神社・仏閣の神殿と本堂の巡り方

2020年1月1日 水曜日

明けましておめでとうございます。
迎える年が、笑顔にあふれ、穏やかな1年でありますようにご祈念致します。
今年もよろしくお願いいたします。

初参拝・初参詣に出かけた時、神社の神殿や仏閣の本堂の廻りに祭祀してある神様や仏様あるいは建造物や彫刻等を廻る事があります。

例えば日光東照宮には、有名な「左甚五郎」の作もあり、日光の三猿は「見ざる・言わざる・聞かざる」です。それらの彫刻を拝観して巡る場合は、時計周りの逆に巡って拝観することを「順」の巡りと称しています。

神道では「現世利益」を求める要因から般若心経での「空即是色」(無から有を生じる)と言う精神であります。東→北→西→正面(南)へと参拝する順序です(左廻りです)

一方仏閣に関しては、本堂の周囲をいろいろな仏様が祭祀されております。
千葉県の成田山新勝寺に於いては、本堂に不動明王尊が祀られて、本堂の裏側に大日如来さま・虚空蔵菩薩さま・聖徳太子さまが祭祀されております。

本堂の周回順序は神社とは逆であり時計回り(右廻りです)に行います。
仏教での「報恩感謝」を求める要因から般若心経での「色即是空」(形あるものは滅する)と言う精神であります。

東京の浅草の観音さまも同様な順序の配置です。一族にとっての菩提寺も「順」なる配置として本堂に向かって右側に受付があるのが順です。

神社には現世利益を祈願し行う事を主流にして、仏閣は報恩感謝を祈念して行う事を主流にしています。共に手の表裏の関係として日本の歴史の中に根付いて来た文化です。そしてその中に相学としての精神が生かされ繁栄・発展を願う土台があります。

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