有限なるもの無限なるもの

2011年11月22日 火曜日

運命学で言う所の成功とは、物資(形あるもの)を以って成功とは言えません。心の豊かさ、次代への繁栄と言う面をも成功しなくてはなりません。

文明の最も栄えた国アメリカは大きな心の荒廃に悩み苦しんでおります。やがて日本もと言う不安がやって来ております。

ただ国のやっている事だからと言っても誰が国を構成しているかと言えば私たち一人一人が作り上げているのであります。

「天は二物を与えず」と言って二つ同時に恵まれた状況をなかなか与えてくれません。一方が日本一を得れば(物質名誉)一方に日本一の損失(唯心的)が来て均衡が保たれることになり、これが自然の理です。

日本一仲の良い夫婦には子宝がなく、財産が無ければ子宝が多く与えられる等と言ったようなものです。

東京と言う繁栄された街から心の部分(人間の交流)が無くなると、自然と物の繁栄は盛んになると言うことです。人との交流や付き合いを少なくすれば財は貯まります。交流や付き合いを多く盛んにすれば財は残りません。

文学の世界でも戦乱期や変動期に素晴らしい文学が誕生しておりますが、時代の安定期や平穏期には風俗的なもの、私的要素のもの等が生れております。また人物にしても時代の激動期にはそれなりに歴史が人物を産み出しております。

運命を見る場合の尺度として、先祖から与えられた因縁としての役割を果たしているかどうか(自然界より生を与えられた本分を果たし実行しているか)と言った要因が長期なるものや永続を考える場合に、大事なことであります。

その一族が有限なるものに固執して、役割(先祖祭祀)を果せなければ、次世代に因縁として残って行くのです。有限なる物質に恵まれ功を成しても、無限への因(報恩と感謝の実践)が果されなければ、一代に至らぬまでも同じ過ちを繰り返し永続は不可能です。事業の発展や繁栄を願うのであれば、先祖への報恩感謝からの出発です。

今の世の中の価値判断はこうした有限なるものへの投資であり、土地高騰にしても家族の単核化のあり方にしても皆有限への投資であり何年か後に滅びることになります。

丁度、オランダが世界を制して今の日本の国の様な時期があり、約200年に亘り世界中を駆け巡り財産を(今の日本の様に有限なるものに投資行動した)手に入れました。しかし200年後に衰退しました。

今は昔と違って時代の流れのサイクルが早くなっております。日本は長くても今の状態でこうした投資の誤りを続ければ50年後から70年後には衰退する事になります。有限なるものは永続が果せず無限なるものは永続が果せます。

人間の幸とは先祖・親・自分・子・子孫繁栄という流れの因果論の中で役割や責任を果して行く事です。

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