逆運の村上ファンド事件

2010年12月11日 土曜日

当時、時代の寵児と言われた堀江貴文ライブドア前社長に引き続き、村上ファンド前代表の村上世彰氏が証券取引法違反容疑で2006年6月5日に逮捕されましたが時代の流れの中で人々の記憶から消えていないでしょうか。

「モノ言う株主」として会社経営に対して新しい経営姿勢を求めたと言う評価のある一方で、「拝金主義者」と言う批判も少なくない人でありました。自由主義経済を目指す旗頭が頓挫することになり、今後にも物議となる事件です。

村上世彰氏の運気の軌道を巡りながら述べて見る事にします。時代が生んだ事件であります。気学教示の衰運期の始動や凶方位への進出で逆運の運命に墜ちた事が解ります。運気の良否・吉凶・盛衰を知らずに、こうした運用を行う事の危険性を、第一に挙げておきたいと思います。

村上世彰氏(昭和34年8月11日生まれ・大阪出身・本命五黄土星亥年・月命五黄土星申月生まれ)で、気質は行動型の意欲ある人で実務派においての運気は強い方である。

しかし余り理に走り過ぎると不利な事が生じ易いです。本来は情実型で人からの信頼はある人。よい気質であっても「運」と言うめぐりの運び方(気学運気)があり、この運び方において出処進退を間違えると、気質開花に大きく影響することになって来ます。

小学生時代、貿易商の父親から渡された百万円で株式投資を始めたと言います。

灘高から東大法学部卒業し、昭和58年(八白土星亥年)通産省(現経済産業省)に入省します。M&A(企業合併・買収)の法整備などを担当します。議論好きで上司にもはっきり言う性格との事でした。破綻した銀行が安い金額で外資系投資ファンドに買い取られる姿を見て、40歳を目前にして「自分でビジネスを手掛けたい」と平成11年7月に退官しました。

そして高校や大学の同期生だった大手証券会社、警察官僚出身の友人が側近として脇を固めて「村上ファンド」を設立します。

設立した平成11年7月(一白水星卯年・三碧木星未月)の運気は南方位に本命星廻座で、衰運期4年目で離宮(南方位廻座)にあり分岐年にあります。本来は現状維持して行く努力の年で自ら離反離別を求める年でなく(他動要因は自然の流れです)2年後の運気上昇を待っての行動が最上でした。

投資顧問会社「MACアセットマネージメント」(平成18年5月廃業)が後に村上ファンドと呼ばれるようになりました。

創立時の資金は約40億円と言われております。その主たる出資者の一人にオリックスの宮内義彦会長(昭和10年9月13日生まれ・本命二黒亥年・月命四緑酉月生まれ)や当時の日本銀行福井俊彦総裁(昭和10年9月7日生まれ・本命二黒亥年・月命五黄申月生まれ)らの名前もあり、時代の先駆けとしての経済界の思い入れがあったようです。

宮内会長・福井元総裁ともに同じ本命二黒亥年生まれであり、平成11年は衰運年の1年目にあり、投資や拡大行動を慎む年でありました。

しかし村上ファンドは時流に乗り百倍近くの4000億にまで膨らんで行くのであり、国民の目は常に話題を提供する村上氏に集まっていました。そしてライブドアにからむインサイダー取引疑惑の発覚となり逮捕となりました。

逮捕は平成18年6月5日(三碧木星戌年・二黒土星巳月・注;5日は前月の5月の範囲月。)村上氏は、平成18年は衰運年の2年目にあたり運気も減退時期になります。そして5月に「MACアセットマネージメント」を廃業して、シンガポール(南西方位・5月は暗剣殺凶方位)に会社の機能を移転しておりました。

村上氏が平成11年7月(衰運年4年目)より活動し、平成12年1月(一白水星卯年・六白金星丑月)に仕掛けた不動産・電子部品会社「昭栄」の株式買収により一躍世間に知られることになります。この手法は買収先から合意を得ずに実施する国内初の「敵対的TOB」で、買収への意識の薄かった国内企業に衝撃を与えたと言います。

そして平成12年(九紫火星辰年・村上氏本命北方位廻座の厄年で衰運年5年目)・筆頭株主となったアパレル大手「東京スタイル」には、株主への配当の増加や社外取締役の選任などを要求しますが、株主総会で提案がすべて否決される敗北を味わいます。

機関投資家などから資金を集め、資金を運用して利益を上げ還元する投資ファンド事業、投資先の企業に不良資産の整理などの要求を突きつけその効果で株価が上昇すると売却し、利益を上げるスタイルを確立します。

しかし生産や、もの作りや汗をかかず、利ざやを稼ぐだけで企業の利益になっていないなどの批判も強くありました。

また村上氏に投資したオリックスの宮内会長そして元福井総裁はともに過去の衰運年時代の着手行動が不利な評判となりました。投資うんぬんよりも、世の中に貢献して行くべき立場にもあり利益追求のお先棒をかつぐより品格のある姿勢をまず示すべきでありました。

ライブドアに村上氏側からニッポン放送株の売買の知恵を授けたと言います。それは平成16年(五黄土星申年)であり、村上氏の本命が中宮位に廻座し、堀江氏(本命一白子年・月命九紫戌月生まれ)は北方位廻座の衰運年5年目の厄年でした。物事の始動や着手や拡大行動は慎む状況にありました。

しかし百倍近くに膨らんでしまった資金を維持して行くには余りにも膨らみ過ぎて、そこからまた大きく投資資金を増やすと言うことは通常の動向では限界であり、自ら堀江氏を踊らせておいて株価上昇で売り抜けると言う「利ざや稼ぎのギャンブル化」が、当時の事件の背景の要因です。

お金持ち国家になり、「衣食住たりて礼節を知る」のでなく拝金へ走って行く世の中があり、拝金主義の警鐘とも言える事件であり難しい内因があります。

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