2019年を占う

2019年1月11日 金曜日

2019年度は「(己亥(つちのとい)八白土星年」の年にあたります。(2019年2月4日から2020年2月3日までの期間です。)

上元期60年間とは1864年(元冶元年)甲子一白水星年から1923年(大正12年)癸亥五黄土星年までの60年間です。

中元期60年間とは1924年(大正13年)甲子四緑木星年から1983年(昭和58年)癸亥八白土星までの60年間です。

下元期60年間とは1984年(昭和59年)甲子七赤金星年から2043年癸亥二黒土星年までの60年間です。

その下元期60年間の中の36年目にあたりますのが今年の「(己亥(つちのとい)八白土星年」です。

十干(じっかん)とは天であり、天象の精神 であります。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・葵を言います。十干の「己(つちのと)」とは第6番目にあたります。植物が充分生長し形が整然としている時です。

十二支は地であり、四季の形象で人の身体でもあります。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥であります。十二支の亥(い)は第12番目にあたり方位は北西方位の位置にあたります。核に閉じこもりながらも新しい芽生えに転じていく時です。

九星は人であり、人の気質行動であります。一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星です。
八白土星の事象は「相続、止まる、変化、蓄財、革命」などの象意があります。山のたとえで人生にも変化の多い人となります。止まる作用や物事の節目・火山噴火・爆発崩落・現状打開・物事の依頼成就・変化の障害が生じる。

気学に於いての年の変わり目(2月4日立春)から本格的な新年を迎えます。今、世界中が強者政治になっている傾向があります。
法・憲法を変えて強者政権や独裁政権や任期を長くするように変えています。ロシア・中国・北朝鮮・日本・アフリカ等々。

今年は日本にとって歴史が変わる年です。4月30日には天皇退位があり、5月1日には新元号がはじまります。

振り返れば・・
1989年(二黒土星巳年)に新元号「平成」時代がスタートしました。
今上天皇(明仁)・1933年12月23日生まれ・本命四緑木星酉年の天皇退位により2019年4月30日(退位礼正殿の儀)に皇太子・1960年2月23日生まれ・本命四緑木星子年に継がれます。5月1日(剣璽(けんじ)等承継の儀)から新元号となります。

天皇陛下は、退位について有識者会議の議論が一代限りで退位を実現する方向で進んでいたことについて「一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない」と語り、制度化を実現するよう求めた。「自分の意志が曲げられるとは思っていなかった」とも話しておられ、政府方針に不満を示したと言われております。

平成天皇(今上天皇)も皇太子も本命は四緑木星です。すなわちお二人とも今年の2019年(八白土星亥年)の年盤では北方位廻座の厄年にあたります。

「陰極まりて陽に転ず」と意があります。昔は「厄」と言う字ではなく「役」と言う字を用いていました。一陽来復と言う事です。節目・折目と言う事で物事が盛運期年に向かって切り変わる状態です。

しかし何故、この時期の退位・承継なのか疑問が残ります。引き継がれる皇太子(新天皇)の道のりは大変厳しいと察しいたします。政府優先の取り決めか。

失われた20年(民主党政権を含む)+安倍政権10年=平成の30年でした。
正に平成と言う時代は下元期の半ばにかかりその特出であるところの「下剋上・実力主義・思想の改革・不安定」という状況をもたらす諸現象が大きく顕現した時代でした。そして先行きに対する不安感が蓄積される一方で年が明けました。新時代の幕開けです。

①政治面については

自民党総裁選で昨年の9月20日、安倍晋三氏が選ばれ三期連続となりました。その為、また苦難の3年間がはじまります。何故、このような状況でもここまで安倍内閣の支持率があるのか理解に苦しみます。(それだけ野党は頼りないのです)また何故これだけの問題(森友・加計問題や公文書偽造・・・・)を起こしているのに首相は辞任しないのかもわかりません。

今年は本当に大きな課題が多い年で、大きな分岐点になる年でもあります。

①4月30日の天皇退位・5月1日の新天皇の即位と新元号の始まり。

②国民には10月1日から消費税が8%から10%になります。

③統一地方選挙が4月7日と21日にある。

④参議院選挙はどうなるのか。(亥の年は自民党が惨敗している)

⑤安倍首相の悲願である憲法改正問題が大きく前進することになります。

⑥野党連合の一致を見ない状況での政治運営は正念場を迎え消滅する党も出て来る。

⑦外国人労働者問題・水道の民営化も法案は通過しました。今後の動向に注視です。

⑧沖縄辺野古問題・護衛艦「いずも」・北方四島問題等々

②景気問題については

景気問題は10月1日から8%から10%への増税が決定しております。消費動向に注目です。次から次へと消費を低下させる事無く消費税を上げたいので施策が発表されています。特に公明党が推した軽減税率やキャッシュバック等は分かりにくく、商店や小企業にとっては厄介なものになっています。おそらくスタート時は混乱を招くでしょう。また元号の取り替え作業でパソコン等の切り替えに問題が発生しないように願います。

2020年の東京オリンピックに向かっての需要は少しあるでしょう。しかしこのような経済の仕組み作った安倍首相・麻生財務大臣・黒田日銀総裁でこの国は駄目になりつつあります。(安倍政権で500兆円の借金が増えた)アベノミクスのとんでもない金融緩和です。この金融緩和で現在の日本の平均株価を維持している現状です。いつ崩壊するのか心配です。

世界経済大国1位と2位のアメリカと中国による貿易戦争が一番の世界景気問題となるでしょう。今年は「(己亥(つちのとい)八白土星年」です。「己(つちのと)」とは植物が充分生長し形が整然としている時です。「亥」は核に閉じこもりながらも新しい芽生えに転じていく時です。亥の年は【困難】整理され一時的には良いが競争激しく、不景気の度合いは益々強くなる。亥・子・丑年は反省期間である。

九星においての過去の景気の動向を見ますと「八白土星年」に恐慌が生じているのが判ります。

大正9年(八白土星申年)戦後の恐慌始まる。
昭和4年(八白土星巳年)世界大恐慌。
昭和40年(八白土星巳年)東京オリンピック後の不況。
昭和49年(八白土星寅年)オイルショック
平成13年(八白土星巳年)金融ビッグバーン。
平成22年(八白土星寅年)前年のリーマンショック後の不況
平成31年(八白土星亥年)果たしてどんな年になるでしょうか?

日銀の金融緩和は冷えた市場に効果はなく、マイナス金利は不動産投資に向っている。土地は必ず上がると言う神話は崩れたにも係らず、あの1990年のバブル崩壊した時よりも不動産関係にお金が流れている(特にオリンピックで豊洲・有明方面等)まさに不動産バブル状態で非常に危険である。
また銀行はあのバブル時期(消費者金融ローン)を追い越すような銀行カードローンを発行し現在、債務者が増え今後大きな社会問題に発展するでしょう。今回は特に高齢者に破産が増えています。シェアハウス投資で破産者や不動産会社が倒産しています。(スルガ銀行)

直近の平均株価と為替では・・・

平成24年末(六白金星辰年) 円が 83円前後で株価は10395円
平成25年末(五黄土星巳年) 円が103円前後で株価は16291円
平成26年末(四緑木星午年) 円が119円前後で株価は17450円
平成27年末(三碧木星未年) 円が120円前後で株価は19033円
平成28年末(二黒土星申年) 円が116円前後で株価は19114円
平成29年末(一白水星酉年) 円が112円前後で株価は22764円
平成30年末(九紫火星戌年) 円が109円前後で株価は20014円
平成31年末(八白土星亥年) 果たしてどんな年になるでしょうか?

日銀が金融緩和の出口戦略に切り替えた時、株は暴落すると予想します。今年は東北方位が暗剣殺です。すなわち日本から見てアメリカは東北方位(暗剣殺・表鬼門)です。その為、今年はアメリカとの経済摩擦が起こるかも知れません。

③天変地異については、

今年は特に天変地異については注意が必要な年となります。「己」も「八白」も「土」の象意で「亥」は水の象意があります。その為、土砂災害も怖いです。地震と火山の噴火に注意の年となります。「備えあれば憂いなし」「天災は忘れたころにやって来る」を念頭に入れて普段からの用心が大切です。また航空機事故にも注意です。

特に8月は五黄土星の月で地震・噴火の要注意月となります。またこの8月は月盤の二黒土星が年盤の五黄土星に同会します。

今年も「過去に経験のない」「史上最大」「何年に一度」等の言葉がニュースで聞く事になるでしょう。気学教示の「人為乱れる時、天為乱れる」(政治が乱れた時に天災が起こる・また天災が起こった時には政治が乱れる意味です)が怖い年です。人間が予想する以上に地球は大変な状況に置かれています。

異常気象を起こす自然を無視した人間の欲望が大きな被害を起こします。その為、昨年同様に地震・噴火・台風・大洪水・寒波・積雪・津波・竜巻等、天変地異が世界中で多く起こります。

平成31年度の地震は1月・6月・7月・8月・9月・10月・噴火は2月・8月・11月が要注意月となります。特に8月は要注意です。

いつ大きな天変地異が起こるかもしれませんので、日頃からの備えが必要です。「時代の相は変化していきますが、無形の想はくり返されていく要因であり」周期を現出します。世界中が経済の為に自然を無視した行動をとればこの世は終わりです。

④国際問題については

今ではアメリカトランプ大統領の「アメリカファースト」が世界中に自国第一主義が広がっている。アメリカは経済が好調で世界一をキープして来たがここに来て不安が出てきた。そして中国との貿易摩擦は世界の経済に影響を与え、株の乱高下が起こっている。
難民への入国拒否でアメリカとメキシコの国境であるカリフォルニアのテイファナでは大変な状況になっている。入国を許可すれば、難民は増え続け、就職難や治安の悪さが懸念されている。
昨年の11月に行われた米中間選挙は野党・民主党が下院で8年ぶりに過半数を奪還した。上院は共和党が過半数を維持し、1月からの新議会は4年ぶりの「ねじれ議会」としてスタートした。2年後の再選に向かってトランプ大統領はこれからも大口を叩くことになるでしょう。また米政府機関の一部閉鎖で機能しない政権運営の状況が早期で解決するように望みます。

中国は習近平一色の強者政治になっています。経済がもうひとつ伸びない状況で、苦戦している。しかし他の国と比較すると伸びている。
「一帯一路」も後進国はこれだけ大きな借金をすれば中国の思うままにされてしまうと非難の声が上がるほどまだ上手く起動していない。
アメリカとの貿易戦争で負けを認めなければならない状況ですが、次の施策を考慮中です。貿易戦争・金融戦争・情報端末・テクノロジー戦争と進みます。

ロシアは経済が衰退し大変な状況で、あれだけ人気のあったプーチン大統領の支持率が急降下している。年金制度の受給年を5年間延長するほど経済は詰まっている為に、国民の怒りが爆発している。プーチン大統領と安倍首相の「北方四島返還」問題はプーチン大統領の訪日で進展するのか注目です。

北朝鮮は核の廃絶に向かって進んでいるようである。昨年の史上初の米朝会談は核廃絶の大きな一歩となった。しかしこの国はアメリカとの関係・中国との関係等、表からは分かりにくいのが現状である。拉致被害問題は解決しない。小泉首相の時には5名の返還がありました。その時に随行していたのは今の安倍首相です。しかし外交が上手い安倍首相と言っていますが何ひとつ成果も結果も出ない外交です。

韓国(文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年、北朝鮮とアメリカとの核廃棄に大きな貢献をしました。史上初の米朝会談を実現させました。
国内需要だけではやっていけない韓国です。その為海外貿易や海外就職をしないといけない国柄、大変厳しい状況です。大学を出ても就職出来ない若者の失業率は10%を超えている。経済はドン底状態で先が見えない状態です。韓国を支える10大財閥も苦戦続きです。

そして韓国に慰安婦問題解決の為に結んだ「日韓合意」も守られずに日本と韓国に大きな溝が出来た。いつまでも相変わらず反日政策は強いです。またすでに解決している徴用工問題 で韓国裁判所は日本の企業に支払い命令を出した。最近では韓国海軍レーダー照射事件で揉めている。最悪の状況である。

イギリスのAU離脱やフランスの混乱も混沌としています。

全世界で独立国問題・人権問題・パワハラ問題・民主化問題・難民問題等で、世界中でデモが沢山起こるでしょう。日本の立ち位置が大変重要な年となります。世界は激変しています。

⑤社会問題については

日本を訪れる外国人の数は昨年で3000万人です。訪日の外国人をどのように「おもてなし」するのか。標識・表示・宿泊等の法整備が急がれます。
一方で日本人の生活に支障が出ています。オーバーツ―リズム(観光公害)が起こっています。余りにも多い、観光地での人出とマナーが問題になっています。観光業やお店はうるおい良かっても、一般のその地での生活者は困っています。家から出られない、買い物にも行けない、車も渋滞で時間がかかる等。

日本の歴史や文化に興味・関心を多くの外国人が持っています。今こそ日本人も振り返り良き日本を見てもらいたいです。
世界の台所と言われている築地市場が83年間の歴史にピリオドを打ち、豊洲市場に移転しました。多くのお客様が訪れて欲しいです。

子供の行方不明・誘拐・虐待からの事件が相次いだ昨年ですが引き続き注意が必要です。また身内で起こる殺傷事件や児童虐待や体罰は人間のモラルなき社会です。

相続税のUP・年金の受取額の値下げ、物価の上昇・消費税と高齢者の医療負担増で貧困の格差は広がる一方です。高齢者を狙った詐欺事件・高齢者が直接手を出す犯罪や事件(離婚問題・一人の寂しさ)が多く起こります。
昨年も多かった高齢者ドライバーの自動車事故には注意が必要です。
貧困による犯罪が多く発生し、そして自殺者も増える暗示です。また食品関係の偽装問題から国民は食に対する意識がさらに強くなります。

9月20日から「ラグビーワールドカップ2019」が日本で行われます。日本の活躍に期待します。

「吉凶叫える縄のごとし」であり、過去の要因が警報を鳴らしております。同じ過ちを起こさない為にも、歴史も見つめ希望と夢を持って何があっても人は生きている限り前向きに進まなければいけません。

国にも人間にも生きている限り、必ず壁はあります。その壁を乗り越えなければなりません。ある意味、その壁を乗り越えるのが人類の歴史であり、人間の歩む道かも知れません。

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