気学で見るこの9年間の日本の政治 NO5

2009年9月25日 金曜日

平成18年(三碧木星戌年)9月(七赤金星酉月)20日(九紫火星子日)午後に自民党第21代総裁選挙が行われました。立候補者は3名で安倍晋三議員・谷垣禎一議員・麻生太郎議員です。自民党国会議員403票、全国自民党員300票の合計703票による投票であります。

安倍晋三(昭和29年9月21日生まれ・本命一白午年・月命一白酉月)

谷垣禎一(昭和20年3月7日生まれ・本命一白酉年・月命七赤卯月)

麻生太郎(昭和15年9月20日生まれ・本命六白辰年・月命七赤酉月)

年盤の運気は本命一白(安倍氏)が盛運期年2年目で断然有利で、本命六白(麻生氏)は衰運期年3年目であり断然不利であります。そして何よりも安倍氏は一族の「惜福」(掴まず使用しなかった福分)が残っていたと言うことが断然有利に働いたのです。

自然界はバランスであることを自民党50年の派閥の流れで見ると運の流れが理解できます。

首相就任は官僚出身の吉田派は吉田・佐藤・田中・細川・竹下・小渕・羽田・橋本・池田・大平・鈴木・宮沢の12名であり、党人派中心の派閥からは鳩山・石橋・中曽根・岸・福田・森・小泉・安倍・三木の9名であります。

小泉首相が田中派を分裂に追い込み民主党の主たるメンバーは皆、田中派に属していた議員たちであり、今回早々と民主党代表になった小沢一郎代表(本命四緑木星午年・月命五黄土星巳月生まれ)・鳩山由紀夫幹事長ともに田中派出身です。安倍総裁は父晋太郎氏の惜福を引き継いだ要因で選出されましたが好機盛運年ですが暗剣殺を持ち政権に微妙に影響しそうです。

そして平成18年(三碧木星戌年)9月(七赤金星酉月)・26日(三緑木星午日)に安倍総裁は第90代首相になり安倍内閣が発足しました。

閣僚においては首相との三合の縁に当たるのが寅年生れの塩崎官房長官です。最上の縁を結んでおります。しかし辰年が4名おりこのポストの4名の閣僚が内閣の良否を左右し、つまり外務(麻生太郎氏)・防衛(久間章生氏)・金融(山本有二氏)・行政改革(佐田玄一郎氏)の所に大きな課題の生じる要因となります。

自由民主党である今の自民党は昭和30年(九紫火星未年)に当時の自由党と民主党が合併した党であります。安倍政権の流れの中でもう一度・二度政権再編成の機運に至る状況もあり、平成21年(九紫火星丑年)が自民党の節目の周期にあり政界も混迷度が加速する状況もあります。

新生安倍内閣に期待することは、どう言う国にするかのしっかりとした国家像を示してもらいたいと言う事です。

戦後、歴代の内閣は、敗戦による失われた国権の回復に主眼が置かれ、日本と言う国の姿というものが示されずに来ました。そして東西冷戦の終着以降の日本は、ただただバブル崩壊の不良債権の処理を抱えたままで漂流して来た状況がありました。

その間の10年間で宮沢内閣・細川連立内閣・羽田連立内閣・村山内閣(社会党・自民党連立)・橋本内閣・小渕内閣・森内閣と続きました。
そして小泉内閣が5年半において不良債権の処理は解決されましたが、この間約60年間日本の将来像や国の姿が国民の前に示されずに経過して来た歳月でありました。

小泉内閣の功と罪を揚げれば、功の部分は不良債権の処理を解決・政権の安定・派閥政治打破や状況を破っての世界貢献があります。罪の部分は市場原理経済の導入による格差の広がりから、社会対立や荒廃や道徳の崩壊・日中・日韓に見られる外交関係の停滞(しかし中韓以外の外交は評価が高い)そして何より議会制の規律を破って大勝利はしたものの衆院においての郵政民営化解散であります。

一つの案件で内閣が飛んだであろう難問を国民の高支持率で乗り切って来た背景がありました。ではこの5年半の小泉内閣への評価となれば戦後政治の積み上げた功と罪を崩壊させる事に成功したと言えます。そこには戦後政治の功の部分も失なわれてしまった訳です。

昭和の初期に軍部の台頭が生じて政治も軍事色に染まり、国民もその方向へと流されて行き国家が崩壊して行きます。新陳代謝が果せずに国そのものが閉塞間漂う暗い時代がありました。

72年後(気学周期)の今、政治そのものが劇場型となり、自民党はいつの間にか公明党の支援なくしては存在出来ない状況にあり、政権そのものが半端な閉塞間漂う目先きの利害のみに終始して来ております。マスコミもスポンサーの中に新興宗教の力が浸透して、善悪の基準の良否を失って来ております。昔は軍部、今は新興宗教となり国民が物言えぬようになって来ていることが、どれだけの人が認識しているかの状況があります。

歴史は何の為に学ぶのかと言うと、同じ過ちを繰り返さずに良い国を造って行く為に歴史を学ぶのです。

また小さな政府を目指すと言って「国民主導による政治を」と言っても官僚主導は改革されずに終わりました。東西冷戦の終焉した以後の15年間でやっと日本もソフトランディングして国民主導の政治が実現の状況になったと言うことであり、新しい内閣には国民の側に立った主体性のある国造りの将来像を示して頂きたいと思います。

それにはまず私たち一人一人が哲学を持ち理念と将来像を示せる政治家を選ぶことが必須です。今、私たちはある意味で絆や心や道徳の失われた原野に立っているのです。次回に続く。

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