大型台風21号の影響を受けながら、10月22日、第48回衆議院総選挙が行われました。衆議院総選挙は政権選択選挙になります。18歳以上の初の政権選択選挙でした。
北朝鮮情勢や憲法改正、消費税増税、森友・加計学園問題をめぐる首相の政治姿勢などを主な争点に、12日間の論戦が展開された。
台風の影響もあり投票率は53・68%(戦後2番目の低さ)でした。第48回衆院総選は定数465(小選挙区289、比例代表176)の各党の獲得議席数が確定した。今回の定数は10減です。
結果は自民284・立憲55・希望50・公明29・共産12・維新11・社民2・こころ・諸派0・無所属22となりました。
自公(与党)で過半数を大きく上回る、再び「一強他弱」の結果となり野党の再編が急務であります。安倍首相の長期政権は続き、安倍独裁政治も続きます。安倍首相の悲願である憲法改正問題が大きく前進することになりました。
何故これだけ嫌われる安倍首相で、支持率も落ちているのに大勝するのか。頼りない野党に皮肉な現在の日本の政治があります。
森友・加計学園問題も丁寧に説明するというものの、確かに言葉は丁寧ですが、質問と合わない答弁ばかりで何かすっきりとしない回答ばかりで、完全に逃げ腰である。
また「国民の安全と財産は守る。子や孫に付けを回さない」と安倍首相は常に言っていますが、下記の事柄を考えた時、本当に子や孫に負担を掛けない事でしょうか。本当に日本の将来は明るいのでしょうか。本音と建前が余りにも違う、首相の言葉を信じる事は出来るのでしょうか。子や孫に付けは回さないと強調するが20年後はどうにもならない現実にぶつかり、日本の崩壊につながっていくのではないでしょうか。
①アメリカの核保有に賛成(日本が守ってもらっている為)している。
②原発問題・再稼働問題は安全(事故・天変地異・テロ等)と廃棄処理問題が永遠と残ります。
③増える国の借金が年々増加する現状ですべて将来の付けである。安倍政権の5年間で約200兆円の借金が増える。
④社会保障や児童待機や少子化・高齢化問題で資金が足りない。
⑤年々増える個人負担金(年金・保険・増税等)。
⑥年金が危ない。どんどん貰える年令を上げている。
⑦安保法案・憲法改正で国の安全策はどんどん右極化している。憲法に自衛隊の明記をする案。戦争をする国に向かっている。
⑧沖縄問題・北朝鮮問題・中国問題・ロシア問題等、近隣諸国との外交問題が上手く行っていない。
今回の政策のひとつでもある憲法改正問題は戦争を知らない若者は憲法改正に賛成し、戦争を知っている高齢者は憲法改正に反対である。
民進党は希望の党との合流で希望の党から選挙に立つという事で、一時は与党が危機感を持ちました。小池旋風が再び吹くのかと注目されたが、希望の党代表小池氏の「排除」という言葉が、立憲民主党や無所属を創り、3極に分かれてしまった。また希望の党の代表をたてない態度から逆風が強くなりました。この時点で今回の選挙は政権選択選挙でなくなりました。
今回の選挙は自民党が勝ったと言う事より、野党の分裂(3極の戦い)で自滅したという事です。まさに自民党にとっては「漁夫の利」でした。
「二兎を追う者は一兎も得ず」である。大きなチャンスを逃した希望の党の小池代表である。希望の党の立役者であった若狭勝議員は敗れた。立憲民主党は第一野党になり、無所属も大きく増加した。
選挙戦では、なりふり構わずに精一杯に頑張る候補者ですが、当選してからも初心忘れずに頑張ってもらいたいです。
11月1日に召集される特別国会の首相指名選挙で安倍首相が選出され、第4次安倍内閣が発足するでしょう。閣僚全員を留任させる方針との事です。