2018年8月 のアーカイブ

気学人生訓

2018年8月21日 火曜日

人々は人生の中で、何度も聞いたり読んだりした人生の教訓になる言葉があります。

「人はただ 身の程を知れ 草の葉も 露も重きは 落つるものかな」徳川家康人生訓

「禍福は災いの始まり 程々が最上なり」「惜福・分福・植福」・・福は生きもので流動的であります。

これらの言葉は「器量」と言う考え方を中心にして示されている教訓です。

人の人生を考えて見ると、自分の意識以外の所で動かされている要因に、多々出会うことがあります。

運命学的には「因縁」とか「因果」とか言う言葉で言い表しております。縁に出会っても「器量」と言う「才」の小・中・大によって大きな差となります。

小才は縁に出会って縁に気づかず。

中才は縁に気づいて縁を生かさず。

大才は袖すり合った縁も生かす。

こうした縁によって人の良否吉凶の福寿がもたらされて来るのです。

人には生まれ備わった器量と気質があります。それが縁によって発動して行きます。生まれ備わった器量にはバランスと言う状況があります。

明治期に流行した「三世相」の考え方の中に「人は一生涯の食べる運気を持って誕生している」と示されております。

人生の早い段階で運気を使い果たせば後の人生は尽きる人生となり、思い通りに行かぬことになり、運気を上手に使い切ることを説いているであります。その理から行くと「苦労は華である」と言うことになり、お釈迦さまの説かれた「この世は苦の娑婆(しゃば)」と言う教えを三才の世代に亘り示し、運命学的に説いたのが「三世相」です。

戦後の国民の意識全体に「物が豊かになれば幸せになれる」と言う願望で努力して来た時代でありました。しかし「福」に恵まれたと言う自覚認識のないままに欲望が際限なく求められて来ております。

今の時代が欲望に満たされて福を使い果たせば次世代は苦の要因が待っている事になります。

惜福と言う行いは大変重要であり、掴める運気を掴まずに福を貯蓄する、あるいは人に譲ると言う行為です。良く山菜取りやきのこ取りで 根こそぎ取らず来年の収穫の芽を何割か残すと言う話しを聞きますが、惜福のそうした行動が次世代に福をもたらす事になります。

梅花心易

2018年8月11日 土曜日

運命学の易占の中に「梅花心易(ばいかしんえき)」なる分野があります。

眼で見た事、耳で聞いた事を「天の声・神仏の声」として素直に受け入れる判断法であります。

出かけた道中で、見る光景や言葉を手掛かりとして行くのです。

例えば交渉後の帰り道にパラパラと小雨に会えば物事の成就として判断したり、ふとした他人の会話で吉凶を占ったりするのです。天や神仏はこうした方法で何げなく教示しているのです。

受け手の我々側に天の声として謙虚に聞き入れて行動し、大難・小難・無難に切り抜けるか等は我が心次第による解釈です。

今世の中は「個と公」「自由と責任」と言う課題の事象が次から次へと現出しております。

一つの災害や一つの事件には将来に対する「警鐘」が含まれております。こうした事柄をしっかり把握して将来に対する「危機管理」を心掛ける事です。

気学で見る地震・噴火予測

2018年8月1日 水曜日

今年は大きな天変地異が起こっています。特に皆さんもお解りのように今年は異常な状況です。
全国各地で起こっている火山の噴火や毎月起こる地震です。また台風や豪雨や突風による被害も多く起こっています。

気学においての天変地異は下記のような教示があります。(年盤・月盤・日盤の総合判断をする)
地震・噴火の事象は三碧木星であります。二黒土星の事象は大地を表し、五黄土星は破壊で八白土星の事象は山を意味します。

地震において注意する時(年盤・月盤・日盤の総合判断をする)

①三碧木星が中宮位に入った時は警戒要因であります。

②三碧木星が月盤において年盤の五黄土星に同会した時は警戒要因であります。

③三碧木星が暗剣殺を持った時は警戒要因であります。

④五黄土星中宮位の年や月の時も警戒要因であります。

⑤二黒土星が三碧木星や五黄土星に同会した時も警戒要因であります。

噴火において注意する時(年盤・月盤・日盤の総合判断をする)

⑥五黄土星中宮位の年・月が警戒要因であります。

⑦八白土星が暗剣殺や五黄殺に同会したり、持ったりした時に警戒要因であります。

「人為乱れる時、天為乱れる時」逆に「天為乱れる時、人為乱れる時」の教訓です。人為とは政治です。天為とは自然です。

最近では各分野の研究者の予知がありますが、自然相手の事ですので大変その予知は難しいです。地震や噴火の怖さはわかりますが、恐れていては地震・火山大国である日本では生活が出来ません。いつ天変地異が起こっても良い覚悟で常日頃から安全対策や避難場所・ルートの確認をしておくことが重要です。

平成26年11月22日夜に長野県北部で震度6弱を観測した地震は、国内最大級の活断層「糸魚川-静岡構造線断層帯」の一部で発生したと言われております。死者0人と言う被害を防いだのです。
この地震では地域の「共助」が被害拡大を防いだ面もあり、減災に向けた教訓として注目されています。住民の自主避難や自治体の情報発信が常日頃からの防災に対する意識でありました。

また2000年には噴火した北海道の有珠山は「観光地」でありながら、自治体が学者の予知を優先し、犠牲者を出さなかった。火山噴火史上の“奇跡”と言われている。「備えあれば憂いなし」です。