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2011年の10大ニュース

2011年12月22日 木曜日

今年も残すところ数日となりました。今年も色々な事件や事故が多く起こりました。陰陽祐気学「みちのしらべ」の独自に選択した今年の10大ニュースは下記の通りです。

①東日本大震災と福島第一原発事故
3月11日(七赤金星卯年・七赤金星卯月)に起こったM9の大地震は津波を伴う未曽有の大震災となった。また福島第一原発事故の収束はこれから数十年の歳月がかかります。また世界のあらゆる国で大洪水や地震や豪雨や竜巻や干ばつに遭いました。今年は本当に自然災害(天変地異)の多い年となりました。

②野田新内閣が発足
民主党が政権を取って2年が経過しました。その間に総理は鳩山氏・菅氏に続いて野田氏(本命星七赤金星)は早くも3人目の総理です。七赤金星中宮位で首相に就任。「融和・どじょう政治」の今後は?(東日本大震災の復興と復旧・TPP問題・増税問題・社会保障問題・円高・株安・デフレ脱却・外交問題・普天間問題等々難問題は山積です。)

③株価問題・アメリカの国債の格下げ、ヨーロッパ諸国(ユーロ圏)の経済危機で円高・株安の世界同時株の暴落
ギリシアの破綻をはじめとしイタリア・スペインも破綻状態にあります。アイルランド・ポルトガルも危険状態である。アメリカの経済や失業問題は深刻です。

④大相撲界に八百長疑惑発覚
2月2日の発覚で3月場所(大阪)は中止・5月場所(国技館)は技量審査場所として7月場所(名古屋)から通常に開催した。魁皇が千代の富士を抜いて新記録1047勝で引退。白鵬が63連勝記録。琴奨菊・稀勢の里が大関に昇進。

⑤米国が国際テロ組織「アル・カーイダ」指導者ウサマ・ビンラーディン(54歳)殺害
ウサマ・ビンラーディン(1957年3月10日生まれ・七赤金星酉年生まれ・七赤金星中宮位廻座)がアメリカによって殺害される。今後の報復テロに警戒が必要。

⑥チュニジア(ベンアリ大統領)、エジプト(ムバラク大統領)、リビア(カダフィ大統領・死亡)等、北アフリカや中東で相次ぐ反体制の動き(民主革命)が活発化する。
またアメリカ・イギリスを中心に格差社会(就職難)に対するデモも世界に拡大する。

⑦生肉中毒事件(七赤金星の事象。食品)・原発事故からのセシウム汚染牛問題
えびす屋(倒産)から始まり牛のセシウム問題に発展する。また個人オーナーを集めて運営しておりました安愚楽牧場が民事再生(4300億の負債)の手続きに入る。

⑧7月サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、日本(なでしこジャパン)が初優勝した。
団体で初めての国民栄誉賞を受賞。

⑨アップルのスティーブ・ジョブズ前最高経営責任者(CEO)が死去
アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏(1955年2月24日生まれ・本命九紫火星年生まれ・暗剣殺・歳破を持つ運気)が10月5日に亡くなった。「普通の人にコンピュータを届ける」というビジョンを掲げてアップルを創業し、「電話を再発明する」iPhoneを世に出した偉大なイノベーターがこの世を去った。

⑩北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去
12月17日に北朝鮮の金正日総書記が死去しました。今後の北朝鮮の動きから目が離せません。

等々あげれば今年も沢山の出来事がありました。

1年間、このブログを通して5000年の歴史のある気学から見た政治・経済・事件・事故・天変地異等、あらゆる角度から検証・実証してまいりました。また受け継がれて来た素晴らしい日本の伝統や文化もご紹介致しました。そして人間の生き方や考え方も掲載させて頂きました。

今年は特に七赤金星の人(中宮位廻座)・九紫火星の人(暗剣殺・歳破を持つ運気)・三碧木星の人(厄年)の悪い顕現が多くありました。

来年は六白金星の人(中宮位廻座)・七赤金星の人(暗剣殺・歳破を持つ運気)・二黒土星の人(厄年)は注意をして下さい。

先行きに対する不安感が蓄積される一方で年が暮れようとしています。このブログが皆様の生活の中で何かのヒントになり、羅針盤として活用して頂けましたら、こんな嬉しい事はありません。
皆様、1年間ご購読ありがとうございました。

来年は皆様にとりまして良い年となりますようにご祈願致しております。来年もよろしくお願いいたします。

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中国共産党の節目

2011年12月12日 月曜日

中国共産党の節目の出来事は下記の通りです。

1921年(七赤金星酉年)   中国共産党結成

1937年(九紫火星丑年)   日中戦争開戦

1949年(六白金星丑年)   中華人民共和国成立

1957年(七赤金星酉年)   反右派闘争開始

1966年(七赤金星午年)   文化大革命始まる。

1977年(五黄土星巳年)   文化大革命終結宣言

1976年1月(七赤金星卯年) 周恩来首相死去

1976年9月(六白金星辰年) 毛沢東主席死去

1980年(二黒土星申年)   趙紫湯首相就任

1987年(四緑木星卯年)   総書記就任

1989年(二黒土星巳年)   民主化運動・天安門事件・江沢民総書記

1993年(七赤金星酉年)   社会主義市場経済確立のための方策を採択

1994年(六白金星戌年)   江沢民体制

1997年(三碧木星丑年)   香港返還

2004年(五黄土星申年)   胡錦濤体制

2008年(一白水星子年)   オリンピック開催

2009年(九紫火星丑年)   世界同時大不況

2010年(八白土星寅年)   万博開催  

2011年(七赤金星卯年)   インフレ景気で湧くが格差社会が露見

2012年(六白金星辰年)   胡錦濤体制が終わる。次期は習近平国家副主席有力 

中国は現共産党結成以来90年経過(9年×10周期)しております。中華人民共和国として成立して来年で63年(9年×7周期)に至っております。

酉年・丑年・巳年(酉・丑・巳は三合の関係)に節目があり、七赤金星年・六白金星年である金星の年に脱皮している波動があります。

国でも個人でも会社でも誕生する年・月・日があります。それを基準にして運気運勢の周期が発生して行きます。それを一歩踏み込んで「事象・現象の予測」をして行くのであります。

金星年は今年の2011年(七赤金星卯年)・来年の2012年(六白金星辰年)にあたります。この2012年は胡錦濤体制が終わり次期は習近平国家副主席が有力です。また巳年(2013年)・酉年(2017年)にも注目の年となります。

中国においては急速なる発展により、国内の貧富の差の拡大、学生や若者のインターネット情報による自由等への憧れの高まり、そして共産主義体制を堅持するために日本を標的にして、不満をかわしている状況があります。そして節目の63年(9年×7周期目・来年)が加わります。

世界の経済が今、中国を中心に動いていると言っても過言ではない流れの中で、インターネット上で得る情報が「自由」と言うことに関して、立ち遅れている現状に対して(政府の管理下にある)、若者中心にイラ立ちが発生しています。

中国人の気質は「自分に余裕があり優越のある時は、今の上海市のように国際的に開かれて外国の企業が殺到して来る姿を「千客万来繁栄の姿」と見ます。しかし、一見手放しで受け入れてこそ中華文明の勝れたる優越の証としての度量の広さがありますが、ひとたび事態の悪化や損を受けると被害妄想的な排他的に変貌します。自己中心的に基づく寛大さがありますが、状況に対する繊細さに欠ける大陸的風土の気質があります。

ですから自国同志で戦った中国国民党と八路軍の事や、文化大革命での多大なる人民の犠牲や、文化歴史消失等を日中戦争の要因に置き換えても疑問を持たない雑な気質があり、殿様気質(よきに計らえ要因)があります。度量の広さと被害妄想的な良否二面性のある民族気質であり、自己主張の強い国民性です。

中国の勢いは日本全国各地で中国系資本など外資による土地買収が深刻な状態になって来ています。水源地や森林だけでなく、中国資本が企業を買収して「中華街」のような街を作っています。

千葉県木更津市の中華門(中国資本に買収された老舗ホテル)をはじめとして、新潟市の現在、衰退著しい中心商店街が誘致に名乗りを上げているが、「新潟が東京・池袋(中国人が大量に流入した)のようになる恐れがある」(住民)と、地元には景観や治安の面から無警戒な進出を危惧する声もある。平成18年に仙台市内で進んでいた「中華街構想」は撤退させた。

そしてチュニジア(ベンアリ大統領)、エジプト(ムバラク大統領)、リビア(カダフィ大統領・死亡)等、北アフリカや中東で相次ぐ反体制の動き(民主革命)が活発化した。独裁政権側が情勢の急激な変化に対応できない状況をさらしています。この民主革命運動が中国に飛び火しないか中国は警戒をしています。

中国共産党の一党独裁による言論統制や国民の貧富格差、また地域格差など国内のひずみを解決しなければ、いずれ内部崩壊を起こして再度国内の混乱状態に陥り、ソ連同様に中華人民共和国という国家体制そのものが解体し消滅するという事も考えられるのです。そのようにならないように中国政府は舵取りをしなければいけません。

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気学より見た隣国近代事象

2011年12月2日 金曜日

来年の2012年は六白金星辰年にあたり、中国は1931年の満州事変の六白金星未年より満81年(9年×9周期)に当たります。

明治期の中国は清王朝による西太后の摂政時代であり清王朝は中国東北部の満州出身の王朝であります。そして清王朝も末期時代となり、明治27年(七赤金星午年)には日本との間で日清戦争が勃発しております。

17世紀に明が滅びて、当時夷狄(イテキ)の地の満州から清王朝が国を建てることにより、中国での「儒教思想」は崩壊し、李王朝の朝鮮はその儒教思想を受け継ぐことになり、すなわち「中華思想」が朝鮮へと儒教伝承として入っていく事になります。中華の儒教思想を受け継いだと言う自負心が朝鮮にはあります。

明治27年2月に朝鮮全羅道に暴動が起こります(東学党の乱)これに端を発して日清戦争へと発展していきます。翌年明治28年(六白金星未年)に日清講和条約が調印されますが、独・露・仏三国による遼東半島の清国返還を勧告されます。(三国干渉)

日清戦争(明治27年8月1日清国へ宣戦布告)
日本と中国は五黄殺・暗剣殺の対立関係にあります。

日清戦争休戦(明治28年3月30日) 三国干渉4月23日
日本と三国が五黄殺・暗剣殺の対立の関係となり満州・朝鮮半島の統治権をめぐります。

日露戦争が勃発(明治37年2月10日)
三国干渉より10年目の年にあたり露国は暗剣殺方位でありました。日露戦争に一応勝利した日本ですが、明治43年(九紫火星戌年)より日韓併合となり、大陸への侵略に至ります。そして中国では革命運動が盛んになっていきます。

第一次世界大戦(大正3年8月・五黄土星寅年)が勃発
露国では大正6年(二黒土星巳年)11月(五黄土星亥月)にレーニンによる革命が起きます。富国強兵の世界烈強の支配から共産主義の台頭へと変革して行くのであります。歴史の事象には一定の周期があります。

この時期台頭したレーニンの共産主義も36年後の昭和28年(二黒土星巳年)にスターリンが死去して、そのまた36年後の平成元年(二黒土星巳年)に崩壊に至る道筋が生じてきております。

大正6年(二黒土星巳年)3月に2月革命(ロシア暦)が起こる(ニコライ二世退位)11月に10月革命(レーニン・ソ連政府樹立する)昭和28年3月スターリン死去(二黒土星巳年)平成元年(二黒土星巳年)共産党崩壊し始める。

ロシアは二黒土星巳年を基点として国としての周期があります。九星・十二支の36周期が国の興隆衰退の分岐点を発生しています。中国においても明治45年(七赤金星子年)に十二世297年(9年×33周期)続いた清王朝が滅びる。革命運動のリーダーであった孫文・袁世凱等の権力闘争があります。ここから中国は混迷混乱の時代を迎えます。多くの内乱や権力闘争の流れの中で、外国圧力の入り込む素地が生じていったと言う状況があります。

特に昭和に入り金融恐慌・世界恐慌の時代が襲来し日本は満州事変(昭和6年9月18日(六白金星未年・七赤金星酉月)を勃発させます。日清戦争後、独・露・仏の三国による干渉から36年後の周期であります。周期には緑・因・果の要因があります。

そして36年後の昭和42年(六白金星未年)中国歴史上の最大の汚点となる「文化大革命」の発生をみるに至ります。

中国は清王朝が「七赤金星子年」で滅びて、中華民国を孫文が成立させます。しかし、翌年の(六白金星丑年)より、革命や革命運動等の権力闘争が続き外圧の影響を受け易かった状態でありました。満州を日本が侵略しなければ露国、あるいは革命後のソ連の侵略は当然あった訳です。

中国は六白金星という年を基点として、国としての周期があります。九星・十二支の36周期、国の興隆衰退の分岐点を発生しています。

第二次世界大戦後の昭和24年(六白金星丑年)に中華人民共和国が成立しています。清王朝が滅びてから36年後のことであります。昭和41年(七赤金星午年)には紅衛兵が出現して翌42年(六白金星未年)文化大革命へと発展し、大きな粛清の嵐が吹き荒れました。昭和51年(六白金星辰年)9月に毛沢東が死去し、強行的指導の 実権者の江青・張春橋ら文化指導者が逮捕失脚します。鄧小平権力復活し、以後中国の近代化が促進することになります。

近代中国は七赤金星の年から六白金星の年にかけて大きな事象事件の周期を巡っております。七赤金星年は今年で来年は六白金星年です。

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有限なるもの無限なるもの

2011年11月22日 火曜日

運命学で言う所の成功とは、物資(形あるもの)を以って成功とは言えません。心の豊かさ、次代への繁栄と言う面をも成功しなくてはなりません。

文明の最も栄えた国アメリカは大きな心の荒廃に悩み苦しんでおります。やがて日本もと言う不安がやって来ております。

ただ国のやっている事だからと言っても誰が国を構成しているかと言えば私たち一人一人が作り上げているのであります。

「天は二物を与えず」と言って二つ同時に恵まれた状況をなかなか与えてくれません。一方が日本一を得れば(物質名誉)一方に日本一の損失(唯心的)が来て均衡が保たれることになり、これが自然の理です。

日本一仲の良い夫婦には子宝がなく、財産が無ければ子宝が多く与えられる等と言ったようなものです。

東京と言う繁栄された街から心の部分(人間の交流)が無くなると、自然と物の繁栄は盛んになると言うことです。人との交流や付き合いを少なくすれば財は貯まります。交流や付き合いを多く盛んにすれば財は残りません。

文学の世界でも戦乱期や変動期に素晴らしい文学が誕生しておりますが、時代の安定期や平穏期には風俗的なもの、私的要素のもの等が生れております。また人物にしても時代の激動期にはそれなりに歴史が人物を産み出しております。

運命を見る場合の尺度として、先祖から与えられた因縁としての役割を果たしているかどうか(自然界より生を与えられた本分を果たし実行しているか)と言った要因が長期なるものや永続を考える場合に、大事なことであります。

その一族が有限なるものに固執して、役割(先祖祭祀)を果せなければ、次世代に因縁として残って行くのです。有限なる物質に恵まれ功を成しても、無限への因(報恩と感謝の実践)が果されなければ、一代に至らぬまでも同じ過ちを繰り返し永続は不可能です。事業の発展や繁栄を願うのであれば、先祖への報恩感謝からの出発です。

今の世の中の価値判断はこうした有限なるものへの投資であり、土地高騰にしても家族の単核化のあり方にしても皆有限への投資であり何年か後に滅びることになります。

丁度、オランダが世界を制して今の日本の国の様な時期があり、約200年に亘り世界中を駆け巡り財産を(今の日本の様に有限なるものに投資行動した)手に入れました。しかし200年後に衰退しました。

今は昔と違って時代の流れのサイクルが早くなっております。日本は長くても今の状態でこうした投資の誤りを続ければ50年後から70年後には衰退する事になります。有限なるものは永続が果せず無限なるものは永続が果せます。

人間の幸とは先祖・親・自分・子・子孫繁栄という流れの因果論の中で役割や責任を果して行く事です。

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プル型思考の時代とは

2011年11月12日 土曜日

物事の思考の基準には3つの思考があります。プル型思考(将来から現在を考える)・プッシュ型思考(過去から現在を考える)・プール型思考(現在を重要的に考える)であります。

昔から「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」と言う例えがあります。
今日のような激動時代は理念を掲げて、将来から今を思考すると言う要因が求められるのです。

世の中が平和で安定した時代であれば、実績主義・経験・肩書きと言った権威が通用して、時代を形成して来ます。これをプッシュ型思考(過去から現在を考える。)と言います。つまり過去から今と言う立場が確立されて来たことで時代が形成されます。

現在は少子高齢化時代を迎える時代で、出生率が言々といわれていますが日本の国土に対しては適正なる人口がどの位が良いかの基準があって、始めて多いとか少ないかと言う議論であり、現象面、減少面として捉えての話しと異なると思います。

少子化を考えた時、日本の国力や資源等を考え耐え得る人口が求められるはずであります。つまり理念を揚げると言うことは、こうした基準や理念理想があり、その将来像から、今何を成すべきかを考える思考がプル型思考(将来から現在を考える。)であります。

国土による自給率があり、そして不足するべきものはどう補うべきかがあり、その為には何を成すべきかの課題が生まれます。その基準となるべき理念理想に従い初めて議論が生じるのであり、出生率の低下のみで言うべきものではない気がします。

何事にもバランスがあり、国土や国力に見合う人口比率があり、その基準により多いか少ないかの議論が生まれるべきです。

運命学においても出生と同時に理念が生まれます。理念があり宿命もあり、そして成長と共に器量が定まる運命があり、その器量を拡大するための立命があります。宿命・運命・立命は個々に存在するのではなく一体とした流れがあります。

日本は2000年以上の歴史の中で「和」を尊び歴史・文化・伝統を重視するプッシュ型中心の社会でありました。それに対して歴史の浅い米国社会は200年強の歴史の中で「人工的国家」を確立した国であります。人工的国家とは理想を大きく掲げて、個人主義を中心にして成立した国家であります。

「アメリカン・ドリーム」と称され夢を大きく掲げその夢を現実のものにする社会機構であります。貧富の差が二極化する状況を生じさせ中流階級の極端に低い社会です。

そして米国はプル型社会人を幼児教育から行っている国でもあります。一方日本は貧富の差を無くす努力で中流階級が七割を超えて来た社会で、官民一体の社会を造り出して来ました。それにより世界有数の経済大国になったのであります。しかし日本社会は1980年代をピークに今、転げ落ちている状況です。

日本はプッシュ型思考が崩壊し、プル型思考を選択しました。つまり米国型社会の選択でした。それにより社会機構も「官から民へ」の掛け声で大改革が始まりました。

どうしてこうならざるを得なかったか、これもオイルショュク後の米国の戦略であります。つまり実体経済から虚像経済への転換であります。投機対象による消費社会であります。

米国は実体経済では貿易赤字が膨らみ日本に対しての対応策としてドルとの交換を切り離すことにより今の状況を現出したのであります。(昭和46年のドルショック)当時(佐藤栄作内閣)は沖縄返還・中国の国連加入・ドルショックと戦後史の大きな流れに決着を付ける事が要求されました。

しかし中国問題で独自の姿勢をとれずアメリカ追隋の実態をさらけ出した政府は長期の政権への倦怠感も手伝い急速に国民の支持を失って行きます。その後田中角栄首相が誕生し、ここで田中首相は米国追随から日本独自の指導力のある政治に切り替えて行くのですが、困った米国はロッキード事件に関する戦略で田中首相を失脚させます。

米国は日本の現憲法の下で、日本の発展の基盤でありました「家族制度」を徹底的に打ち砕きます。そして日本から近代史が消えて行きます。

戦後60数年、今、若者の失業率は増加しています。(ここでは職がないから働かないと言う意味ではなく自分から働く意欲がない事)また大学を卒業しても3年未満で退職する人も増えています。理由はもっと収入の良い所、しんどい仕事はいや、責任のない仕事、自分の好きな事をしたい等々と言う事です。忍耐と努力で堅実に歩む人は少なく成って来ました。これでは年金の破綻など当然であります。

明治憲法下で一気に世界に駆け上がった日本の力は世界戦略を目指す米国にとって戦後大切に守り抜いて来た憲法は今、大きな米国にとって無用の長物となって来ている訳です。憲法を改正するのであれば日本人が近代史の歴史をもう一度再考して行く冷静沈着の議論が必要です。

今の赤字国債発行は三木武夫内閣から始まり、あれよあれよの間に1000兆円超えまで膨らみました。

現在を守る為に赤字国債が増加する事は崩壊へと進む道のりであり、日本の政治がプル型を選択し改革と唱えていた事が、プール型思考(現在を重要的に判断する)による日本崩壊の状況に入り込んでしまったのではと危惧される状況になって来ています。

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大王製紙前会長の100億超え借入問題

2011年11月2日 水曜日

大王製紙の井川意高(もとたか)前会長による巨額借り入れ問題で、大王製紙の特別調査委員会は近く会社法違反(特別背任)容疑で井川前会長を東京地検特捜部に告発する方針と報道されました。

大王製紙は同族会社で、創業者の3代目(意高前会長)であったが取引先やブランド戦略で大王製紙の家庭紙事業を成功へと導き、その経営手腕には評価が高かった。

創業者の井川高雄氏の長男として生まれた。父親の井川高雄氏は「超ワンマン経営」で知られたが、井川意高氏は東京大学在学中から父親の金を使い銀座の高級クラブで豪遊していたとの報道もあります。

2010年度に約23億5000万円、翌年2011年に60億を個人的に借入した(背任容疑)。総額では107億とも報じられ、これらの事実は2011年9月に発覚する。同年6月に会長職を辞任した。

私生活では交友関係は派手であり政界や芸能関係者も多数おり、特にギャンブルは好きでマカオやラスベガスは度々訪れていたと言う事らしいです。

井川意高氏は1964年7月28日生まれ(本命九紫火星辰年・月命九紫火星未月生まれ)で本命星と月命星が同じ九紫火星である。意高氏の性格・気質を一部鑑定するなら、気ままな性格で波を立て波乱万丈な人生を送る運命で、運期運勢も平穏に行かない事と行動力もあり信念もあるが円滑に行かない運命を持つ人です。

1987年同社に東京大学を卒業しての入社でした。1987年は四緑木星卯年にあたり本人の運気は衰運期5年目の厄年でした。まさに気学教示の通りの「人の吉凶は動より生ず」です。

2007年に社長に就任する。2007年は二黒土星亥年で運気は盛運期2年目でした。この年は吉凶の二極化で善悪・良否の顕現する年廻りでした。

そして2010年から2011年にかけて借り入れをしていたとの事です。2010年は八白金星寅年で運気は衰運期1年目(後厄)でした。そして今年の2011年に問題が発覚し現職を辞職しました。

2011年は七赤金星卯年で運気は衰運期2年目で暗剣殺・歳破のダブル凶を持つ運気年でした。一気に悪い事柄が顕現しました。特に今年は九紫火星の人にとっては大変危険な年廻りでした。

何回も今年は特に七赤金星の人(中宮位廻座)・三碧木星の人(厄年)・九紫火星の人(暗剣殺・歳破のダブル凶を持つ)は危険な年ですので注意して下さいと警鐘を鳴らして来ました。

今回の大王製紙前会長意高氏の事件は九紫火星の今年の廻座は西方位廻座で、まさに七赤金星(後天定位の西方位廻座)に同会した事象が「お金問題・豪遊・女・ギャンブル」が顕現しました。

日頃の行動が今年のように悪い年周りに一気に現出し、華やかなエリート人生も墜落したのであります。創業者からの同族会社で墜落した大王製紙ですが、過去には「不二家」「平和相互銀行」「リッカーミシン」が同じ同族会社で墜落しました。

自分の運気状態と性格・気質を知って行動する事が如何に重要であるかと言う事を改めて知った事件です。

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日本の経済社会と政治

2011年10月21日 金曜日

自由主義経済の導入の元で行政改革や市場経済移行が日本全体に来て30数年経過しました。

日本の経済は戦後高度経済成長の元で、社会主義経済を理念として「一億中流家庭」と言う均一の取れた社会を構築目標と成立しました。

1990年代にソ連が崩壊し二極冷戦の世界から米国主導の一極化となりIT社会の隆盛と共に世界もグローバルな状況となりました。

米国の世界戦略の一つに自由主義経済つまり競争社会の弱肉強食社会の実現でありました。

日本は明治以降、世界の強い国になることを目標に掲げ36年後に日露戦争で勝利するも36年後の昭和16年(五黄土星巳年)に太平洋戦争を勃発し敗戦国となりました。そして米国からもたらされた憲法(儒教等の家族制度の崩壊を根底とする)や民主主義の導入がありました。

そして36年後の昭和52年(五黄土星巳年)に世界有数の経済大国となりました。

当時、日米間においては貿易摩擦が生じて米国経済は大きな赤字を出していたのです。昭和50年代日本は社会主義(国主導の元で経済成長を果たす)の旺盛の中にあり、その頃の春闘においては30%近いベースアップも生じた上場企業も多くありました。

しかし社会全体ではオイルショック(昭和49年)があり、田中角栄元首相の逮捕(昭和51年)があり、経済的には成長を遂げて来ている流れの中で、米国の戦略が少しずつ日本へ影響し始めて来るのです。その分岐点にあったのがロッキード事件であり田中角栄元首相の逮捕でした。

1980年代レーガン大統領・中曽根元首相とのロン・ヤス関係により日米間の交流は深まります。表面においての日米間は上々の関係にありましたが、米国は着々と経済の立て直しを図ります。その第一が実態経済から虚構経済への移行であります。

実態経済では日本とは競争にならない事が判ります。(貿易摩擦問題)実態を元として虚構経済(投資・株式・証券)への移行を進めて行きます。

人は汗をかき、物を作りそして利潤を上げると言う生産と言う要因を捨てて虚構の中で利潤を作りだすと言う方法です。

実態として会社を捉えるか、虚構として捉えるかで答えは違ってきます。すなわち実態として捉えた場合は「会社は経営者を含めた従業員のものである」と言うのが当然です。しかし虚構(投資・投機対象)として捉えた場合は「お金を投資している株主のものである」と言う答えになります。

1990年代より米国の虚構社会(自由主義経済の名の元に)が景気回復・経済復興として世界へと進出したのです。

言葉を美化した表現ならば成熟した社会の実現で言葉を現実的に言えば「ギャンブル」社会の実現です。

日本国と言う狭い国土、特別な資源を持たない国、そして1億3000万人が豊かさを堅持して行く為には自由主義経済による競争社会・弱肉強食社会が必ずしも適合している社会機構であるのかどうかは論議の求められる点です。

そうした社会機構造りの理念の論議がされないで、1990年代の日本の停滞期の打開策として自由主義経済が、これしか再生の道はないと言う判断で橋本内閣の1996年当時の経済ビッグバーンへ舵を取る事になりました。すなわち行政改革の始動でありました。

そして消費税を3%から5%に引き上げます。それが国民の購買力低下・大手銀行破綻へと続き経済恐慌へと発展します。その後小泉内閣で景気浮揚策として減税を中心として政策が実行されて景気回復の兆しが見えて来ました。

森内閣は最初から不透明な内閣造りから不人気でありました。森内閣の延長線上に小泉内閣があり、こうして一度橋本内閣で失速した緊縮政策と行政改革を行うと言う名の元で小泉内閣も緊縮政策を行って来ました。

しかし緊縮政策により多少の行政改革は整備されたものの、5年の政権で赤字国債は膨らみ続けたのです。小泉内閣の行政改革は「理念なき改革」であり理念は米国追随と言う選択でしかなかったという事でこの間に失ったものは多大です。小泉内閣のこの5年間の政策では改善は行ったが改革には至らなかったという事です。

景気と言う視点から見れば政策の如何を問わず、5年の歳月は自然に回復する年数であり周期のもたらす要因です。小泉内閣の5年は意義なき歳月であったと言う事です。

バブル景気で有頂天になった日本はバブル崩壊に至ります。つまり事に敗れる時は得意になった時です。それが「好事魔多し」であり「勝って兜の緒を締めよ」と言う教訓へとなって行きます。

バブル崩壊後の不良債権を抱え込んだ銀行はもとより企業も苦しい時代の「創意工夫」に取り組み名を成す努力をしたかと言う事であり、苦を国民に課しただけで(大合併する)銀行本来の役割について再構築する勇気が不足しておりました。

経済運営において少なくとも日本の先哲の人々は、人々の生き方や経済の「おおもと」に高い理念の思考で倫理観や道徳面を「公」と言う考え方も含めて経済活動をやり成長し発展して来ました。

小泉内閣から安倍内閣・福田内閣・麻生内閣そして政権交代の民主党内閣で鳩山内閣・菅内閣・野田内閣と受け継がれて来ました。国民の期待を裏切った民主党政権も今では崩壊寸前の状態です。

そして、あれよあれよの間に1000兆円近い借金となりました。

今年起こった東日本大震災の復旧と復活・福島第一原発事故の収束・今後の増税問題・TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)問題・デフレ脱却の政策・円高・株安のはどめ・信用をなくした外交問題等、今後の課題は山積しております。

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三つの「わ」

2011年10月11日 火曜日

「心の豊かさを示す」には三つの「わ」が大切だと思います。

一つ目の「わ」は「和」です。

和顔受託・和合・調和の「和」です。すなわち「スマイルの和」であります。自分の心の豊かさを示す一番の手取り早い方法はこの「スマイルの和」であります。

笑うのではなく「ほほえむ」のです。口の両側が上に向くように毎日努力をすることが「開運の第一歩なり」と言われております。ある会社の営業マンが業績を上げた一つの方法として「スマイルの和」の実践があったと言います。

二つ目の「わ」は「話」です。

対話・会話・話すの「話」です。すなわち「コミユニケーションの話」であります。「聞き上手は話し上手」と言われるように会話の基本であります。

会話する時に大切なる豊かさを示す方法は、常に相手の立場に立って「物事を考える」と言うことであります。それが余裕になります。

夫婦間においては「思いやりの心」とでも言いますか「いつもありがとう」と言う感謝の気持ちがあれば「いつもご苦労さん」と言う配慮の心が根底にあれば、多少言葉は無くてもあるいは粗雑であっても心の豊かさを示すことが出来ます。

三つ目の「わ」は「輪」です。

協力する両輪の「輪」です。すなわち「チームワークの輪」であります。組織は色々な人の役割があって動いております。大切なことは自分の立場や役割を自覚することであります。協力し合う事の土台には相手を信じることからの出発です。

信じると言う事は一見やさしいようでありますが、大変難しいことであります。人を信頼出来ると言う事は自分自身の心に信念がないと出来ないことであります。自分が信じられるかと言う内面への問題であります。自分が信じられれば自信が生まれます。(自らを信じると書いて自信です)

自信は「うぬぼれ」とは違います。自信には常に向上心が伴います。向上心は日頃の鍛錬が付いて来ます。「自信」と「うぬぼれ」の違いは「うぬぼれ」には向上心は伴わないことです。それと「うぬぼれた人」は過去を語りがります。自信のある人は「将来」を語ります。自分の役割に自信を持って行動出来る事がチームワークの協力する「輪」です。

「スマイルの和」「コミユニケーションの話」「チームワークの輪」この三つの「わ」こそが豊かさを示す「わ」なのです。

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儒教に学ぶ

2011年10月1日 土曜日

明治の隆盛期、日露戦争に勝利した海軍大将東郷平八郎氏に次のような逸話があります。

日本海々戦に勝利したのも、徳川幕府の家老小栗上野之介の創建の横須賀造船所があったからこそ、ロシアのバルチック艦隊を打ち負かす事が出来たと感謝し、小栗上野之介の指導に報恩と感謝を申し述べその折に進呈した額に「仁・義・礼・智・信」の儒教の五つの心を表す文字を贈ったと言います。

日露戦争のあった明治30年代は明治天皇と徳川15代将軍慶喜との和睦があり、日本の政府も余裕の生まれた年代であります。そして徳川家は天皇との主従の形を改めて確認して行く状態となったのです。

東郷平八郎大将の記された「仁・義・礼・智・信」の文字は孔子聖人の言葉であります。

「仁」とは(木精の道)人は二と画き、人は考える(知恵)と知ること(知識)を得る事で徳が生まれます。二とは天の道と地の道であり、天と地を知る事が仁の精神と言うことであり、実践する事で徳を生じます。

「義」とは(火精の道)羊のごとく我を穏やかに調えて、役割分担の中で柔順たれ、一途な心を持って努力することで徳が生じます。

「礼」とは(土精の道)豊かさを示す行動であり、「和・話・輪」の実践努力であり、和顔愛語・コミユニケーション・チームワークより徳が生まれてきます。

「智」とは(金精の道)太陽の慈悲なる精神、自然界の妙法や法則を知って、実生活に応用して活力を得ることで徳が生じて来ます。

「信」とは(水精の道)自らを信じ、自らを律し、自ら発動することであり、その実践により徳が生まれます。

そしてこの「仁・義・礼・智・信」の五つの道から生まれた「徳」です。

「恭」(うやうやしい)態度に慎みあること。

「寛」(おおらか)心が寛大であること。

「信」(まこと)言葉に嘘がないこと。

「敏」(さとい)物事の処理が機敏であること。

「恵」(めぐみ)めぐみ深いこと。

この五つの徳が「仁・義・礼・智・信」の実践によって会得する徳です。

そしてこの五つの道を貫く精神が「忠恕」と言うことです。忠恕の「忠」とは人に真心を尽くすと言うことであり、「恕」とは自分の心を推して人の心を察することであり、つまり忠恕とは相手の立場に立って思いやる心、あるいは相手の状態を理解する心とも言うことであります。

この東郷平八郎大将の示した儒教精神は多くの国民に感銘を与えました。また新渡戸稲造の著書「武士道」にもこの儒教精神は深く係わっています。

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偶然と必然

2011年9月19日 月曜日

人の吉凶・禍福・良否を偶然と捉えて考えるのか、必然と捉えて考えるかと言うことの差は何かと言う事について述べてみます。

ひとつの事柄について全て偶然であり、見た目の状況がその事柄を発生させたのか、いやその事柄は起こるべくして起きたのだと言う原因があってその事柄が発生したと言う必然のふたつの考え方が生じます。

不安がない事について考えた時、不安のない生活なんてあり得ない訳で、時は刻々と変化して行く状況の中で、不安も刻々と生じて来るものであります。しかしその不安を前向きに捉えて行くか、後向きに捉えて行くかは、心の捉え方で不安は解消します。すなわち不安解消は心の持ち方ひとつなのです。

上(前向き)と下(後向き)とは一の引き方で決まります。トの形を上に一を加えれば下となり、下に加えれば上と言う字になります。

目線は下から上を見れば不安は解消され、上から下を見れば不安は倍増します。目線を下に置いて行動すれば物事は上昇し、目線を上に置いて行動すれば下降するとも考えられます。謙虚(目線を下に)に行動すれば物事は上昇し、高慢(目線を上に)に行動すれば物事は下降すると言う真理です。

生きている以上は不安が生じること、苦の生じることは必然であり、それが生きていると言う証であると考えるのか、不安や苦をそのまま受け入れるかは目線の置き方ひとつで決まって来るのです。

財産を持たない気楽さ、財産を持つ不安さ(守る意識が高い)はこうした持つか持たないかと言う要因からも言えることであり、幸せを得る条件の中での不安がないこととは、この世に於いて不安が生じる事は必然であると考えた時に不安と言う時限から脱して行くことになるのであります。

人生を生きていると考えるのか、生かされているかの目線でも不安解消になるのです。

なぜ偶然か必然かを述べているかと言いますと、偶然と思う所には発展性も向上心も生まれないのです。必然と言う事は現象結果には必ず原因があり、因縁があると解釈します。だから人はより発展と向上心を目指す努力が生じます。

今の世に生じる事柄は過去の必然(因縁・原因)の中のめぐり合わせのひとつとして課せられて来た事柄と捉えて考えるからです。

世の中で発生している凶悪事件の犯人の親を含めた一族の背景には「惜福・分福・植福」と言った要因はなく、戦後の核家族(根なし草)の背景があります。それは親が離婚したり、あるいは水子供養を果たしていなかったり、先祖の供養を怠って来た所に犯人を産みだす必然があり、親が「福寿」を使い果たし、子供に福寿が残されていないと言う状態の中で発生しているのです。

不運が生じたら、いかなる対策を取れば良いかと言う事になります。「不運だったらまず行動すること」であります。気学では「人の吉凶は動より生ず」と言う教示があります。

不景気だ・不景気だと嘆かないで、今の状態で何が出来るのかと気持ちだけでも動かす事からの出発であります。そしてまず頭で考えるのではなく体を動かす事であります。

先祖供養もまず自ら先祖の所に出向いて、生きている人間に語りかけるように現状を話す事であります。先祖は十代戻れば1024名、五代戻れば32名います。そうした先祖の中に「惜福・分福・植福」を残した人がその福分をくれるかも知れません。

この世で活躍出来て永続を果たし繁栄を築けるかと言う事は足元にある「先祖」の力なのです。この秋のお彼岸(9月20日から26日)にはお墓参りをしましょう。

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