忍耐と辛抱

2009年12月2日 水曜日

能力も才覚もありながら時代的な背景の不運さから「就職氷河期」時代の10年(1996年から2005年の間)がありました。そして今日においてもこの大不況で大変な就職難です。

再就職における研修は三つの事柄からと言います。
その第一は「しっかりと挨拶をする」事です。
第二は「対話すなわち自分の考えを相手に伝える、また相手の話しをしっかりと聞く」と言うコミユニケーションです。
第三は「考えをまとめ書き留めておくことで自己表現を促す」と言うプレゼンテーションです。

また就職しても会社の定着率も3年や4年でやめてしまう人が3人に1人と言うくらい辛抱して頑張ると言うことが出来ない状況があります。

若者が「忍耐と辛抱」と言うことが苦手になってしまった背景に、親たちの世代も忍耐と辛抱が出来ない状態があります。その状態を示すのが、自殺者が年間3万人を超えると言う現実です。その大半を占めるのが中高年であります。病気が原因と言うのもありますでしょうが、多重債務で苦しんでいる人が二百万人位いると言います。

最近のコマーシャルではこの多重債務に関する事が多く流れています。そして相談・整理等を弁護士に依頼する人が多発しています。そのなかで悪徳弁護士の問題も多発しております。

借金と言う行為をローンと言う聞き易い言葉に置き換えて、借金がいつの間にか増え、返済額が嵩んでしまった状況があります。物や金に人間の価値の基準を置きセレブなどと言って持てはやされ、勝ち負けを強く表し価値の混乱を作っています。

若者は将来に向けて夢を掲げて歩んで行く忍耐を忘れて、見掛けのカッコを追い求めて行き、親の世代はローンに追われ現実から逃避して老後の夢すら持てずに頓挫して行きます。

地道にコツコツ努力して行くことがグサイなどと回避して来た状況の中で、夢を失っている現実がこうした社会現象の底にあるのではと思います。親も子も人間としての尊厳と品性を回復する努力をまず始めることです。

日本文化が場当たり的な状況になってしまったのは、年寄りを大切にする事を捨て去ってしまった事です。昭和一桁世代までと二桁世代からとでは大きな隔たりがあり、二桁世代からこうした考えの人たちが多く、以後大半を占めることになります。

気学の下元期の要因は周期による人の機微や情・智・意で表す性の状況が時代を作り出して行くのであり、日本の今の置かれている立場は手堅くコツコツと勤勉な地道な努力が大切なのであり、ローンを組んでまで満足や楽しみを得る時代ではなく、将来の厳しい時代を見据えて忍耐強く「苦して、楽あり」の心で本来の姿を再確認する事です。

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