浅草ほおずき市

2014年7月1日 火曜日

朝顔(あさがお)は夏の早朝に薄絹のような澄んだ色合いの花を次から次へと涼しげに咲かせます。昼にはしぼんでしまう憂い花です。

花の色は紫・水色・紺・白等と様々で、大きさや形等も変化に富んでおります。原産地はアジアで、日本へは中国から渡来しました。文化文政の頃(19世紀初頭)に江戸の人々の間で、大輪奇花の朝顔を咲かせて競い合うことが流行し、これがたちまち日本全国に広がりました。

その結果、朝顔の種は各地の場所に拡散して行く事になり、明治の頃にはどこにでも見られる普通の花となりました。

鬼灯市(ほおずきいち)は毎年7月9日・10日には東京浅草の浅草寺で46000日とも言われる「ほおずき市」が開かれております。この日に参詣すると46000日お参りしたと同じ功徳があるとされ多くの人々で賑わいます。

「栄華物語」にも出て来る「ほおずき」は昔から女児の玩具でした。ナス科の多年草で6月頃に淡黄色の花をつけやがて萼(がく)が大きくなって袋をかぶせたように中の実を包み込んでしまいます。朱色に熱した実の中身を取り出し、皮の部分を口へ入れて鳴らして遊びます。

今の子供たちは「ほおずき」さえも知らないくらいです。このほうずきは煎じて飲むと「子供の虫封じ」に良く効くと言われております。

江戸時代から続く夏の行事は自然界との結び付きの深いものが多くあり、1年の中で最も暑い季節を「無病息災」に過す知恵があり、改めて先人のすごさが解ります。

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