菅内閣の1年を振り返って

2011年7月11日

鳩山内閣から引き継ぎ、菅政権発足から6月8日で1年を迎えました。ここで菅政権の1年を振り返ってみる事にしましょう。過去のブログを参考にして下さい。

気学で見るこの9年間の日本の政治NO10(2009年10月20日号)

2010年を占う(2010年1月18日号)

鳩山政権誕生から半年(2010年3月22日号)

鳩山総理が辞任(2010年6月3日号)

菅直人内閣がスタート(2010年6月12日号)

参議院選挙を振り返って(2010年7月22日号)

菅直人改造内閣が発足(2010年9月21日号)

2011年を占う(2011年1月12日号)

菅直人第2次改造内閣が発足(2011年1月22日号)

第17回統一地方選挙(2011年4月12日号)

国民の期待で政権交代を果たした民主党ですが、当初の鳩山首相の言動が国民には少しおかしいのではないだろうか、宇宙人と自ら言っているように何かすっきりとしない状況は続き突然の辞任となりました。

そしてその後を引き継いだ菅首相は就任当初から「強い経済、財政、社会保障を一体として実現する」とアピールして来ました。財政再建の必要性を強調してきた菅首相は昨夏の参院選の直前になって突然、「自民党が提案している税率10%を参考にしたい」と消費税率の引き上げに言及した事も一因となり参議院選挙では大敗北となり「ねじれ国会」となりました。自分で自分の首を絞める事となりました。その後の国会運営は当然の事として厳しいものになりました。

鳩山由紀夫前首相が就任時に「任期中の4年間は消費税増税を実施しない」と、公言して来た事が野党だけでなく、民主党内からも反対論が噴出しました。その後の地方選挙を含めすべて民主党の敗北と言う流れになりました。

また菅首相は過去の政権が踏み込めなかった消費税率の引き上げと環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に意欲を示したが実現の道筋は見えないままです。

今年1月になって菅首相は社会保障と税の一体改革の担当相に常識では考えられない与謝野馨氏(自民党)を引き抜き(禁じ手)で起用しました。同じ過ちを今度は浜田和幸氏(自民党)を菅内閣の総務大臣政務官にしました。同じ民主党の議員からの選出は出来ないほど役不足なのか?人材はいないのかこの人事には疑問が残ります。

また4名の閣僚の辞任もありました。

亀井静香金融・郵政改革相(議案を先送りした事に対して昨年6月辞任)

柳田稔法相(国会軽視の発言に対して昨年11月辞任)

前原誠司外相(個人献金問題に対して今年3月辞任)

松本龍復興相(問題発言に対して今年7月辞任)

政治家になったからには一度はなりたい大臣・総理の立場でしょうが、何か本当の政治家がいなくなったように思います。むしろ「政治家」ではなく「政治屋」になってしまったのではないでしょうか。上からものを言ったり、態度が急に大きくなったり、偉くなったような錯覚感等、相当勘違いをされている大臣もいます。モラルや人間性の欠けた人にこの国を任さなければならないのは非常に残念な事です。しかしこのような議員を選択したのは国民ひとりひとりでもあるのです。

菅首相は国会で野党より献金問題を追及されていた3月11日に東日本大震災が起きました。本来ならこの日が退陣の強く求められる日だったのですが、この大震災で皮肉にも延命となったのです。

6月2日に菅首相は大震災の「一定のメド」がついたら退陣すると表明した。その後行われた内閣不信任決議案は否決された。不安定な政治は続く事になった。

東日本大震災の復旧・復興も思うように進まず、また福島第一原発事故の終息も見えない状況です。すべてが後手、後手に回っています。「かけ声は勇ましいが、何がしたいのか分からない」菅首相ですが、「政治は結果責任です」しかし菅首相がここまで辞めないのは、もはや自分自身の政治家としての欲望のみのように見えます。むしろ「引き際の大事さ」が解かっていないのです。

このまま首相を続けるなら国民は不幸ですと何回も警鐘を鳴らしておりますが、延命策を次から次へと打ち出し、総理にしがみついている状況です。

6月22日に今国会の会期を8月31日まで70日間延長することが決まった。公債特例法と2次補正予算の成立、再生可能エネルギー買取法案の審議・採決が行われれば、菅首相の退陣となるようですが、果たして結果は?一人の政治家に振り回される国になってしまった。

ブログを拝読頂きましたら、いかにその人の運気状況や相手との相性関係や五黄殺・暗剣殺・歳破等の災いが後日において顕現するか、内閣の人事(会社の人事でも同じです)がいかに重要であるか解かると思います。すべて気学教示の流れ通りです。

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還暦と陰陽道

2011年7月1日

団塊世代の退職が始まり約700万人が順次退職しました。

十干の甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・葵と十二支の子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の「干支」で「甲子」「乙丑」「丙寅」・・・など60の組み合わせとなり61でまた元の「甲子」に戻ります。

野球の阪神甲子園球場はこのすべての始まりから「甲子」を球場名に取り入れています。

太陰太陽暦(旧暦)時代の年号はすべて十干・十二支で称して来た歴史であります。その要因から生誕年を干支で呼び合うこととなり、何年生まれと言う事で人の気質・気性を判断したり、運の良否を見て来た経緯があります。

数え年61歳で元の生年の干支に戻ります。その歳を「本卦」とか「本卦還り」「還暦」と呼ばれます。

還暦の祝いは近世になってから盛んに行われるようになり、また還暦と言う語も比較的に新しい言葉です。昔は「人生50年」時代であり、人間の寿命が60歳を迎える比率は少ない状態にあったからです。

今の日本人の平均寿命は男女共に世界一となり、人生は80年時代にあります。昔の還暦とは様相が一変しております。

しかし、今でも昔でも60歳と言う年齢は一つの節目である事に変わりはありません。昔の還暦は人生の終焉をまじかに控えた時期であったのですが、今は新たなる出発として還暦を考えるようになって来ております。つまり実働50年時代でもあるのです。

還暦を迎えるのは非常におめでたく一族の長老として子や孫・親族・知人などが還暦にあたるころの誕生日に集まり長寿を祝いました。

今は60歳に「定年」の年であり人生の晩年への節目となっております。

還暦には赤い(九紫火星)頭巾に赤色のちゃんちゃんこ(袖なし羽織)などが、お祝いの品として贈られております。

なぜ還暦の祝いに「赤」が好まれるのであろうかと言いますと陰陽五行思想では、赤は九紫火星であり、火と夏と南方位を表し燃え盛る活力を表現する色と考える事が出来ます。人生の終末期に入るこの還暦の歳に赤色の着衣を身に付けて古希・喜寿・米寿まで長生きすることを願ったものと思われます。

赤は非日常の色であり除災・息災を願う「ハレ」の意を表し還暦は「本厄明け」の年でもあります。ちなみに古墳内に塗られた朱色や赤色は悪霊を防ぐ色とされています。還暦の歳に赤色の着衣を身に付ける理由は様々な災難を発生させる御霊から身を守り健康に長生きをする意味や願いが込められています。

赤い色は炎の色であり、ものに頼らずとも、お金に頼らずとも、心豊かなる晩年の過ごし方、晩年の生き方を大いに挑戦して行くオンリーワンを目指す時代に入って来ているのであります。

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運命は性格の中にある

2011年6月21日

運命は「性格の中にある」と言ったのは芥川龍之介でありますが、日々の中で心のもたらす性格は、時の経過に従い運命を大きく変える素因となります。

感謝の心で過ごす生き方と、当然とか権利とかを主張して常に不平不満の心で過ごす生き方とでは運命に多大な開きが生じます。

対人関係の中で時として誤解や考え方の違いの人から、いやみの言葉や皮肉な言動に不快感を覚える事がありますが、考えて見ればそう言う性格の人と人生を共にしている人がいる訳で、腹が立つよりも同情してしまう事があります。性格の悪さや運気・運勢の悪い人との付き合いは自分も悪い方へ導かれる事が多々あります。

人の運命と言う中に立命と言う分野があり、それは常に自分自身を「律する」生き方で、自分自身の性格を磨き上げる分野であります。

その基本概念は「忍耐と辛抱は人生の最大の味方なり」と言う精神で、四悪徳(克・伐・怨・欲)を捨てることにあります。

「克」とは人に勝ちたがる心であり譲る心の欠ける人

「伐」とは自慢したがる心であり謙虚さの欠ける人

「怨」とは怒り恨む心であり感謝心と反省の欠ける人

「欲」とはむさぼり欲しがる心で限度と節度に欠ける人

こうした要因の強弱が人格(性格)を形成して行くのであります。

次の時代を担う人達には運命と言う事を宿命的(人生は決定している)と言うことではなく、少しでも前向きな立命的(日々心を磨いて行く事)な努力で運命を切り開いて行くよう心する事を願います。謙虚さと感謝と反省する心が、大きく開花し永続を果たす必須条件である事を心して下さい。

団塊世代の定年退職が終わり多くの人達が第二の人生に入っています。誰もが直面する「老い」と言う問題がより大きくクローズアップされて来ております。

年齢は心のあり様(若さや青春)から生じると言います。まさに心は性格を産み出す基であり、その心は気力からの出発であります。やる気を起こす事や行動を起こす事、その為には希望や目的や使命を持つ事であります。

「あなたは今、幸せですか?」と問われた時にこうした希望や目的や使命を持って生きているとしたら、これに勝るものは他にありません。ましてその生き様が人に感動を与え、生きる事の躍動感を与えるとしたら人生の大きな宝を持っている事になります。

豊かさとは自ら得て行くものではなく人に与えて行くものであり、与えて行く中に愛があり、愛があればそこに尊厳も生じて来るのであります。

今の時代が希望ある時代になる為には「人に何かを与える」生き方が大切です。それは物資中心を与えるのではなく精神的なるもの、心の込められたものが大きな比重となる時代へと進むように思います。

今の時代はその過度期にあります。明治・大正・昭和と文明の進化は物の豊かさにありと言った一方的な発展でした。人は自然界から奪うことのみを行い調和や共存と言う道を捨てて来ました。

自然の法則は恩恵もあれば恐怖もあり厳しい摂理もあります。文明に甘えれば人間性は失われて行きます。常にバランスが必要なのです。平成と言う時代が心豊かな時代である事を切望します。

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個性ある人づくり

2011年6月11日

「一芸に勝れている人」が大学への受験入学の条件として取り上げられたり、教員採用の条件になったりして、まさに個性そのものの方向へ人の生き方を求めつつある時代であります。

個性とは「短所と欠点」の中に潜在しているものであります。今までの教育のように、短所や欠点を是正していくことは、個性を無くして同じような形にはまった人づくりをしていた事になります。

では何故に「今」個性ある人達が求められている時代にあるのでしょうか。ある意味で頂点を極めた日本がさらに世界をリードする為には、個性ある考え方や思考力でより豊かな方向へ進んで行く為に求められて来ております。

バブル崩壊後の次の時代を求めるには個性的な発想や考え方が生じない限りは、世界をリードし指導して行く立場の日本にはやがて限界が来る事になります。

考え方の独創性と言ったことは、急に生まれて来るものではありません。まず個性的な人づくりから初めなくてはならないのであります。

一つの事を長年においてやり遂げて来た人(例として子供の頃から大学を出るまで野球一筋にやって来た人)は成果の良否よりも大変な個性でもあるのです

「継続は力なり」と言い一つの事に打ち込んで進んで来ると言う事は個性を産み出す基であるのです。

野球しか出来ない人を採用して他の仕事が出来るのかと思ってしまいます。それが普通です。しかし野球を通して実は会社の組織や人と人との対人関係やチームプレー等を、実は小学校から学んでいたと言う事であります。何事においても「物事に徹して永続を果して行く」と言う姿勢は重要な事であります。

物事に対する幼児期の体験や経験が後になって、大きくその人その人の人生観なりに影響を与えている事は多いのであります。

短所や欠点を直すのではなく一つの特長として磨き残しながら長所のみを伸ばして行くことが個性を伸ばす最良なる方法なのです。勉強・勉強で一流大学を出ても社会に出てから上手く行かない人がいます。確かに知識はあるでしょうが、残念ながら知恵が備わっていないと言う事があるのです。知恵はある意味で遊びや趣味の中から学ぶものなのです。

今の世の中は少しでも安定した生活と幸せを願うところから幼児期より勉強(受験)においてのマニアル通りの教育がされております。しかし一番大切なる事は自然界から与えられた自然な生き方や能力を基本に立って考えれば、子孫の人達の為にやるべき事、やってはならない事が多くあります。

ものから得た豊かな生活は多くの自然破壊を産み、同じ事を同調して行動していれば安心と言う社会を産み、何ら「今」の生活に疑問を持たないそうした時代の流れの中で個性を持った人、また個性派同志が協調し合う中で選択したり操作したりして少しでも良い社会なり生活を追い求めるのが本筋です。

街の中を見た時、自然の四季に親しむ景観が一気に無になって行く姿には画一化された思考力しか持たなかった時代への反省点が多く隠されています。

街の中が企業や企業の思惑で利権の争いで出来上がって来る中でもっともっと一人一人が人格なり個性を主張して行く時代に入っている事を知るべきであります。

個性とは人と違った行動や態度や容姿と言った見掛けだけの個性を言っているのではなく、一人一人が社会生活の中で埋めて行く方向性にある個性であり自己主張の個性は人の「ものまね」になり易い面があり、真の個性は生き方や生活観に表れる個性を指しているのです。

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リーダー像とその条件

2011年6月1日

戦後の教育において、リーダー教育と言う分野は国の方針としては無かったと思います。

俗に帝王学と言われる分野であります。規格大量生産による社会機構を求め、それに合わせて人の教育も横並びの同一規格に沿って育成されて、年功序列を第一とする雇用も生じて、安定と平等を目指してきた時代でありました。

世界経済が一気に加速し、広がって行く中で日本経済は対応出来ず、横並びで進んできた状況のマイナス面が露呈した状態であります。

今の時代のように内部機構である官僚機構の腐敗や時代に合わなくなった規制等が生じた時、決断や責任や実力と言った行動を取れる人、すなわちリーダーが存在していなかった訳です。

帝王学を学ぶことで、リーダーになれるかと言うと、ある程度の段階までは学ぶことは可能でも、最終的にはリーダーになれる条件は「持って生まれた感性」の有無であります。

リーダーの条件としての一般的五条件は。
①先見の明がある。
②人の話に耳を傾ける器量がある。
③決断力がある。
④意思の強さがある。
⑤統率力がある。

チームワークとしてのリーダー五条件は。
①指導力がある。
②明るさと優しさがある。
③人望と信頼がある。
④冷静な判断力がある。
⑤アイデアマンである。

自分自身すべてこの五条件を満たすことよりも自身の器量と気質を知って、不足条項は他の人に補ってもらうことが大事であり己(おのれ)を知ることからの出発です。

気学の人の気質の分類は。
一白水星・四緑木星・七赤金星の人は「情の気質」として判断。
二黒土星・五黄土星・八白土星の人は「意の気質」として判断。
三碧木星・六白金星・九紫火星の人は「知の気質」として判断しております。

情の気質は支える立場。情熱打ち込む立場。協調して行く立場。受身の立場。実務型です。

意の気質は行動の立場。意欲を表す立場。積極的に切り開く立場。前向きな立場。努力型です。

知の気質は企画の立場。理性的に考慮する立場。理想探求の立場。主導型です。

リーダーの条件をこの情・意・知で考えると
①先見の明は「知の気質」(三碧木星・六白金星・九紫火星の人)
②人の話に耳を傾ける器量は「情の気質」(一白水星・四緑木星・七赤金星の人)
③決断力は「意の気質」(二黒土星・五黄土星・八白土星の人)
④意思の強さは「意の気質」(二黒土星・五黄土星・八白土星の人)
⑤統率力は「知の気質」(三碧木星・六白金星・九紫火星の人)
に属すると言うことになります。

リーダー像は時代の背景や環境状況で求める像が変わります。五条件の要素の重点が異なって来ます。今の日本の困難を乗り切る気質のリーダーは「意の気質」(二黒土星・五黄土星・八白土星の人)を持った人が必要です。

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ワンマン経営者

2011年5月22日

首領(リーダー要素)の三要素は権力と名誉と所得であります。

この三要素が揃うと人は独裁(ワンマン)に走って行きます。今までの日本の社会機構の中で三要素が揃うと言う事は少なかったと思うのです。

世の中が成長し所得を得る事も多くなり名誉があっても権力がなかったり、権力があっても名誉がなかったり、権力があっても低所得であったりして「天は二物を与えてくれない」定義があてはまっていたのです。

しかし近年日本も物資的に豊かになり、合理化と言う旗印の下で改革して来た事が「人の恨みを買う」ことになり、天より二物以上の力を与えられた時に、一歩引いて考えて配慮することよりも自分の都合の良い方向を選択し、それが結果として墓穴への道となって来ていると思えるのです。

リーダーと言う皆から信任された過去の立場から、やがて権力を背景に自分の思い通りに物事を行いはじめるワンマンなる立場になり社会の為、会社の為と思って行動していた事が、やがて私欲の為に行動する事になる訳で人間が権力と名誉と所得を得た時に「心のおごり」が生じ「満れば欠くる」と言う鉄則の軌道を辿ることになってしまうのです。

気学の教示の中に「禍福は不運のもと」と言う教示があります。また徳川家康公の人生訓の中の「及ばざるは過ぎたるより勝れり」と言う教訓があります。

今までのこうした社会に影響を与える経営者や指導者は、少なくとも社会や国や企業と言うものに対して一定の節度なり礼儀なりけじめなりを持っていました。

それが「金儲け」と言う大義名分の前では論理やモラルが吹っ飛んで行ってしまい、人の目標になるべき企業や会社のトップが、なり振り構わぬ行動に出てしまうのはトップとしての器量が備わっていなかったと思われるのです。

それは余りにも過去の参謀としての気質が備わっており人に対する配慮、人に対する対応に勝れているがゆえにそれが逆になった時、ワンマン経営に陥り易い気質となって来ると思えるのです。

昔から「運・鈍・根」(過去のブログで発表済み)と言われ成功する三要素が深く示されておりますが、成功成就してから以後の長持ちさせる秘訣は示されておりません。それは今までの恩恵を忘れて「自己保身」に走るからであります。

一端「自己保身」に入りますと人の苦言や提言に対して「聞く耳を持たない態度」となって来ます。つまりワンマン化であります。リーダー時代は良く人の意見や考え方に対して「聞く耳を持って」人の活用と言う事を第一に取り入れている人が「保身」と言う立場に立って閉鎖的な態度となって来ることになります。

自分の身の廻りにはいつの間にか「御用社員」しか存在しなくなり、実力ある社員が遠のき「裸の王様」になっている事に気が付かないくらいになってしまうのです。

苦労して創業者が会社を大きくして、その創業者の哲学なり経営の奥儀が活かされずに継承された人達や自分自身でやり遂げて来た人も、そうした創業者の精神や創業時の気持ちを顧みる事なく不名誉な道を選択してしまうことになり、人間の陥り易い「心のおごり」に対して「他山の石」とすべき事と思います。

今、真に求められているのは経営者としての倫理観であります。

人生においての「賭け」と言う「バクチ」は付いて来ます。人生の中で大きな賭けと言うことは一度や二度あると思います。

しかし運と言うものは「バランス」面が強くあります。儲けた後は損をします。運を大きく掴もうと思ったら小さな「賭け事」はしない事です。小さく儲ける人は大きな儲けの出来ない人で大きな運の掴めない人であります。小事に捉われる人は大事の掴めぬ人であります。

権力と金の力とは「人の心」を大きく変貌させるものと改めて思う次第です。

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会社30年寿命説

2011年5月12日

企業にも個人の運勢と同様に運気運勢があります。「会社30年寿命説」と言う風説も生じる要因は、30年と言う歳月が時代の変化や会社の世代交代、あるいはマンネリ化による動脈硬化が生じ、新陳代謝の必要性が生じて来る時にあたります。

気学では、36年周期を一つの目安と考えております。優秀な企業でも30年以上経過すると成長力が低下して来る訳であります。経営者や代表者が替わることにより、企業の運気運勢も変化する新風がもたらせる場合もありますが、引き継ぐ後継者の運気運勢の時期もあり、一概には良いと言えない訳です。

後継者の運勢が上昇期に当たり,また企業としての運気の良い年回りに当たっていれば,順調な引継ぎとなるのです。逆であれば苦難の道と言うことになります。

企業の運勢は社名の称号・設立登記あるいは会社形態登記が誕生日同様となります。従ってより良い時期を選んで登記する事と,トップ経営者・代表者の運気拡張機運に時期を確定することであります。

業種の運気運勢の盛んなる期、代表者および経営者幹部の盛運なる期に設立登記あるいは変更登記をして行くことが会社発展の出発であります。

企業にも運気運勢の良否盛衰のあることをしっかりと認識することであります。企業も人と同じく生きて成長して行くものであります。

登記した日が誕生日となり、代表者を頂点として従業員も会社発展・繁栄・また栄枯盛衰の傘下の中に入っていくのであります。

良い時期や悪い時期の景気の動向も反映されると同時に、企業の拡張に於ける支店・出張所あるいは工場・倉庫・また関連会社や取引を開始することに於いても方位方角の吉凶があり、とくに本社の社屋を新しく建て替えをしたり、改造築したり事務所の配置や社屋の社相の吉凶も、発展し成長して行く過程に、多大なる影響が生じて行くのであります。

経営は生き物である以上、寿命もあります。新陳代謝をせずにワンマン経営を続けたら30年か40年にして尽きて行くのが自然界の理です。気学36年周期を中心として廻るのです。

経営の新陳代謝が課せずに、同族者の経営から動脈硬化を起こし維持出来ずに終わった会社がいくつもあります。「商いの道」とは無と言う実体の無いものから、有限なるものを産み出す行為これが基本行為です。

また商いとはあきない(飽きない)と言います。飽いていては力もはいりませんし上手くいく訳が無いのです。毎日の努力と継続が大切です。

企業・事業に於ける周期について

(起業・創業)(9年×2周期で18年間)
起業・創業の流れは一気に一循環に向かう上昇時代で3年ごとの良否の繰り返しの中で、二循環へ向かう発育と成長を果たし繁栄する。

(継承・継続)(9年×2周期で18年間)
落日を脱し継続機運が活かされて、二代目の育成がされて、創業者の円熟さと二代目への継承者へと交代を心掛けて帝王学実践時期である。

(次世代転化・後継ぎ)(9年×2周期で18年間)
後継者が果たされて新陳代謝の機運が高まり、創業者の理念も薄くなり、新しい息吹も求められる再構築の期で、次世代主導となる。

(結果・終結から脱皮)(9年×2周期で18年間)
起業・創業の態勢も全て入れ替わり、起業者の理念が伝説化される期。三代目の新しい機運を導入し創業以来からの脱却新生期となる。

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気学三合と三才観 

2011年5月2日

東洋哲学の思想根底の三才観が、自然界においての森羅万象の「輪廻」に当たる法則は生(因縁)・旺(原因)・墓(結果)と言うめぐりになります。

万物は生育・発展・成熟・衰退・消滅・生成の過程をたどります。気学においての十二支はその自然界の法則の過程を示したものです。

十二支は子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)です。

寅・卯・辰・巳は生育発展期で、午・未・申・酉は熟成衰運期で戌・亥・子・丑は消滅生成期であります。森羅万象はこうした繰り返し(輪廻転生)をしながら継続しているのです。

自然界の一員である人間もその影響下にあると考えて行く思想が、東洋思想の根本です。自然界の法則を知り、その法則に則して生活の基盤を考えていきます。

森羅万象の5つの要因を基として、その用(はたらき)を示したのが「三合五行の因果律」です。

自然界の木(寅・卯)・火(巳・午)・金(申・酉)・水(亥・子)・土(丑・辰・未・戌)の五つの気・性の用(はたらき)を示し生(因縁)・旺(原因)・墓(結果)という軌道をたどります。

子の水は申の金に生じ辰の土に墓す。

卯の木は亥の水に生じ未の土に墓す。

午の火は寅の木に生じ戌の土に墓す。

酉の金は巳の火に生じ丑の土に墓す。

朝太陽が地平線から昇る寸前「寅方」そして太陽が中天する時「午方」そして夕方沈む「戌方」という軌道です・

事象で考えれば昭和16年(巳年)太平洋戦争勃発「生」・昭和20年(酉年)の終戦・昭和24年(丑年)レッド・バージ旋風へとの軌道が生じます。

西郷隆盛が薩摩の国から江戸に初めて出てきたのが1854年(寅年)そして
安政の大獄で島流しされたのが1858年(午年)釈放され帰藩したのが1862年(戌年)という軌道です。

明治維新となり、鹿児島に帰郷したのが明治2年(巳年)です。そして明治6年(酉年)征韓論で対立し帰郷し明治10年(丑年)西南の役にて自決する。

人の運命・社会の事象・事件も自然界の用(はたらき)も生(因縁)・旺(原因)・墓(結果)という軌道をめぐります。

人の運命も「先祖・親・子」として軌道があり、一人の人生にも「過去・現在・未来」の軌道があり、吉凶禍福もその流れの中に存在して来ます。

「精神」とは与えることのみで見返りを考えぬと言うことであり、その基は太陽の姿に根本があります。

「心」とはその精神を基本として反映され備わったものであり、代々受け継がれて来たものであります。

「気」とは精神反応から発動されるものであり、気は変化変動および発展しますが精神および心は変化しない不変なるものと言う理論になります。

精神も心も潜在的なものであります。また心と気質は別なものです。

心は変わらぬが気質は努力して変えることが出来ます。この基本が三つ備わって一体となる事を東洋哲学の三才観の思想と言います。

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情・知・意の三才観

2011年4月22日

運命学では人の人生を「情・知・意」と言う三才観で判断を行います。

「情」とは感情・情熱・情緒等と言ったその人の心の情実を判断します。

「知」とは知識・知恵・知育等と言ったその人の心の知性を判断します。

「意」とは意志・意欲・意気等と言ったその人の心の活力を判断します。

手相・人相・相学において常に判断の基準はこの情・知・意を見極めることにあります。その情・知・意の三才観は「時代を読む」と言う判断にも用いることもあります。

日本の歴史において平安時代は「情」と言う心の情実が強く咲いた時代で、心の機微・きめ細やかな感情による文化が高揚した時代の背景がありました。

江戸時代は「知」と言う心の知性・品性と言った道徳・哲学が強く求められた時代があり、心を律する心・知育による文化の構築が時代の背景にありました。こうした「情」・「知」と言う歴史の蓄積の中で21世紀を迎えました。

ここで求められるのが「意」と言う要因であります。

世界の中で稀に見る「情の文化・知の文化」の心の内面の充実した民族としての歴史(日本人)と蓄積があります。この文化は世界に誇れる文化です。「情・知の文化」も「意」の行動力が伴って成立して来るのです。

グローバル化して行く世界、価値観の多様性・弱肉強食の格差社会、こうした激変して行く中で、しっかりとした意志が求められる訳です。

激動して行く社会とは、足元の基盤が揺らいでいる状態であり、安定した社会では足元の基盤が固定しているので、知識や経験や肩書きと言ったものが生きる上での武器になりますが、基盤の不安定な激動社会においては、しっかりとした将来像と言う目的意識を持ち、それを実現させるには、今何を努力し行動して行けばよいかの意志が問われる訳です。

一時代前には人生の経過の長期計画がある程度出来ましたが、変革する社会では不安定で長期計画は出来ません。臨機応変さが求められる訳であり将来像と言う目標を掲げ、それを貫く意志の有無と修練が人生を決定付ける時代です。

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第17回統一地方選挙

2011年4月12日

平成23年4月10日に第17回統一地方選の前半戦となる12都道県知事・4政令市長選・41道府県議・15政令市議選が行われた。

東日本大震災の影響で自粛ムードに包まれた異例の選挙となった。

政権交代後初の統一選は、「民主党・自民党の対決型」となった知事選と政令市長選に立候補した現職11人が全勝する結果となった。民主党は議員選でも大敗を喫した。一方、大阪府の橋下徹知事率いる「大阪維新の会」が大躍進をしました。

注目の都知事選は「都政の継続か刷新か」が大きな争点になったが現職の石原慎太郎氏に対し新人10名(東国原英夫氏・渡邊美樹氏・小池晃氏・谷山雄二朗氏、古川圭吾氏、ドクター中松氏、マック赤坂氏、姫路けんじ氏、雄上統氏、杉田健氏)が挑む戦いでした。

事実上の争いは知名度のある4名の戦いでしたが、結果は大差で石原慎太郎氏が4選を果たす結果となりました。過去の実績と現在の運気状況からも当選でした。

開票結果は下記の通りです。上位4名のみ記載。

石原慎太郎 1932年9月30日生まれ(2,615,120票)
      本命五黄土星申年・月命四緑木星酉月生まれ(盛運期2年目)

東国原英夫 1957年9月16日生まれ(1,690,669票)
      本命七赤金星酉年・月命一白水星酉月生まれ(盛運期4年目)

渡邊 美樹 1959年10月5日生まれ(1,013,132票)
      本命五黄土星亥年・月命四緑木星酉月生まれ(盛運期2年目)

小池 晃  1960年6月9日生まれ(623,913票)
      本命四緑木星子・月命四緑木星午月生まれ(盛運期1年目)

第4期目に突入する石原都政にも財政問題・新東京銀行問題・築地市場移転問題・防災問題等、課題は山積します。物事をはっきりと言う性格(失言もたまにはあります)と怖いもの知らずの強烈なリーダーシップは、今の日本の困難を乗り切る気質のリーダー(五黄土星の人)でもあります。

民主党は12都道県知事選のうち、自民党推薦候補と対決した北海道、三重両知事選で敗北し、東京都知事選は自主投票で不戦敗となった。

昨年9月の菅改造内閣発足後、参議院選挙を始めとして主要な地方選では敗北が続き、東日本大震災や原発事故の対応でも指導力不足と批判されています。

菅政権も本来は3月危機でありましたが、東日本大地震の、復旧・復興対策が急務で今は延命となっておりますが、菅首相自身の引き際が強く求められ時が来ました。

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