体罰と子供の虐待

2013年2月22日 金曜日

大阪の桜ノ宮高校の先生(部活動の監督)の体罰で高校生が自殺をした事件は全国にまたスポーツ界に大きく波紋を広げています。

お家芸の女子柔道でもJOCへ体罰問題が直訴されました。2020年の東京オリンピック招致問題(開催決定は今年の9月7日)に大きく水を差す事になりました。

指導者には「選手を強くしたい」「勝たせたい」等、いろいろ野望や夢はあるでしょうが、絶対にやってはいけない言葉の暴力(いじめ)や体を傷つける(体罰)行為は、日常行われていた事で表面化したのは氷山の一角ではないかと思います。

このような指導者の考え方や指導方法は最終的には自分(指導者)の我欲でしかないのです。また事実を隠す学校側・教育委員会・スポーツ関係の組織や幹部にも大きな問題が沢山あります。今こそ改革の強く求められる時でもあります。

また大きな社会問題化されております子供の虐待の原因の大半の要因に、実は虐待する親も幼児期に親から虐待を受けていたと言う事が判明して来ております。

つまり子供の虐待問題は世代の連鎖と言う状態があり、親側の成長期時代の時に受けたことにその主たる原因があると言います。正に「子供を見れば自分の過去が見える」と言う儒教の教示の反映であります。

そうした成長期の辛い体験が「時」の経過で忘れ去られて、親の立場になった時、無意識・無反動に虐待へと行動させる要因があると言います。

そうした親子の連鎖の悪果を継続させない為に、まず親自身に子供の時に虐待を受けた記憶を思い出させて虐待時の辛い苦しい体験を思い出させ自覚させることから解決の糸口が始まります。それはいけない行為であった事を強く親に対して返す事からの努力と言います。

子供の時の立場に立って親に対して素直な手紙を書く(自分自身が文字に書きひとつひとつ確認すると言うことで記憶をしっかりと自覚すると言う行為です)、虐待する現実を直視することから問題解決を図ると言うことです。また幼児期の成長期に於いての愛情不足の反動が成長期以降に於ける「摂食障害」と言う精神的要因から来て発症する病気もあり、幼児期に於いての子育ての重要性が改めて再確認されております。

子育てには手抜きと言うことは絶対に行うべき事ではなく、後々に於いて、その何倍何十倍かの反動や世代間の伝承が無意識のうちに反映されて行く事を自覚する事です。ですから虐待問題と言う事が大きく報道されておりますが、この問題は一過性の事でなく世代連鎖と言う心の内面まで含む問題であるのです。

大人になり分別ある立場になっても、幼児成長期の成長過程はずっと尾を引いて行く事を心して行く事です。見る事・聞く事・話す事等も謙虚に深く考えれば因果と言う縁もある訳で、将来に向かってより豊かな心で過ごせる様に自省や自覚は大切です。

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