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若者の傾向

2014年5月21日 水曜日

最近の傾向として大学受験や就職活動に親が一緒に同行する姿が増えていると言います。また最近の報道で担任の高校教師が自分の子供の高校の入学式に参加し、勤務の学校の入学式を欠席していた。少し前までは考えられなかった事です。さらに息子・娘の結婚の為に婚活サークルに親が入っていると言います。

親も親なら子も子です。親離れ子離れが出来ずにいます。昔は「かわいい子には旅をさせろ」と言ったものです。これでは自立心も生まれて来ません。

若者が社会に出ても仕事が長続きせず(新卒は3年で6割がやめる)、親のすねをかじって生活する状況が増えています。豊かさの反動からか、恵まれた状態に意欲を喪失しているのか解りません。何とか食べていける、何とか成る、あるいは人が何とかしてくれると言う消極的な人、指示されないと何も出来ず、自分で考え行動する事の出来ない「指示待ち人間」が増えていると言います。これでは結婚も出来ないです。

戦後の教育も曲がり角に来ている状態です。戦後の教育が型通りの人たち、一方向へ進んでいく無個性の人たちを生み、他人と同じこと、他人と同調して、比較する競争社会を作り出し、世の中の為になる人を教育する人づくりよりも競争に打ち勝つ人づくり、少しでも他人よりも良い生活、良い立場に立つことが、仕合せ(幸せ)の第一歩であると言う物質全盛の社会へと発展して来た教育背景があります。得る事の喜びのみの教育であり、与えることの喜び、尽くす事の喜びと言うことの教育に欠けていたと言うことが言えます。

今、大学の入学を考え直す傾向が起きて来ています。推薦や面接だけの大学も出て来ています。大学入試まで一生懸命に努力し、入学したら4年間は遊び、ところてん方式で卒業する事から、入学をやさしくし、4年間勉強しないならなかなか卒業が出来ない難しさにすると言うアメリカ方式です。

得る事、習得する事以上に大切なことは、いかに果たしたか、与え尽くしたかが人生には重要な生き方なのではないかと思います。与えると言うことは物を与えるということではなく、人の心の中に何がしかの感動を与えることの出来る生き方であります。

今の若者は理想や希望を叶えることのみ優先させて生きる自分中心、あるいは利己主義的な考え方であり、社会に対して自分が果たして行く役割といった生き方は、ほとんど考えていない様です。権利と義務と言った点から述べれば、権利のみの主張であり、義務感を果たすという考え方は、少なくなって来ているようです。戦後の教育の中に国に対してのアレルギー感からか、国のためとか、公共のためと言った考え方が希薄であることは事実であります。

「今までの時代と、今、直面している時代」は違います。工業国社会の構造的変革から発して来ている状況であり、新しい時代構造への変革期です。大量生産して大量輸出し大量消費して来た規格重視の産業、それらが人づくりの教育にも影響し、物と同じ規格人間が大量に教育され、会社人間と組織の中で歯車となり形成されてきたのです。そこには個性とか、独自性とかの意欲を持った人たちの出番は少数派の時代でした。その影響は計り知れないくらい、人間から夢や希望等も規格化して来てしまったのです。その線上に、今の若者の無力要因があります。

子供にとって一番大切な幼児期に、親と親密な交流を持てなかったり、人と同じでないと安心出来ない状況となったり、競争心をあおる生き方となり、人間の規格化を大いに促進して来た時代でありました。

金融消費経済が国民にとって本当に良い選択なのかどうか、戦後、個人は国に依存し、国は米国に安全保障を依存し、温室状態の中で至って来た社会が英国や米国の個人主義、民主主義の確立された国と同等の成果を望めるのか、はなはだ難しいと考えざるを得ません。

日本民族という「尊厳」を忘れ先祖に対する真の「報恩」を忘れ、相手に対する「感謝」を忘れ、人間の「情」「恥じ」を忘れた国に果たして真の繁栄が訪れる日が来るのでしょうか。

日本には「恥の文化」と言う精神文化があり、しつけや道徳の土台を形成しておりました。今では恥を恥と思わない風潮が大きな犯罪への予兆となっている気がします。

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日本のノーベル賞受賞者

2012年10月22日 月曜日

10月8日にノーベル賞(医学生理学賞)を山中 伸弥氏が「様々な細胞に成長できる能力を持つIPS細胞の作製」で受賞しました。過去の受賞者は下記の通りです。

昭和24年受賞(物理学賞)京都府出身
湯川秀樹(明治40年1月23日生まれ・本命四録木星午年)
全ての物質を細かく割り続けていってこれ以上小さくならない粒子の仲間に「中間子」という新しい粒子があることを予言。

昭和40年受賞(物理学賞)京都府出身
朝永振一郎(明治39年3月31日生まれ・本命四録木星午年)
物質を作っている粒子がどんな仕組みで出来上がっているかを調べる為「くりこみ理論」という新しい計算方法を考え出した。

昭和43年受賞(文学賞)大阪府出身    
川端康成(明治32年6月11日生まれ・本命二黒土星亥年)
「雪国」「伊豆の踊り子」などの小説を通し、こまやかな日本人の感情を美しい文章で表現した。

昭和48年受賞(物理学賞)大阪府出身
江崎玲於奈(大正14年3月12日生まれ・本命三碧木星丑年)
コンピューター等の大切な部品である半導体を研究し新しい原理で動く「トンネル・ダイオード」という電子部品を発明

昭和49年受賞(平和賞)山口県出身
佐藤栄作(明治34年3月27日生まれ・本命九紫火星丑年)
1964年11月から7年8ヶ月の間、首相を務め太平洋戦争で米国のものになっていた沖縄を、話し合いで返還され非核三原則を貫いた努力で。

昭和56年受賞(化学賞)奈良県出身
福井謙一(大正7年10月4日生まれ・本命一白水星午年)
物質のもとになる原子は原子核のまわりを電子が回っている。どんな回り方をしているのかについて「フロンティア理論」という新しい考え方を思いつきそれまで説明できなかった諸現象が判明した。

昭和62年受賞(医学生理学賞)愛知県出身
利根川進(昭和14年9月5日生まれ・本命七赤金星卯年)
体の中に入ってくる細菌等から体を守る仕組みを調べ、遺伝子を変化させることで、さまざまな細菌を追い出している事を明らかにした。

平成6年受賞(文学賞)愛媛県出身
大江建三郎(昭和10年1月31日生まれ・本命三碧木星戌年)
「万延元年のフットボール」や「個人的な体験」等の小説で現代人の苦しみや重い障害を持つ子供と係わりを描き大きな感動を呼び起こした。

平成12年受賞(化学賞)東京都出身
白川英樹(昭和11年8月20日生まれ・本命一白水星子年)
電気を通すプラスチックを見つけ電気が通る仕組みを説明した。この結果携帯電話等の機械にたくさん使われるようになり便利さが加速した。

平成13年受賞(化学賞)兵庫県出身
野依良治(昭和13年9月3日生まれ・本命八白土星寅年)
遷移金属錯体による不斉水素化触媒の開発。特にBINAP―ルテニウムにより、一般性の高い不斉水素化反応が可能。この系は効率、不斉収率が極めて高く、いくつかの反応では、完全に一方の鏡像体のみを合成することができる。

平成14年受賞(物理学賞)愛知県出身
小柴昌俊(大正15年9月19日生まれ・本命二黒土星寅年)
カミオカンデと呼ばれるもう一つの巨大な検出装置を用いて、Davisの結果を確証した。1987年2月23日に、遠くの超新星爆発からのニュートリノを検出することに成功した。

平成14年受賞(化学賞)富山県出身
田中耕一(昭和34年8月3日生まれ・本命五黄土星亥年)
生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発であり、生体分子の質量分析法のための「脱離イオン化法」の開発を評価される。

平成20年受賞(物理学賞)愛知県出身
小林 誠(昭和19年4月7日生まれ・二黒土星申年)
小林・益川理論とCP対称性の破れの起源の発見による素粒子物理学への貢献

平成20年受賞(物理学賞)愛知県出身
益川 敏英(昭和15年2月7日生まれ・本命六白金星辰年)
小林・益川理論とCP対称性の破れの起源の発見による素粒子物理学への貢献

平成20年受賞(化学賞)京都府出身
下村 脩(昭和3年8月27日生まれ・本命九紫火星辰年)
緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見と生命科学への貢献

平成20年受賞(物理学賞)福井県出身(アメリカ国籍)
南部 陽一郎(大正10年1月18日生まれ・本命八白土星申年)
素粒子物理学における自発的対称性の破れの発見

平成22年受賞(化学賞)北海道出身  
鈴木 章(昭和5年9月12日生まれ・本命七赤金星午年)
クロスカップリングの開発

平成22年受賞(化学賞)神奈川県出身
根岸 英一(昭和10年7月14日生まれ・本命二黒土星亥年)
クロスカップリングの開発

平成24年受賞(医学生理学賞)大阪府出身
山中 伸弥(昭和37年9月4日生まれ・本命二黒土星寅年)
様々な細胞に成長できる能力を持つIPS細胞の作製

受賞者19名の中で東日本出身者が3名で西日本出身者が16名です。生誕家相の良い状況と日本の国相が西日本出身者の受賞者を多く出しています。

また二黒土星の人が5名おります。縁の下の力持ち、継続と努力を惜しまない性格と気質が受賞と言う成果となり顕現しています。

今回の山中伸弥先生のIPS細胞の発見は人類にとっての大きな発見です。全世界で実用化が出来、難病で苦しんでいる人達に一日も早く役立つことを期待します。

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人は何の為に生きているのか

2012年10月2日 火曜日

戦前にアインシュタインが来日して、日本の学生達と対談した時、一人の学生が「人間は何の為に生きているのですか?」と質問をしたところ、アインシュタインは驚きの表情をして「他人を喜ばす為にです。そんな事が解らないんですか?」と答えたと言います。

私事になりますが、私は「FOR YOUの精神(あなたの為に・・)」を大切にしております。自分を取り巻くすべての人(親・兄弟・姉妹・親戚・友人・先輩・後輩・仲間・お客様等)の為に生きる事を目的にして、常に感謝の気持ちを持ち、少しでもお役に立ち喜んで頂きたいと思っております。

今の「平成」と言う名称を考えた安岡正篤氏は色紙に「喜」と言う字を書いており座右の銘の一つとしておりました。

「人間を喜ばすこと」は一見、易しそうで難しい事であります。しかしこれ程、人間として崇高な志はありません。人の生き方にしろ、仕事の指名にしろ、会社の社会貢献にしろ、その努力姿勢は、人を喜ばし感動を与える生き方にあるのだと言うことです。

今の日本の社会が大きな曲がり角にぶつかり苦境を呈して来た状況は、自己中心的な自己満足による他を顧みないで来た生き方に原因があると言えます。

戦後民主主義の名の元で、中央に都合の良い個性を認めない「平等」と言うことに重点を置いた為、人と同じ状況、あるいは人より勝っていれば安心安堵すると言う考え方が生活や教育の基盤となって来ました。

その状況の中で人を喜ばす等と言う崇高な精神は、失しなわれて行ったのは当然であります。まして陰徳行為(陰で善行を積む奉仕行為)などを行うこと自体、変り者扱いされる状態でした。

人の喜ぶことをする、人に感動を与えること、人と共に喜べる事とは、ここに人間としての生き方の根元がある気がします。

日本の文化伝統の中に子供は地域で育てると言う状況がありました。また地域には「手間替え」と言うお互いが協力し合う事もありました。企業にとっても儲ける事はまず自らを律する考え方がありました。その根底には「喜んで頂く」と言う姿勢があったのだと思います。

戦後の流れの中で忘れ去ってしまった「他人を喜ばす為に我が人生がある」と言う視点に立って行動できれば何より勝る生き方であり、志しとしたいものです。

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知行合一

2012年7月12日 木曜日

儒教の言葉に「知行合一(ちこうごういつ)」と言う教えがあります。

「人」と言う字は知る事と考えると言う意味があり、知る事とは知識で、考えると言う事は知恵と工夫と言うことであります。

知る事と考えると言う行動が一致してこそ物事の完成を成すと言う教えです。

情報を知ると言う事は人間にとっての入力作業であり、考えて工夫して行動する事が出力作業です。この入力作業と出力作業がバランス良く保てる事が「合一」と言う事です。

今の世の中は「情報社会」と言う状況の中で24時間、次から次へと情報が入力されて来ます。生活そのものが情報に溢れており、入力過多現象(頭でっかちになった人間)が生じて来ております。

しかしその得た情報を活かしているかと言うと出力と言うものは簡単に述べれば「行(ぎょう)」すなわち「汗をかく」と言う事ですが、実行されていないのが現実の姿です。

都会の「早さ・便利さ・情報」と言う人工的な知識によって成り立って来た社会で大きく失われたものは、出力すなわち「汗をかく」と言う行動の部分であります。そのひとつの反動かも知れませんが「ひきこもり人間」が増えています。

例えば幼年期・少年期・青年期をいつもトップで過ごして来た経歴の持ち主が20代後半から30代に入りひきこもると言う状況が現出しております。

現代人が時として陥り易い点は幼年期の第一反抗期・少年時代の第二反抗期をしっかり経験しないで成人になってしまう事で、人間としての抵抗力あるいは免疫力と言うべきものが不足しており、ひきこもりや摂食障害になり易く苦しんでいる人が多くいるのです。

ひきこもりも摂食障害もその根元は「脳の指令」にあり、成育の過程で挫折や頓挫がない為に(入力過多)、出力と言う行動に異変が起きた状態となりひきこもり状態を現出することになります。うっ積した心の悩み苦しみを吐き出す事が解決のひとつであります。

心の悩み苦しみは脳から入ります。それが心に止まり新陳代謝が止まります。打開方法は出力と言う方法しかありません。心を打ち明けること(話す事)は心に止まっている事柄を吐き出させることであり、出力の一方法です。

ここに来て老人のひきこもりも増えて来ています。心を打ち明ける話し相手のいなくなった年寄りが増え社会問題になって来ています。

学校への登校拒否・家庭内暴力・成人してからの会社拒否・ひきこもり・摂食障害等々の原因の中に入力と出力と言う「知行合一」と言う教えから大きくはずれてしまった現代社会の沈みが伺えます。

近年においての親族間・親子間の諸問題は家族と言う絆の大切さ・地域交流の重要性・自然環境の保全の大切さ等々を戦後の日本社会がものの豊かさを追い求める余りに忘却して来た事柄です。しかし昨年の東日本大震災で少しは変化して来ている状況も生まれて来ています。

そして現代社会においてはこの膨大なデータの活用として「ビッグデータ革命」が起きようとしています。人間が作った(開発した)電子機器を人間が上手く使うなら良いのですが、まさにこれからの社会や世の中は電子機器が人間を支配する時代がやって来ます。大変な時代の到来はもう眼の前です。

「いじめ自殺」という、あってはならない事件(滋賀県大津市の中学校)が起こりました。

子供教育で悩んでいる方、子供との接し方等、子育てにおいて大変良い「詩・子ども」があります。一部をご紹介します。

 ドロシー・ロー・ノルト(アメリカ人・家庭教育学者)の詩
(現在スウェーデンの中学の教科書として使用されている。)

タイトル「子ども」

批判ばかりされた子供は・・・・・・・・非難することを覚える。
殴られて大きくなった子供は・・・・・力にたよることを覚える。
笑いものにされた子供は・・・・・・・・ものを言わずにいることを覚える。
皮肉にさらされた子供は・・・・・・・・鈍い良心の持ち主となる。
しかし
激励を受けた子供は・・・・・・・・・・自信を覚える。
寛容であった子供は・・・・・・・・・・忍耐を覚える。
称賛を受けた子供は・・・・・・・・・・評価することを覚える。
フェアプレーを経験した子供は・・公正を覚える。
友情を知る子供は・・・・・・・・・・・・親切を覚える。
安心を経験した子供は・・・・・・・・・信頼を覚える。
可愛がられ抱きしめられた子供は・・・世界中の愛情を感じとることを覚える。

教育の持つ力は大人になっての影響力に多大なる要因となります。

こうした詩は子供のみならず大人やあるいは民族・国と言った要因にまで広がります。物の豊かさを追い求め、心の豊かさや心の高揚を疎かにして行くと欲望ばかり求めることになります。

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三つの「わ」

2011年10月11日 火曜日

「心の豊かさを示す」には三つの「わ」が大切だと思います。

一つ目の「わ」は「和」です。

和顔受託・和合・調和の「和」です。すなわち「スマイルの和」であります。自分の心の豊かさを示す一番の手取り早い方法はこの「スマイルの和」であります。

笑うのではなく「ほほえむ」のです。口の両側が上に向くように毎日努力をすることが「開運の第一歩なり」と言われております。ある会社の営業マンが業績を上げた一つの方法として「スマイルの和」の実践があったと言います。

二つ目の「わ」は「話」です。

対話・会話・話すの「話」です。すなわち「コミユニケーションの話」であります。「聞き上手は話し上手」と言われるように会話の基本であります。

会話する時に大切なる豊かさを示す方法は、常に相手の立場に立って「物事を考える」と言うことであります。それが余裕になります。

夫婦間においては「思いやりの心」とでも言いますか「いつもありがとう」と言う感謝の気持ちがあれば「いつもご苦労さん」と言う配慮の心が根底にあれば、多少言葉は無くてもあるいは粗雑であっても心の豊かさを示すことが出来ます。

三つ目の「わ」は「輪」です。

協力する両輪の「輪」です。すなわち「チームワークの輪」であります。組織は色々な人の役割があって動いております。大切なことは自分の立場や役割を自覚することであります。協力し合う事の土台には相手を信じることからの出発です。

信じると言う事は一見やさしいようでありますが、大変難しいことであります。人を信頼出来ると言う事は自分自身の心に信念がないと出来ないことであります。自分が信じられるかと言う内面への問題であります。自分が信じられれば自信が生まれます。(自らを信じると書いて自信です)

自信は「うぬぼれ」とは違います。自信には常に向上心が伴います。向上心は日頃の鍛錬が付いて来ます。「自信」と「うぬぼれ」の違いは「うぬぼれ」には向上心は伴わないことです。それと「うぬぼれた人」は過去を語りがります。自信のある人は「将来」を語ります。自分の役割に自信を持って行動出来る事がチームワークの協力する「輪」です。

「スマイルの和」「コミユニケーションの話」「チームワークの輪」この三つの「わ」こそが豊かさを示す「わ」なのです。

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「積小為大」(せきしょういだい)の教え

2009年12月17日 木曜日

昭和の20年代・30年代は、今ほど一家族から出されるゴミの量は少ない状況で、ゴミの収集等は一ヶ月に一度くらいの回数でした。

またゴミも限られた分量でありました。家庭にも食品や品物も「勿体無い」と言う気風の残っていた時代でありました。

高度経済成長の時代と共に「大量生産・大量消費」の時代を迎え、ゴミの排出量も飛躍的に増大し今日に至っております。

21世紀は地球資源の問題・環境問題・自然環境問題等々地球上におけるこうした諸問題が、すでに許容範囲を超えつつある状況となって来ております。

そうした状況の中で資源を上手に使い切り自然環境を保全すると言う「循環型」による社会造りが芽生え出しています。

4・5年前まではいらないものとして廃棄処分されていた住宅の廃屋材からバイオエタノールと言うガソリンの代謝燃料の開発があり、野積みにされていた色付きのガラスやビンの再生品が開発されたり(日本建設(株))・卵のカラの薄い膜で繊維の軟らかさやパウダーが開発されたり(キューピー(株))茶ガラ(抗菌作用)とトレーで屋外のベンチ類の家具等が開発され(伊藤園(株))小さな村の大きな挑戦として柚子のドリンク化や山に廃棄されている杉材を再生してファッションバッグに製品開発されて(高知県馬路村)発想の転換が図られて来ています。

ここに取り上げた品々や製品はすでに実用化が図れているものであります。こうした創意工夫する文化の土壌は日本の歴史や伝統・伝承の中に流れて来た思考であり数多くのもの作りの土台や基盤に中にあるものです。

昭和40年代の毎年の暮れ近くになると山積された郵便局の映像がテレビで放映され「年内に捌けるかどうか」を見て大和運輸の小倉昌男社長が宅配便と言う新しい分野に進出したと言います。

4・5年前に野積みされた再利用の不可能な色付きガラスビンの山積がテレビで放映され、それを見ていた日本建設の社長がガラスの廃材(ミラクル・ソル)を再生させて水質の浄化や河・川・湖・海の浄化土として自然環境の浄化を促進し有明海の再生・干潟の回復と言う事業に発展していると言います。

ここで思い出される言葉に「名を成すは、毎(つね)に窮苦の日に在り、事に敗れるは、多く得意の時に因(よ)る」と言う訓であります。

同じテレビの放映された映像を何百万・何千万人の人達が見ていた訳であります。見ていた人の中で一番窮苦にあったであろう立場の人達が「発想を転換し創意工夫し試行錯誤しながら」世の中に再生させ還元して行く新規事業の参入や新製品の開発を生んだのです。

建設会社として公共事業が改革の中で激減して行き、それがガラスの廃材が目に止まり試行錯誤して新しい建設素材の開発となり水質浄化へと結実して行きます。また官に任しておくより民が積極的に社会貢献の役割を果そうと言う発想等々が宅配便の誕生となります。

事業興起のきっかけは小さな着想からの出発です。しかし人一倍の実行力と行動力で社会の中で大きく成長して行きます。

「積小為大」(小事を嫌って大事を望む者に成功はない)・・・・二宮尊徳翁と言うことに尽きます。

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忍耐と辛抱

2009年12月2日 水曜日

能力も才覚もありながら時代的な背景の不運さから「就職氷河期」時代の10年(1996年から2005年の間)がありました。そして今日においてもこの大不況で大変な就職難です。

再就職における研修は三つの事柄からと言います。
その第一は「しっかりと挨拶をする」事です。
第二は「対話すなわち自分の考えを相手に伝える、また相手の話しをしっかりと聞く」と言うコミユニケーションです。
第三は「考えをまとめ書き留めておくことで自己表現を促す」と言うプレゼンテーションです。

また就職しても会社の定着率も3年や4年でやめてしまう人が3人に1人と言うくらい辛抱して頑張ると言うことが出来ない状況があります。

若者が「忍耐と辛抱」と言うことが苦手になってしまった背景に、親たちの世代も忍耐と辛抱が出来ない状態があります。その状態を示すのが、自殺者が年間3万人を超えると言う現実です。その大半を占めるのが中高年であります。病気が原因と言うのもありますでしょうが、多重債務で苦しんでいる人が二百万人位いると言います。

最近のコマーシャルではこの多重債務に関する事が多く流れています。そして相談・整理等を弁護士に依頼する人が多発しています。そのなかで悪徳弁護士の問題も多発しております。

借金と言う行為をローンと言う聞き易い言葉に置き換えて、借金がいつの間にか増え、返済額が嵩んでしまった状況があります。物や金に人間の価値の基準を置きセレブなどと言って持てはやされ、勝ち負けを強く表し価値の混乱を作っています。

若者は将来に向けて夢を掲げて歩んで行く忍耐を忘れて、見掛けのカッコを追い求めて行き、親の世代はローンに追われ現実から逃避して老後の夢すら持てずに頓挫して行きます。

地道にコツコツ努力して行くことがグサイなどと回避して来た状況の中で、夢を失っている現実がこうした社会現象の底にあるのではと思います。親も子も人間としての尊厳と品性を回復する努力をまず始めることです。

日本文化が場当たり的な状況になってしまったのは、年寄りを大切にする事を捨て去ってしまった事です。昭和一桁世代までと二桁世代からとでは大きな隔たりがあり、二桁世代からこうした考えの人たちが多く、以後大半を占めることになります。

気学の下元期の要因は周期による人の機微や情・智・意で表す性の状況が時代を作り出して行くのであり、日本の今の置かれている立場は手堅くコツコツと勤勉な地道な努力が大切なのであり、ローンを組んでまで満足や楽しみを得る時代ではなく、将来の厳しい時代を見据えて忍耐強く「苦して、楽あり」の心で本来の姿を再確認する事です。

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人の幸せ(仕合せ)

2009年11月9日 月曜日

近頃の大流行している占いとか、四柱推命とか西洋星占術と言った運命学は、みんな個人を対象として占う判断をしております。

運命学の主流は個人主体に判断されるのでありますが、今の時代は一時代前の、一人の人間の成金や成功を許さない時代的背景があります。個人や家族の単位から国単位にあるいは地球単位で物事を考える時代にあり、地球のどこかの国で内乱や戦争があれば地球の隅々まで何らかの影響を及ぼす時代であります。

気学と言う運命学はどちらかと言うと、個人も含めた家族全体、あるいは会社や組織等の全体に主眼を置いている唯一の運命学と言えます。

個人を一国と考えるならば、家族は地球全体であります。家族の中で一人具合が悪い人が居れば、家族の人たちにも大なり小なり影響を与えます。これは今の社会の構造が「管理社会」となり、核家族となり、一人一人の権利が拡大された余り、国全体で管理すると言う方向に進んでいる表れであります。

一時代前のように何でもかんでも一族一家の主人に権限のあった時代から一家の細分化、核家族への移行にともない主人の権限も縮小された結果と言えます。そうした中で今までは大きな家族の中で学び学習していた部分の「しつけ」や「行儀」や「道徳」を国に任せてしまっている人が多くなって来ている訳であります。

人よりも豊な生活をすることが、「幸福」につながる道だと錯覚して、人を押しのけてでも、と言った道が幸せ(仕合せ)と思い込んでいるのであります。運命学は自然界の輪廻転生を言い、楽をすれば苦もあり、苦もあれば楽もありと言ったサイクルの教示であります。

今の世の中は元禄以来の豊かさの高揚した時代と言われています。元禄時代は多くの文化を残しました。今の時代は宗教界では建造ブームであり、こころ中心の問題よりも物中心の時代反映となり、色々と問題が生じて来ております。

霊感商法・洗脳商法等の存在が運命学とは別の時限で生じて来ている訳でありす。

「みちのしらべ」陰陽祐気学は、自分個人の幸せ(仕合せ)のみを願うのではなく、夫あるいは妻、あるいは子供達あるいは孫のためと言ったまず身近な廻りの人々の幸せ(仕合せ)を願う心で始まります。

人の運命とは流動的であります。一人の人間と出会う事により大きく分岐して行きます。幸福とか幸せ(仕合せ)とかは、身近な相手の存在に対する思いからの出発であります。自分一人だけの幸せ(仕合せ)だけならば、運命学は必要無いかも知れません。身近な家族の幸せ(仕合せ)の為にと願う事が大切です。

個人の運勢が良くても他の家族の運勢が悪ければ、その個人の運勢は半減する訳であり、運命とか運勢とかの係わり合いの中にはこうした要因が強く引き合う形で反映されるのです。

世の中は真の運命学の活用法を知らず幸せ(仕合せ)の道を物に求め、心の荒廃を招くことに気付かずに進んでいるのです。今の世の中は権利意識が優先して「感謝心」を失い「贅沢になれてしまい」何事も当たり前と言った要因が強くなっております。

幸せ(仕合せ)感とか幸福感とは「互いに喜び合える心」を持てるかと言う事です。満たされれば満たされる程、人の心は当たり前の心となり謙虚さを忘れ慢心します。親は自分の世代が苦労したからと言って子供達には苦労させまいと努力し、その結果欲望のみ広がってしまった子供達に手を焼いて不平を言っております。

大人でさえ感謝心を表す事の出来ない人やケジメの付けられない人の多い事に驚かされる時流の中で、せめて謙虚な心を失わずに行動する事を心して欲しいものです。

我が成功は、「時代的な今という恵まれた世の中に、生かさせて頂いている」と感じることの感謝が出発であり、自分の能力が平穏なる時代背景の中で発揮出来る「喜び」を自覚し、自分の幸せ(仕合せ)は多くの人に、支えられている事を認識して感謝する心を忘れぬ事で、開花成就はそこに生じる事を知る事です。

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教育とは。

2009年4月18日 土曜日

4月より新学期が始まりました。

塩谷立文部科学相は4月から先行実施される小中学校の新学習指導要領で道徳教育が重視されることに絡み、「先人の生き方に学ぶ」などとした「『心を育(はぐく)む』ための5つの提案」を発表した。(産経新聞より)

提案は

①「読み書きそろばん・外遊び」を推進する。

②校訓を見つめ直し、実践する。

③先人の生き方や本物の文化・芸術から学ぶ。

④家庭で、生活の基本的ルールをつくる。

⑤地域の力で、教育を支える。

そして生活の基本的ルールについて、塩谷立文科相は「私の提案」として、「いじめるな」「うそをつくな」「人に迷惑をかけるな」などの具体例も挙げました。

そこで、今回は「教育とは」について述べます。

教育には知能・知識・知恵の育成があります。知能は生まれ備わったもので、知識は学習して行くこと、知恵は体験や経験(遊び)で得るものです。

知能には個性があります。その個性を社会に取って都合のよい無個性の人を作り上げて規格化して来た所に戦後60数年の教育の特徴があります。

人と同じ状態を行っていれば安心と言う考えが主流でした。社会が大きく発展するには、同一規格、同一レベル、同一思想が必要でした。その為に知識の豊富な学習と応用力に優れた人材が求められ、教育されて日本の経済力も大きく発展し、世界屈指の経済大国となりました。

そして教育面でも知識・学習・応用力では世界のトップにある国となりましたが、それもバブルで崩壊しました。

日本の教育は実に木目の細かい「ソフト分野」の人材を世に送り出しました。しかし資源が豊富で大量生産や大量消費も自然破壊や環境破壊が進行することにより、「ハードな分野」である将来の展望や夢の構築・決断力や創造力を持つ人たちの教育がなされていない事に気ガ付いて来ます。

その欠落していた教育の状況による弊害が政治家・官僚・企業等に悪影響して来ております。政治家においてもしっかりとした使命感で国の舵取りや、国民に将来の方向性を示せる人が少なく、保身や利害のみで政治を行う議員が多く、最高の教育を受けて来た人たちが数合わせに終始している現状は、理念とは程遠い世界を現出しております。

人の上に立つ立場の人は「ひらめきと決断」が強く求められます。

このひらめきと決断は「天性」のものであり、磨かれて行くものです。外因的に教えられたり、学習して得られるものではないのです。

地球の資源に限界や限度が見え、自然破壊が人類の生存に危機感を生じ、人類の発展が進み、欲望も広がり、それが多くの危機的状況が生じるのであれば、その発展の道筋を別な価値観のある豊かさへ、指導して行く人が強く求められるのです。

世の中が上昇発展した時代においては、その必要性から同じ価値観を持った人たちを教育して、横並びに均一化した教育が最善とされ求められて来たのです。

しかし、世の中の発展が減速し人々の要求も多種多様化の様相が生じ、均一化された状況から多様化された状況に変化し、また国も均一的に国民を主導して行く力も弱まり、生き方の多様性が求められる中、教育も改革を求められて来ているのです。

個性を尊び異なるものや異なる事も尊重し合うこと、自分なりの生き方や生活感を持った独自性を貫くための教育への変革期にあります。

家庭においても学校においてもすべての人達の力を頂き、将来の子供たちが生き生きと生活出来るように教育して行くのは大人の責任でもあります。その為にも自らが手本を示し恥じない言動をしたいものです。

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