北京冬季オリンピック

2022年3月1日 火曜日

第24回冬季オリンピックが北京で、2022年2月4日から20日まで開催されました、各国(アメリカ・オーストラリア・イギリス・カナダ等)の政治的ボイコットもあり、日本もボイコットしました。

隣国北朝鮮が核開発を進めるなど日本・韓国・米国・ロシアとの緊張感が高まる中、国際政治情勢も強く反映された時でした。コロナで関係者以外の観戦は無観客で、一部の会場では雪の少ないところでの開催でした。また各競技の不可解判定やドーピング問題やスーツ規定違反や氷の割れ等の疑惑のあるような問題も数多く起こりました。

ここまでしてオリンピックを開催する必要があるのでしょうか。オリンピック開催の数多くの問題点を検証する時期に来ています。昔は「オリンピックは参加する事に意義がある」と言われました。今では「金儲けや勝つ」ことが目的になっています。

今回の北京での日本の結果は合計18個のメダルを取った。冬季オリンピックで過去最高の獲得数になった。金メダル3個・銀メダル6個・銅メダル9個でした。

メダルを獲った選手のインタビユーでは実に謙虚な言葉が多く述べられ、自分を取り巻く周りの人への「感謝の気持ち」でした。日本代表として勝ち抜いて来て、世界の中で勝利者となるには、言葉では語る事の出来ない努力・試練・意志力が必要であります。そして勝利の女神に微笑んでもらえる強運がないと勝利者にはなれない難しさや困難があります。北京五輪での日本代表選手の活躍が多くの国民に勇気や感動を与えました。

特に印象に残ったのは高梨沙羅選手(スキージャンプ)の悲劇でした。まさに彼女にしてもほとんどの人にとっても「青天の霹靂」でした。団体での失格(スーツサイズに違反)と言う事になり、誰もが驚きました。一人ですべての責任を取っている彼女が可哀そうです。どんなに慰めても、今は自分を責める事になるでしょう。その後、「現状を鑑みて前進していきたい」と発言しています。一日も早い復活をお祈りします。

注目の男子フィギュアスケートは1位ネーサン・チェン(米国)が金メダルを獲得・2位鍵山優真が銀メダルを獲得・3位に前回銀メダルの宇野昌磨が銅メダルを獲得した。羽生結弦は4位でした。

羽生結弦選手の3連覇はなりませんでした。史上初の4回転アクセルに挑戦したが失敗でした。結果は4位でした。

3連覇のかかったオリンピックで、今までの集大成の演技が出来なかったのか、何故、4年間も練習して一度も出来なかった4回転アクセルに挑戦したのでしょうか。賛否両論があるでしょうが・・

戦う前からこのままでは負けることが羽生自身は分かっていたように思います。金メダルを取ったネーサン・チェン(米国)の今の実力は群を抜いたものでした。このままでは負けるので史上初の4回転アクセルに挑戦したのである。「一か八か(いちかばちか)」に賭けた勝負のように見えました。

個人的には今まで通りの戦いをネーサン・チェンとやってもらいたかったです。ネーサン・チェンも本音はそれを望んでいたのではないでしょうか。堂々と自分の今の力での勝負をして欲しかったです。

しかし羽生はやりませんでした。ショートプログラムが終わった時点(4回転アクセルの失敗)で、フリーを待たなくても結果は羽生の負けでした。

その後の会見での羽生の意見はすべて、自分の生き方、考え方、プライド、自己満足でしかありませんでした。本当に最後に醜い姿を暴露したように見えます。人々は、マスコミは、羽生の挑戦する姿勢に拍手を送り感動したと称賛しましたが、私の見方はがっかりです。時代は世代交代の波が寄せています。

いつも言っていますが、勝負事には「天の時」・「地の利」・「人の和」と言う事が付いて回ります。

次回の開催は2026年のイタリアのミラノとコルティナダンペッツォ(共同開催)です。

大きな夢と感動を与えて頂いた全選手に、感謝の気持ちを込めて「ありがとう!」と言いたいです。

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