうか?莫大な費用と時間はどうしますか?汚染水の海への流す問題(菅承認)は風評被害で今後大きな議論になります。

  • 金融緩和問題
  • お金を次から次へとじゃぶじゃぶに流した金融緩和問題ですが、もうどうにもならない状態まで来ています。さらにこれからも行うという事です。出口政策を打った時が問題です。どうにも出来ない状態です。世界中みてもこのような金融緩和をやっている国はないです。日銀総裁の黒田東彦にも問題がある。
  • 少子化問題

人口の少子化が続く日本の未来は、社会保障の増額と年金制度が危ない。生活保護と多くの破産者が待っている。

  • 空き部屋問題

土地は値があがり大丈夫と言う時代は終わった。空き部屋が1000万室あると言われ、建物は老朽化し人気のある場所とない場所の差が激しく人気のない所ではゴーストタウン化し治安も悪くなる。

  • 増税問題

増える増税で人々はやる気もなく将来の見通しもない。将来の給料の50%は税金です(年金・健康保険・失業保険・所得税・消費税・介護保険・相続税・固定資産税等)

  • 核問題

核の問題においては世界唯一の被爆国なのにアメリカの核の傘下にいるから核廃絶は反対すると言っている。やっている事が全く違う。理解に苦しむ日本の考え方です。

  • 建造物の老朽化問題

高速道路・一般道路・橋・ビル等の耐久年数が来ています。早急に対応しなければ大変な事になります。

  • 自然災害の対策問題

今年ほど自然災害の多くを受けた年はありません。今後の世界の重大課題でもあります。今年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏の気候変動は今の時代に警鐘を鳴らすものである。このままでは地球は50年から100年しかもたない。

  • 外交問題

外交の安倍とまで言われている事が信じられません。これだけ多くの外遊をしてどんな成果がありましたか?何一つ特筆するものがありません。
アメリカとは元トランプ大統領に忖度を取る安倍首相で、上手く軍事品を買わされ国防費は年々上がっています。
北方四島問題はロシアプーチン大統領と27回も会談をしているが、「糠に釘」状態である。小泉首相時代の北朝鮮拉致被害問題(5名帰国)に随行した安倍ですが、首相になってから何の進展も結果もない。(すべてが他国に頼る他力本願です)・韓国との慰安婦問題もお金を使っただけでまだくすぶっています。すべて安倍首相の外交の下手さです。中国との外交が今後の最大の課題である。

  • 遅れるIT化問題

人材の育成がされていない国で、先進国なのにコンピューターに弱い国。ITが全然機能しない。菅義偉政権では新しくデジタル担当相・IT担当相が生まれました。今回の新型コロナウイルスをはじめとして、あらゆる分野でIT化の遅れが指摘されています。ITが普及して早30年です。その間の日本の進歩はどうだったのでしょうか。世界の先進国と言う肩書もいまは陰が薄く、IT化は完全に世界の後進国となりました。

  • オリンピック検証問題

こんなに世界がコロナで苦しんでいるのに「東京2020オリンピック」を中止しない国。本来なら延期ではなく2020年に中止をしておくべきだった。開催した事の結果の検証が必要です。また五輪の費用の情報公開が必要です。

  • 政治家の資質問題

相変わらず官僚・議員・閣僚に不正がある国で政治がバラバラの国である。

  • コロナ問題とこれからの経済

世界を襲ったコロナですが、日本はこれだけ先進国と言いながらコロナワクチンの開発ができない。また世界からのワクチン確保も遅れた。

コロナの収束と今後の経済対策をどうするのか。

  • 河合案里元参院議員の公職選挙法違

何故1億5000万円も選挙資金を提供したのか、当選の為に票をお金で買ったのか。疑惑の究明が必要です。

  • 安倍の「森・加計問題」「桜を見る会」の疑惑に対して検証と説明。

これらの嘘や実行の出来ていない事柄は後日、私たちに「つけ」という形で回って来ます。そんな日本に未来はあるのでしょうか。

誰がこれらの問題に勇気を持ってメスを入れる事ができるのか、岸田文雄さん、自民党を変える事ができますか。あなたは出来ますか。

衆議院選挙は、来る10月31日です。国民ひとりひとりが良く考え投票しましょう。

100代首相に岸田文雄氏

2021年10月5日 火曜日

10月4日、100代首相に岸田文雄氏が選出され、岸田内閣を発足させた。

政権を「新時代共創内閣」と名付け、新しい資本主義の実現の為の成長戦略とともに富の再分配を重視する。コロナ時代の経済社会ビジョンを策定する考えを示した。

岸田内閣発足

総理:岸田文雄(きしだ・ふみお、64)

1957年7月29日生まれ(本命七赤金星酉・衰運期1年目)

総務:金子恭之(かねこ・やすし、60)*初入閣

1961年2月27日生まれ(本命三碧木星丑・盛運期1年目)

法務:古川禎久(ふるかわ・よしひさ、56)*初入閣

1965年8月3日生まれ(本命八白土星巳・衰運期2年目)

財務:鈴木俊一(すずき・しゅんいち、68)*再入閣

1953年4月13日生まれ(本命二黒土星巳・衰運期5年目厄年)

 外務:茂木敏充(もてぎ・としみつ、65)*再任

1955年10月7日生まれ(本命九紫火星未・衰運期3年目)

文部科学:末松信介(すえまつ・しんすけ、65)*初入閣

1955年12月17日生まれ(本命九紫火星未・衰運期3年目)

厚生労働:後藤茂之(ごとう・しげゆき、65)*初入閣

1955年12月9日生まれ(本命九紫火星未・衰運期3年目)

農林水産:金子原二郎(かねこ・げんじろう、77)*初入閣

1944年5月8日生まれ(本命二黒土星申・衰運期5年目厄年)

経済産業:萩生田光一(はぎうだ・こういち、58)*文科相から横滑り

1963年8月31日生まれ(本命一白水星卯・衰運期4年目)

国土交通:斉藤鉄夫(さいとう・てつお、69)*公明、再入閣

1952年2月5日生まれ(本命三碧木星辰・盛運期1年目)

環境:山口壯(やまぐち・つよし、67)*初入閣

1954年10月3日生まれ(本命一白水星午・衰運期4年目) 

防衛:岸信夫(きし・のぶお、62)*再任

1959年4月1日生まれ(本命五黄土星亥・盛運期3年目)

内閣官房:松野博一(まつの・ひろかず、59)*再入閣

1962年9月13日生まれ(本命二黒土星寅・衰運期5年目厄年)

復興:西銘恒三郎(にしめ・こうさぶろう、67)*初入閣

1954年8月7日生まれ(本命一白水星午・衰運期4年目)

国家公安:二之湯智(にのゆ・さとし、77)*初入閣

1944年9月13日生まれ(本命二黒土星申・衰運期5年目厄年)

少子化、地方創生:野田聖子(のだ・せいこ、61)*再入閣

1960年9月3日生まれ(本命四緑木星子・盛運期2年目)

経済再生:山際大志郎(やまぎわ・だいしろう、53)*初入閣

1968年9月12日生まれ(本命五黄土星申・盛運期3年目)

デジタル:牧島かれん(まきしま・かれん、44)*初入閣

1976年11月1日生まれ(本命六白金星辰・盛運期4年目中宮位)

経済安全保障:小林鷹之(こばやし・たかゆき、46)*初入閣

1974年11月29日生まれ(本命八白土星寅・衰運期2年目)

ワクチン、五輪:堀内詔子(ほりうち・のりこ、55)*初入閣

1965年10月28日生まれ(本命八白土星巳・衰運期2年目)

万博:若宮健嗣(わかみや・けんじ、60)*初入閣

1961年9月2日生まれ(本命三碧木星丑・盛運期1年目)

運気状況は盛運期の人は7人(中宮位1人含む)で、衰運期の人は14人(厄年4人含む)です。政権の流れは前途多難です。

首相と相性の良い人13人(厄年4人・中宮位1人含む)で、相性の悪い人7人です。

安倍・麻生の影響を濃く受ける内閣で全体的に何かにつけて弱い内閣です。余り期待は出来ません。詳しくは改めてこのブログを書きます。

特に今年は総理府・国土交通省・防衛庁は注意する年です。

衆議院の解散を14日に行い、19日公示、31日に投開票となりました。

本格的な始動はこの衆議院選挙が岸田内閣の第1歩となります。

自民党総裁選の結果

2021年10月1日 金曜日

9月29日自民党総裁選の投開票が行われました。

開票結果

1位 岸田文雄 256票

2位 河野太郎 255票

3位 高市早苗 188票

4位 野田聖子  63票

過半数を取る人が出なかったので、1位・2位の決戦投票となる。

決戦投票結果

当選 岸田文雄 257票(議員票は249票・都道府県連票8票)

河野太郎 170票(議員票は131票・都道府県連票39票)

派閥の動きが顕著に出ました。これが日本の政治の仕組みです。また立候補者を身近でみている議員票がある意味での正しい決定となりました。しかし都道府県連(地方)では圧倒的な河野太郎の勝利でした。あえて申し上げるなら、河野太郎を推した都道府県連(地方)は何を見ているのか、何を評価しているのか、この国をもっと良くしたいと思うならもっと勉強するべきです。

今回の二人の女性候補(高市早苗・野田聖子)が新しい時代のスタートを作ってくれました。お二人は将来の総裁・首相候補に更に前進するでしょう。東京都知事小池百合子がこの総裁選にいないことが残念でした。コロナで、東京オリンピックで菅と一緒に沈没です。小池の女性初の首相も夢の夢で終わります。

上記の開票結果で自民党の27代総裁には岸田文雄氏に決まりました。

しかし残念ですが、誰がなっても自民党は変わりません。まだまだこれでは安倍政権の継続です。本当に変わることが出来る可能性がるのは野田聖子だけです。安倍の「森・加計問題」「桜を見る会」の再調査をやると言っていました。昔の小泉純一郎ではありませんが「自民党を壊す」と言うぐらいの覚悟がなければ変われません。本当の膿を出さないと生まれ変われません。

岸田はトップの器ではないのです。安倍・麻生の顔を伺いながら忖度しながらの政権運営となります。己を律して勇気を持って進んで欲しいですが。

過去長期政権(安倍)の後は、すべて短期政権が続いています。

当初の予想では河野太郎が有力との情報が多くありました。もし河野太郎が総裁選で勝利したら「この国はおしまい」でした。良かったです。

石破も小泉も人を見る目がありません。河野総裁が誕生した時の閣僚を期待したのでしょう。

その要因は河野太郎は麻生太郎の2代目のような暴言やすぐに切れる性格や大風呂敷公言では人はついて来ないです。自分の信念をまげて安倍や麻生に忖度する人間にこの国を託す事は出来ません。国会議員は正しく評価しました。

また河野太郎(1963年1月10日生まれ・本命二黒土星寅年・月命九紫火星丑月生まれ・衰運期5年目の厄年)の運気の流れです。今年は厄年の運気で総裁になっても続かないし、失敗します。国民は不幸です。この人は首相になれない人です。

秋の衆議院選挙そして来年の参議院選挙に、国民はしっかりと見て考えて必ず、

選挙には行きましょう。