宿命と立命

2018年5月21日 月曜日

私たちの持って生まれた先天的運命(宿命)は千差万別で、同じ両親から生まれた兄弟姉妹であっても、運命ばかりでなく性格や体質まで、また同じ環境や家庭に育っても違っていることは珍しいことではありません。

先天的運命には個人・家庭・社会・国に区別されていて、これを四大宿命と言います。

人間は考える動物であると言われております。私たちの物事に対する考え方、また思想が後天的な運命でなされる場合もありますが、根底にあるものは祖先から伝承された先天的要素から出発していると言うことは否むことの出来ない事実であります。

あらゆる事態に直面して、自己の非を知り、自覚し、反省し、修養し、洗練されるのは後年の事であり、人によっては自省しまたは制御することが出来ないほど強烈なる感情や資質を晩年期の老年まで持ち続ける人もいます。

私は何故、自分の持っている「生年月日」に生まれなければならなかったのか、生年月日がいかなる性格をそして運命を私に与えるものであろうとその誕生した事そのものは甘受せざるを得ない宿命であるのです。

この生年月日は自身の肉体と一緒に直接は両親から間接的には両親を通じて両系の祖父母そして先祖から、伝承されて来たものであります。

この冷厳なる事実は私たちの両親とその兄弟そして両系の祖父母等や一族の肉親の本命星と同一および同系星と一致する筈です。これは両親および祖先が私たちに遺した因縁であります。この自らでは変えることの出来ない事を先天と言い、宿命と言います。

一般社会で見受けられる事柄に、養子相続の女系一族だったり、男子ばかりの一族等があります。母親と大変似ている人生を送ったりすることもあります。相続も必然と言う因果のめぐりの中にあり、因縁と言う先天的運命に翻されることが生じて来ることになります。

後天的に因縁の浄化を果たすのも人生街道のひとつの事柄であります。後天的に自らの手で運命を開拓し器量の拡大や器量を大きく開花されることを後天的の運命と言います。

運命学の中でこの後天的運命開拓を中心とした学問は「気学」が唯一のものであります。

気学開運学は、人生は宿命にあらずして刻々と変化増長して行くと説き、後天運による努力を言います。宿命論者や運命論者の多くは、人の吉凶・禍福・成功・不成功・長寿等の要因は凡て生まれながらに備わっていると断じております。しかしそれらは天に順じているか、天に逆らっているかで決まって来る訳で、一概には断じる事は出来ないのです。

自然界は「発動する気」を生じております。運命的にある程度決まっている状況でも、この発動する気を会得することで、宿命の改革が出来るのであり、人生に於いて大切なることは向上心や挑戦する心を持って生きることです。常に前へ前へと歩むことです。

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