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親子間の事件が多発

2015年7月11日 土曜日

毎日、嫌な事件が報道されています。特に最近、目につくのは子供が親を、親が子供を殺めたと言う身内の事件と児童養護施設や介護施設で職員による虐待や暴行事件です。

なぜこのような一昔前までは考えられなかった身内の事件が起こるのでしょうか。

一生懸命育て上げた子供に親が殺される。また両親に育ててもらった子供が親を殺める事なんて考えられないし理解に苦しみます。また同様に何故、職員が虐待や暴行等このような卑怯な事をやるのかも理解に困ります。日本人もここまで落ちたかと思います。

「三つ子の魂、百まで」と言われておりますように、3歳までは子供は親の手元で育てる事が基本です。しかし最近では多くの家庭が共働きで保育園に預けての子育てになっています。

国は働く女性を推奨し女性も多く働く社会になりました。シングルマザーで生活に追われる人も多くいます。離婚が原因で働く事になった人もいます。すべてが親の責任なのです。

親子のスキンシップも薄く、親は生活で一杯一杯になり、子供は親の温もりを感じていないのです。子供を「叱る」事もしないで甘やかしている現状があります。また親離れ子離れが出来ていない家庭も多くあります。このような形で育てた子供が大人になっても自分の力で歩いて行く事が出来ないのです。間違った人生を歩むのです。数十年後にすべて顕現して来るのです。

今は核家族となり昔はおじいさん。おばあさんとの同居で祖父母が子供の面倒も見てくれました。この祖父母との触れ合いや話す言葉から子供は情操教育や「しつけ」も自然と知らない間に身につけて行ったものです。

家相が悪いと言う問題もあるでしょうが、一番はそこに住む人の思想です。若者がすぐに切れるのも、人を殺めるのも(仮想世界・ゲーム等)殴られた事がないので痛みを知らないのです。また本人に知識がなく会話(コミユニケーションが苦手である。最近ではラインでのやり取りが多い)が出来ないので、すぐに切れてしまうのです。自分の思うようにならないのはすべて自分の責任であるのに、会話が出来ないので自分の主張が出来なくなったら暴力に出るのです。

子供に対するポジティブな話し方は「あの道を渡る時には左右を良く見て渡ろうね」。逆にネガティブな話し方は「危ないから飛び出してはいけない」○○しょう(ポジティブ)・○○をしてはいけない(ネガティブ))とこの様に子供への教え方は大丈夫でしょうか。

子供時代のしつけや教育がなっていないのは親に責任があります。

真剣に子供の将来について家族で話し合っていますか。

間違った事をしたら、しかったりしていますか。

子供のやりたい放題ですか。

お金を上げたらそれで良いと思っていますか。

子供より親が先に死ぬのですが、親が死んだあとの子供は生きていけますか。

知識ばかり詰め込み、何が人生で必要なのか。何をしなければいけないのか人としてどう生きるかが解っていないし知恵が備わっていないから人生を生きて行く事が出来ないのです。もう一度、子育てについて考えて頂きたいです。

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知行合一

2012年7月12日 木曜日

儒教の言葉に「知行合一(ちこうごういつ)」と言う教えがあります。

「人」と言う字は知る事と考えると言う意味があり、知る事とは知識で、考えると言う事は知恵と工夫と言うことであります。

知る事と考えると言う行動が一致してこそ物事の完成を成すと言う教えです。

情報を知ると言う事は人間にとっての入力作業であり、考えて工夫して行動する事が出力作業です。この入力作業と出力作業がバランス良く保てる事が「合一」と言う事です。

今の世の中は「情報社会」と言う状況の中で24時間、次から次へと情報が入力されて来ます。生活そのものが情報に溢れており、入力過多現象(頭でっかちになった人間)が生じて来ております。

しかしその得た情報を活かしているかと言うと出力と言うものは簡単に述べれば「行(ぎょう)」すなわち「汗をかく」と言う事ですが、実行されていないのが現実の姿です。

都会の「早さ・便利さ・情報」と言う人工的な知識によって成り立って来た社会で大きく失われたものは、出力すなわち「汗をかく」と言う行動の部分であります。そのひとつの反動かも知れませんが「ひきこもり人間」が増えています。

例えば幼年期・少年期・青年期をいつもトップで過ごして来た経歴の持ち主が20代後半から30代に入りひきこもると言う状況が現出しております。

現代人が時として陥り易い点は幼年期の第一反抗期・少年時代の第二反抗期をしっかり経験しないで成人になってしまう事で、人間としての抵抗力あるいは免疫力と言うべきものが不足しており、ひきこもりや摂食障害になり易く苦しんでいる人が多くいるのです。

ひきこもりも摂食障害もその根元は「脳の指令」にあり、成育の過程で挫折や頓挫がない為に(入力過多)、出力と言う行動に異変が起きた状態となりひきこもり状態を現出することになります。うっ積した心の悩み苦しみを吐き出す事が解決のひとつであります。

心の悩み苦しみは脳から入ります。それが心に止まり新陳代謝が止まります。打開方法は出力と言う方法しかありません。心を打ち明けること(話す事)は心に止まっている事柄を吐き出させることであり、出力の一方法です。

ここに来て老人のひきこもりも増えて来ています。心を打ち明ける話し相手のいなくなった年寄りが増え社会問題になって来ています。

学校への登校拒否・家庭内暴力・成人してからの会社拒否・ひきこもり・摂食障害等々の原因の中に入力と出力と言う「知行合一」と言う教えから大きくはずれてしまった現代社会の沈みが伺えます。

近年においての親族間・親子間の諸問題は家族と言う絆の大切さ・地域交流の重要性・自然環境の保全の大切さ等々を戦後の日本社会がものの豊かさを追い求める余りに忘却して来た事柄です。しかし昨年の東日本大震災で少しは変化して来ている状況も生まれて来ています。

そして現代社会においてはこの膨大なデータの活用として「ビッグデータ革命」が起きようとしています。人間が作った(開発した)電子機器を人間が上手く使うなら良いのですが、まさにこれからの社会や世の中は電子機器が人間を支配する時代がやって来ます。大変な時代の到来はもう眼の前です。

「いじめ自殺」という、あってはならない事件(滋賀県大津市の中学校)が起こりました。

子供教育で悩んでいる方、子供との接し方等、子育てにおいて大変良い「詩・子ども」があります。一部をご紹介します。

 ドロシー・ロー・ノルト(アメリカ人・家庭教育学者)の詩
(現在スウェーデンの中学の教科書として使用されている。)

タイトル「子ども」

批判ばかりされた子供は・・・・・・・・非難することを覚える。
殴られて大きくなった子供は・・・・・力にたよることを覚える。
笑いものにされた子供は・・・・・・・・ものを言わずにいることを覚える。
皮肉にさらされた子供は・・・・・・・・鈍い良心の持ち主となる。
しかし
激励を受けた子供は・・・・・・・・・・自信を覚える。
寛容であった子供は・・・・・・・・・・忍耐を覚える。
称賛を受けた子供は・・・・・・・・・・評価することを覚える。
フェアプレーを経験した子供は・・公正を覚える。
友情を知る子供は・・・・・・・・・・・・親切を覚える。
安心を経験した子供は・・・・・・・・・信頼を覚える。
可愛がられ抱きしめられた子供は・・・世界中の愛情を感じとることを覚える。

教育の持つ力は大人になっての影響力に多大なる要因となります。

こうした詩は子供のみならず大人やあるいは民族・国と言った要因にまで広がります。物の豊かさを追い求め、心の豊かさや心の高揚を疎かにして行くと欲望ばかり求めることになります。

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