安倍首相は年頭の所感で「世界の平和と安定に積極的な役割を果たす。この「積極的平和主義」こそが、我が国が背負うべき「21世紀の看板」であると、私は確信いたします。国民の生命と財産、日本の領土・領海・領空は、断固として守り抜く。そのための基盤を整えてまいります。」と述べました。
今、通常国会で論議がなされております集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈見直しを巡る議論の行方によっては大きく国のかたちが変わります。
秘密保護法案が成立し、NSC(国家安全保障会議)・原子力協定(海外への売り込み)・武器輸出三原則・集団的自衛権の行使・憲法改正(解釈の見直し)へと安倍首相は考えています。そしてすべてが閣議決定されていきます。中国・韓国・近隣諸国との外交にも大きな波乱がありそうな雲行きとなります。
政界において「70年変動説」があります(気学では72年周期)。
明治維新以後から70年間は10年毎に戦争が起こりました。
日清戦争
勃発 明治27年8月1日(七赤金星午年・三碧木星未月)
休戦 明治28年3月30日(六白金星未年・四緑木星卯月)
日露戦争
勃発 明治37年2月10日(六白金星辰年・五黄土星寅月)
休戦 明治38年6月9日(五黄土星巳年・七赤金星午月)
第一次世界大戦
勃発 大正3年7月28日(五黄土星寅年・六白金星未月)
終戦 大正7年11月 (一白水星午年・八白土星亥月)
太平洋戦争
勃発 昭和16年12月8日(五黄土星巳年・一白水星子月)
終戦 昭和20年8月15日(一白水星酉年・二黒土星申月)
そして昭和20年の太平洋戦争終戦から70年間(今年で69年目です)は戦争のない平和な時代を過ごす事ができました。
憲法9条のお蔭で、戦争のない平和な69年間を過ごした「日本国民」に対してノーベル平和賞の今年の候補にもあがっています。
昭和8年(四緑木星酉年)には国際連盟を脱退して軍部政治が加速されて行きました。国際社会が日本を袋小路に追い込んで行く要因の一つとなり、戦争へと拡大して行くきっかけとなりました。本年は四緑木星午年です「外交・交渉・貿易・取引」等を事象とする年です。事象の中に「風」があります。大きな風が吹くのでしょうか。
福島原発の事故が終らない状況で世界の最高の技術を誇る事を強調し海外への原発の売り込みや、武器を輸出する事、また集団的自衛権で自衛隊を戦場に派遣する事等々、今、また70年前の軍国主義に戻ろうとするかのような動きです。解釈をどうにでも取れるような憲法なら憲法そのものにも問題があります。
外交はバランスという掛け引きが根底にあり、国益に添った損得があります。中国の様に自尊心の強い民族に対する外交、韓国の反日問題・北朝鮮の様にしたたかに強圧的な独裁国家等、日本を取り巻く隣国が状況によっては一波乱、二波乱ある流れの中で日本は国民のためにどういう国造りが最善なのか・・・
70年と言う節目の時期を迎える周期の流れの中に、今の日本と言う混迷時代が生じている事を知る事であります。