平成23年度は「辛卯(かのとう)七赤金星年」の年にあたります。(平成23年2月4日から平成24年2月3日までの期間です。)
上元期60年間とは1864年(元冶元年)甲子一白水星年から1923年(大正12年)癸亥五黄土星年までの60年間です。
中元期60年間とは1924年(大正13年)甲子四緑木星年から1983年(昭和58年)癸亥八白土星までの60年間です。
下元期60年間とは1984年(昭和59年)甲子七赤金星年から2043年(平成で言うなら55年)癸亥二黒土星年までの60年間です。
その下元期60年間の中の28年目にあたりますのが今年の平成23年は「辛卯(かのとう)七赤金星年」です。
十干(じっかん)とは「天であり」天象の精神 であります。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・葵を言います。
十干の「辛(かのと)」とは第8番目にあたります。辛は「万物が枯れていく時を表現」します。
十二支は地であり、四季の形象で「人の身体」でもあります。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥であります。
十二支の卯(う)は第4番目にあたり方位は東の位置にあたります。「草木が地面を押し分けて地上に萌え出す状態の時」であります。
九星は「人であり」人の気質行動であります。一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星です。
九星では七赤金星は「金融・流通・経済・飲食・娯楽・道楽など」の象意があります。
下元期の半ばにかかりその特出であるところの「下剋上・実力主義・思想の改革・不安定」という状況をもたらす諸現象も現出し、先行きに対する不安感が蓄積される年で大きな節目の年となります。
今年(2011年)を占う
①政治面については菅首相(1946年10月10日生まれ・本命九紫火星戌年・月命六白金星戌月(衰運期2年目)の運気が本格的な2年目の衰運期に入りました。
菅首相の今年は本命星が西方位に廻座し暗剣殺・歳破のダブル凶殺を持つ大変危険な年となります。
平成21年9月16日に民主党政権になり国民は期待したものですが、鳩山・管と受け継がれ早1年4ヶ月経ちました。現在の日本の政治は極めて深刻な状況にあります。景気対策・財政再建・雇用問題・格差社会・社会保障問題・普天間問題・安全保障問題・領土問題・環太平洋連携協定(TPP)問題等,山積する問題を乗り越える為には指導者の「信念」が強く求められます。
この国をどう言う方向に持って行きたいのか、菅首相の考えが見えて来ません。また官僚主導から政治主導を掲げた方針も元の官僚主導の政治になっています。
民主党の目玉政策である高速道路の無料化・高等学校の授業料無償化・農家戸別所得保障・子供手当等、打ち出す政策は本当に国民の為になっているのか疑問が付きます。注目の事業仕訳も今では興味関心も薄れている状態です。
そして年明けから小沢派との対立(政治と金)・野党との対立(ねじれ国会)・問責決議(仙石・馬淵)の問題等で混迷の状態です。
一向に改善されないこの不況で国民の家計は疲幣しています。今年の七赤金星の象意でもある「お金」は廻りません。
今年は七赤金星年で、同じ七赤金星月が(年盤と月盤が揃う事)3月と12月にやって来ます。この3月が一つ目の山場です。そして12月が二つ目の山場となります。先の見えない読めない衰退の日本に突入しました。今、必要な事は「改革」ではなく思いきった「革命」なのです。
②景気問題については昨年のギリシヤの破綻問題がありました。年末にはアイルランドの財政・金融危機そしてスペイン・ポルトガル・イタリアも危険水域に入っています。ユーロ安が起こり世界の株価に大変な影響をあたえました。
当鑑定予測通り昨年の「八白金星年は恐慌が起こります」また「寅年は大変な不況年です」と警鐘を鳴らしました。
今年の「辛」の事象は万物が枯れていく時で、「卯」年は草木が地面を押し分けて地上に萌え出す状態の時です。春の日差しをあびて草木が目を出し良い季節の訪れのように思いますが、残念ながら万物が枯れて行くという「辛」の事象が強く顕現します。良かったり悪かったりの繰り返しで「辛苦」であるところの苦労が予測されます。総合的には景気回復はまだ先になります。
そして卯の年は【節倹】汗を流して儲けたる金は容易に己を散せず。人々は堅く節約を守る。と言う年になります。その為。消費動向は今年も冷え込む事が予想されます。7月の地上デジタル化で少し良い部分もありまが、食品(新興国の需要拡大・天候不順による収穫の不足)やガソリン・保険料等の価格が上昇します。
円高・株安・デフレ経済等の問題は不況風の一進一退は回復せずに年の後半まで続きます。そうした中で全体の整理整頓が調わずに中途半ばになる可能性の強い年です。そして株価の大暴落が有るかもしれません。
昭和32年(七赤金星酉年)の年から「なべ底不況」と言う名のもとに昭和33年末まで約2年間続いております。不況の脱出には政治の舵取りが非常に重要な年です。
③天変地異については、昨年の猛暑のように地球温暖化や予想外の異常気象が続くでしょう。そして昨年の猛暑の影響から花粉は例年よりすごいでしょう。花粉症の人は注意しましょう。
「備えあれば憂いなし」「天災は忘れたころにやって来る」を念頭に入れて普段からの用心が大切です。特に5月は五黄土星の月で地震・噴火の要注意月となります。
④国際問題は中国に注目する年となります。今日では世界の中心がアメリカから中国に移行しています。昨年開催された上海万博(史上最高の入場者数7300万人)も終わり、急成長過程の中で問題点も多く現出してきております。
バブルの崩壊はいつなのか。国民の民主化運動はどうなるのか。国際社会での役割は果たせるのか。等々また日本に対しての尖閣諸島問題・経済問題は今後の日中関係において上手くいくのだろうか。
今年の日本から見て西方位(中国含む)は暗剣殺・歳破殺のダブル凶方位にあたります。中国の出方ひとつで日本には大変不利な要因となります。
ロシアにおいても昨年の11月に大きな出来事がありました。水産資源・海洋資源を求める為の日本の領土であった北方領土へのメドベージェフ大統領の訪問で、北方領土はロシアの領土と主張して来たのです。北方領土問題(対ロシア)・尖閣諸島問題(対中国)・竹島問題(対韓国)は政府の威信をかけてやってもらいたいものです。
アメリカにおいては2年後の大統領選挙を予測する中間選挙が昨年おこなわれ民主党が歴史的な敗北となりオバマ政権に対する期待は遠のく事になりました。
オバマ大統領(1961年8月4日生まれ・本命三碧木星丑年・月命九紫火星未月生まれ)の今年の運気は衰運期5年目の北方位廻座(厄年)です。
日本の鳩山・管政権もアメリカのオバマ政権も「チェンジ」をキーワードに鳴り物入りで政権を取りました。しかし途中経過は散々な結果となり国民の支持率は低下する一方です。両国においては指導者の運気が非常に悪い時期ですので大きな期待は出来ません。
また世界的なテロ問題も要注意年です。北朝鮮においての核問題は世界的な問題です。核廃絶を世界に呼び掛ける中で逆に更に強固な数多くの核開発が行われていると言います。金 正日(キム・ジョンイル・1942年2月16日生まれ・四緑木星生まれ)からの世襲交代は三男(キム・ジョンウン)に決まりました。
これで3世代世襲の独裁国家です。北朝鮮の書記長は軍のトップがなると言う事で、過去世代交替の時期に大きな事件が起きています。(ラングーン事件・大韓航空機爆破事件・哨戒艇沈没魚雷事件・北朝鮮が韓国延坪(ヨンピョン)島砲砲撃)等、北朝鮮の動向に目が離せない年です。そして朝鮮半島の南北の緊張感はさらに高まります。
また世界的な課題の地球温暖化問題は国連を中心に今年も数多くの会議が開かれるでしょう。そして昨年同様の異常気象で世界に大きな被害が出るでしょう。
⑤社会問題は今年もまた不景気による犯罪が多く発生し、そして自殺者も増える暗示です。この不景気で10人に1人がマイホームのローンの支払いが出来ずに競売にかけられている状況です。家庭崩壊が起こり離婚の多い年となります。そして身内に起こる児童虐待や殺人は絶対に避けなければいけません。
年盤・月盤の揃う月の3月・12月(七赤金星月)は過去に航空事故が多発しております。その為特に東方位(五黄殺)西方位(暗剣殺・歳破・月破)の凶方位の旅行には気を付ける事です。またこの2月は年度変わりの月です。節季(24節季)の変わり目には、大きな事故や株式の暴落等がありましたので気を付ける事です。
大手企業や一部の企業では景気回復の兆しが出てきていると言いますが新卒者においては就職の出来ない状況(超就職難)は今年が最大のピークとなります。
非常に厳しい年ですがこれも試練のひとつです。良くなるまで後少しの辛抱です。諦めずに前向きに進みたいと思います。
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