何か願い事があり、その願いを満たし、叶わせ成就してもらいたいと神仏に願をかけ、社寺に参詣することを一般的には「現世利益」の信仰と言っております。それに対して菩提寺や産土(うぶすな)さま氏神さまへの信仰を「報恩感謝」の信仰と言っております。
今回は「現世利益」の神仏についてです。神仏に祈願祈念する時に、求めようとするものを全然持ち合わせていない神仏に、いくら願い事を祈っても何のご利益もなく、敬信でしかないのです。
したがって祈願祈念する場合は、その神仏が持つ「本誓(ほんぜい)」とするところの功徳を見極めなければなりません。
どの神仏にもそれぞれの神仏の持つ「本誓」があり、その本誓に従って、衆生を救済されることを誓われております。
自己の信じる神仏に、ご利益の有無を疑わずに一心に祈願祈念することであります。信仰はあくまでも、その神仏を疑わずに信じる事にあります。
一心一途に祈願祈念することによって、その心が自然に神仏に通じ、その本誓によって成就が果たされて来るのです。
気学の祐気とりの現世利益効果は・・・・
北方位の祐気とりは安産祈願・子孫繁栄・恋愛成就・子育て・子授。
南西方位の祐気とりは家内安全・勤勉努力・敬愛育成。
東方位の祐気とりは福徳開運・開運招福・智徳発達。
東南方位の祐気とりは良縁・結願・旅行安全・渡航平安。
北西方位の祐気とりは心願成就・交通安全・学業上達・八方厄除。
西方位の祐気とりは五穀豊穣・豊漁祈願・富貴招福。
東北方位の祐気とりは物事の改善・無病息災・ぼけ防止・延命長寿。
南方位の祐気とりは厄除開運・合格祈願・名誉学業の上達・防火。
気学に於いては特定の神仏の対象はありません。自然界から発動される祐気を授かると言う考え方であります。勿論、「祐気方位」に神仏があり、参拝参詣が果たせられるのであれば、現世利益の効果は倍になります。