自民党総裁選

2021年9月15日 水曜日

自民党の総裁選は9月17日告示、29日投開票が行われます。

この9年間の日本の政治は安倍政権一強でした。特定秘密保護法案、共謀罪法案、土地利用規制法案、デジタル庁設置法案などで政府に個人情報が集まり、一方で「政府の情報は隠ぺいされたり、捨てられたり、改ざんされたり、情報公開の面では無茶苦茶な状態で、ある種の独裁政治でした。安倍(8年)・菅(1年)両政権は官僚の人事権を握り、政治主導をしてきました。

総裁選は候補者の派閥か人気とりかで決まります。何人かの候補者が出てきていますが、自分の信念を貫く事無く、忖度に走っています。日本政府や政治家は、こんな事をいつまでやっているのですか。

菅首相に総裁選の出馬を見送るように進言したのは小泉進次郎です(誰の指示か)無残な姿で総裁選に負けるのを避けたかったとのことです。

菅首相の総裁選に出馬しないという発表の時に、小泉進次郎は「この政権は今までで、誰よりも頑張ったし努力した」と涙を浮かべながら会見した。情を表現した会見でした(本音と建て前)

皆さんはこの会見をどう受け止められたでしょうか。

例えば自分が社長で、社員が毎日毎日一生懸命に働いてくれます。残業に残業です。支払う給料は通常の給料と多額の残業手当を付けます。その為、支給額は2倍です。そして成績は一向に上がりません。それでも雇いますか。素晴らしい社員ですか。解雇か配置換えでしょう。

一方、菅首相は休みなく働きました。コロナ問題での緊急事態宣言発令、「2020東京オリンピック」問題で、打つ手打つ手が、後手後手でどれだけ莫大なお金を使いましたか。そして国民からはこの人は何をしたいのか、何を言いたいのか伝わりませんでした。首相としてのリーダーシップもなく退陣は仕方ないでしょう。

いつ頃からこの国は期待の持てない国になってしまったのでしょうか。

個人的な意見として今日の日本をこんな風に横道にそれさせてしまったのは、安倍晋三はもとより二階俊博・麻生太郎にも責任がある。また日本銀行総裁の黒田東彦・経済学者の竹中平蔵である。改めて後日「安倍政権の9年間を検証」をブログで書きます。

国民の「物を考える力」「見分ける力」が失われています。菅政権は退陣しますが、自民党の別の政治家にトップをすり替えても何の意味もありません。

政権交代の可能性が事実上なく、いつまでも政権を握り権力が持てるから腐敗するのは必然です。そうさせているのは、この国のひとりひとりの有権者だと知ることです。

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