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これからの経営に問われる事。

1:社員に自信を与える

「誉める事とおだてる事の違い」よく誉める事とおだてる事を同一視しております。誉める事はその人の実績や行動や行いが人より勝れていることに対して言う言葉であり、おだてる事はそそのかすと言うことで行動以前のことです。上に立つものがまず「ヤッテミセテ イッテキカセ サセテミル」そして良く出来た時は誉めて自信を付けさせることです。

おだてると言うことはヤラズに、シナイでヤッテ頂戴と言うことになり、行動以後に言葉の実りがありません。今の親たちが言う言葉の多くが、子供に対しての、この頂戴言葉が多い為に、子供が自信を持てないのです。「朝起きて頂戴」「ご飯食べて頂戴」「買い物へ行って頂戴」等すべて、おだてに通じる言葉なのです。

補足「ヤッテミセテ イッテキカセテ サセテミテ ホメテヤラネバ 人は動カズ」という言葉は山本五十六の言葉です。原語は江戸中期の米沢藩主の上杉鷹山の「してみせて いってきかせて させてみる」であります。「ホメテヤラネバ 人は動カズ」は山本五十六が付けたと言われています。

2:人を育てる

人材がいないのではなく、人材を育てる能力を持った中堅社員が不足している。人の欠点を直すより隠れている能力をいかに引き出す事ができるかです。

「叱ることと怒ることの違い」怒ることは三歳の子供でも怒ります。自分の希望通りにならなかったり、望みに反した時に感情の趣くままに怒ります。今日は腹の虫の居所が悪くて怒ります。怒れば反感を持たれます。怒ると言うことは相手側というより、自分側の感情で怒ります。怒ることはその場限りの事で一生懸命に怒ってみても、相手にされなければ何の実りも結果もありません。行き当たり場当たりの感情です。人には尊敬されません。

しかし叱る事は違います。叱ることは三歳の子供には出来ません。きっちりとした方針や目的や使命に反した時に、初めて叱ることが生じます。自分側ではなく相手側に方針や目的や使命から、離脱した行為があって叱るということになります。

一見叱ることと怒ることを混同しがちですが大きな違いがあることに気付かれると思います。

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