大阪都構想を問う住民投票は否決

2015年5月21日 木曜日

5月17日(日)、橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)が掲げた「大阪都構想」の是非を問う住民投票(大阪市を廃止し、5つの特別区に分割する「大阪都構想」)が17日に行われ、反対が70万5585票で賛成の69万4844票をわずかに上回り、都構想は否決されました。当日有権者数は210万4076人で、投票率は66・83%だった。

大阪都構想の政策がもうひとつはっきり解らなかったと言う市民の意見が多かったが、現役世代の20代から60代は男女ともに賛成が多く、特に70代の男女には反対が多かった。新しい大阪に期待を持った現役世代、現状維持を願った高齢者の結果でもあった。理由はどうであれ、民主主義の結果は真摯に受け止めなければなりません。

橋下徹氏は2008年の大阪府知事選で政界に入った。38歳の時であった。

強いリーダーシップ・カリスマ性・独裁的・積極的な情報発信・過激発言等々あったが橋下氏は政治屋(最近では政治にたずさわる仕事をするサラリーマン的な人)ではなく、本当の意味での私利私欲に走らず、改革を進めてきた政治家であったと個人的には思います。賛否両論はありますが。彼は真の改革者を追い求めたのです。

改革者は時に独断と偏見で見られる事が多いです。2011年11月12日のブログ「プル型思考の時代とは」をご覧頂いたら解りますが、物事の思考の基準には3つの思考があります。プル型思考(将来から現在を考える)・プッシュ型思考(過去から現在を考える)・プール型思考(現在を重要的に考える)であります。このプル型思考(将来から現在を考える)を考えた人です。
プル型思考の時代とは

これからの20年後、30年後の大阪市を考え出した政策だったのです。完全な政策ではなかったかも知れませんが、改革とはそういうものだと思います。黙って何もしないで見ている政治家が多い中で彼は声を上げ続けたのです。

住民投票は否決で終わった為に、公約通りに年末の市長任期終了を持って政界を引退すると表明しました。同じく松井幹事長(大阪府知事)も維新の党の代表の江田氏も辞任を表明しました。

7年半と言う政治家人生を思い切り突き走った橋下徹と言う若い政治家は、将来の日本において欠かす事の出来ない人材だと思います。なかなかこの様な人材は出て来ません。本当に残念です。

橋下氏は政界を去りますが、大都市制度を巡っては、多くの問題が積み残されています。東京集中の是正とともに地域の実情に応じた都市制度の議論を更に拡大して欲しいものです。

今回のこの投票結果の真の答えは歴史が実証してくれる事になるでしょう。

維新の党の存続が危ぶまれる状況となりました。野党の再編が急務となります。野党がしっかりしなければ、自民党1強状態での国会は健全に機能しません。

みちのしらべ「陰陽祐気学」本サイトはこちら

みちのしらべ 毎日の運勢はこちら

みちのしらべ 今月の運勢はこちら

タグ: ,

コメントは受け付けていません。