2009年7月 のアーカイブ

気学と健康

2009年7月28日 火曜日

「病者に開運なし」と言う教示があります。病気と言っても一般的に言われている病気も含めて精神的な病気・身体的な病気・行動的な病気があります。

これらの病気はすべて方災(悪い方位)に対する結果であり、決して元から存在するものではありません。その為にその結果に対する原因を解明し、対策を講じれば病気は治ると考えるのであります。勿論急に改善されたからと言って、今日・明日にも治るものではありませんが、しかしその原因を取り除かない限り、また対策を講じないかぎりその原因は末代まで続くと言うことであります。

現代社会においては半ば自然界を無視して発展して来ております。生活の便利さも大変重要ですが、やはり人間は自然界の一員であります。そうした自覚から少々の不便さは耐えるべき許容の範囲であります。便利な車社会になり、歩くと言う人間本来の備わった機能が減少して、運動不足となり、病気の遠因になったりしております。

気学では病気になる。あるいは病者になると言うことは自然界の発動する「尅気」を受けたからと解釈します。尅気を受け心に悪気が生まれ、体へとそして行動へと浸透進展して行くと考えます。

「人の吉凶は動より生ず」「病は不動点より発す」と言う教示があります。

「尅気」とは五黄殺・暗剣殺・歳破殺・月破殺・本命殺・本命的殺と言う六大凶殺から発する悪い気の事を指します。そして小児殺(数え年で12歳以下の子供に該当する。)と言う凶方位もあります。これら凶方位を知らず知らずの内に積み重ねて行ってしまいます。

また家相の上から見て逆相の家(四神相応の地の逆)・池のある家・新陳代謝の少ない家等は、常に病気の出易い状態を作り出しているのです。

方位によって現れる病気は急な病であり、慢性的な疾患による病気や長年に亘る病気は家相による影響と言えます。

そして気学では行動的な面の病気・例えば引きこもりや家庭内暴力等も方位や家相の影響の方災現象を教示しております。幼年期の頃は、大変に賢い利発であった子供が、成人になるに従い不良になる人に変貌して行きます。これらは家相や方位の影響から資質が悪い方位(尅気現象)に働いたからであります。

親がいくら子供に対して、いろいろと期待しても、ままならない原因は、親みずから天理に従うことのない点にあります。「心因医学」「心療内科」の諸先生は、親と子の関係においてすべて親の行動・精神が、子供の病の根元にあると述べております。この親の行動・精神は自然界の教示する法則によって左右されるのだと言う事をしっかり明記して欲しいものです。

明日からと言わず今日からでも自然界に則した生き方を選択して行くことです。21世紀に入りスローライフ・スローフード等の自然回帰の運動が発生し、あらためて健康と自然との係わり合いが見直しされて来ております。気学はその意味で環境学の先達役でもあり心すべき教示学であります。

五臓における関係は下記の通りとなります。

水星人は腎臓(申)で膀胱(子)と耳(辰)の関係となります。

木星人は肝臓(寅)で目(午)と胆(戌)の関係となります。

火星人は心臓(子)で小腸(辰)と舌(申)の関係となります。

土星人は脾臓 (丑) で胃(巳)と口(酉)の関係となります。

金星人は肺臓(酉)で大腸(巳)と鼻(丑)の関係となります。

例えば肝臓(寅)の衰えは目(午)の疲労となり胆(戌)の負担となるのです。

これすべて十二支の三合因果関係(子―辰―申・丑―巳―酉・寅―午―戌・卯―未―亥)です。

「気」と「血」が五臓六腑の器官の中を流れ結んでおります。

「五臓」とは、肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓を指す。

「六腑」とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦(さんしょう)を指す。

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気学で見る病気発症と季節の関係

2009年7月22日 水曜日

病気発症と季節には、一定の因果の関係があります。春から夏にかけての「花粉症」や冬季の乾燥期に流行するインフルエンザのように、はっきり季節と密着している季節病と言う病もあります。

春・夏・秋・冬および季節の変わり目(土用)の五つの要因で出て来る病気があります。

病気には必ず「原因ありて、結果生ずる」と言う事です。つまり「健康であることも、病気であることも、幸せであることも、不幸せであることも、生活のすべての結果である」と言うことです。

「健康も幸せも自然環境と生活状況の中で、体や心や神経を働かせ、呼吸し、水を飲み、食物を食べ、動き働かせながら創り上げた自分自身の状態であり、常に流動する健康や幸せは、この自覚を生活することで自分が創るものであり、心の反映でもある」ここに「原因ありて、結果生ずる」の理が生じて来ることになります。

自然界は人間に、「恩恵と試練」を与えます。自然界の恩恵とは、四季の情景であり、食物であり、生存するために与えてくれるものです。生存する試練として四季の変化をもたらし力強く生きる為の寒暖の変動に対し負けない体力を求めて来ます。そこに季節と病の因果が生じます。

春は「肝臓」疾患にまつわる病気に用心を示し、精神の不安・筋肉痛・眼病・肩凝り(右肩)・じんましん・つわり等です。木芽時の季節の中で注意する因果を示し、自然界(五行)も活性してくる季節となります。

夏は「心臓」疾患にまつわる病気に用心を示し、心臓衰弱・息切れ・言語のもつれ・脳出血等の血液循環障害・血行器病等です。暑中の季節の中で注意する因果を示し、自然界の旺盛なる季節となります。

土用(四季の変わり目18日間)は「脾臓」疾患にまつわる病気に用心を示し、糖尿病・食欲不振・胃下垂・出血性疾患・肩凝り(左肩)・低血圧・症候群等です。季節の変わり目で注意する因果を示し、自然界の充電内需の季節となります。

秋は「肺臓」疾患にまつわる病気に用心を示し、呼吸器一般・扁桃腺炎・蓄膿症・脱腸・皮膚病・喘息等です。冷寒気の生じて来る季節の中で注意する因果を示し、自然界の活性の減退を迎える季節となります。

冬は「腎臓」疾患にまつわる病気に用心を示し、冷え性・腎臓病一般・膀胱炎・夜尿症・難聴・腰痛・性的不能・子宮病全般・肩凝り(両肩)・神経痛・眼病(仮性近視)等です。冷寒気の厳しい季節の中で注意する因果を示し、自然界の忍耐の季節へと移行して行きます。

季節は人間の外見・内見において「望・聞・問」による変化をもたらして来ます。

「望」とは視覚による変化で五官・五支にあり、「聞」とは人の発する音声や呼吸音による変化で五声・五音・五精・五変にあり、「問」とは当人や周囲の人の情報による変化で、五志・五味・五香・五主・五気悪であります。

季節の変化の流れの中で、人の体・心・行動も、影響を受け、その季節の変化に対応出来ない体・心・行動の人に、病気の原因となる素因があり、病気の発火点へと成って行く訳であり日々刻々と変わる季節に負けない体力・気力・行動力が求められて来るのです。

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土用について

2009年7月15日 水曜日

土用は、陰陽五行節の五行(木・火・土・金・水)の内、「木」を春、「火」を夏、「金」を秋、「水」を冬と分けて、残った「土」を各々の季節の終わりに割り当てたもので、年4回(春・夏・秋・冬)の土用があります。

平成21年の土用の日

冬の土用    1月17日~2月3日までの期間。2月4日は立春

春の土用    4月17日~5月4日までの期間。5月5日は立夏

夏の土用    7月19日~8月6日までの期間。8月7日は立秋

秋の土用    10月20日~11月6日までの期間。11月7日は立冬

土用はそれぞれ季節の変わり目にあることから、土用の期間中は特に健康に留意する必要があります。夏の土用前後の丑の日に、極暑を乗り切る体力を保持する目的で「土用の丑」と称して「うなぎ」を蒲焼きにして食べる習慣があります。

今年の土用の丑の日は2回あります。7月19日(日曜日・土用の丑)と31日(金曜日・土用の二の丑)になります。

土用期間は季節の変わり目の「気」が変化する時期のことをいい、特に土を動かすことに強い凶作用をもつ期間とされてきました。

現在でも上棟式などはこの土用期間には行なわない建築会社がたくさんあり、事実この期間に増改築や庭の整備などを行なって強い凶作用を受けたという例はたくさん報告されています。

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金の成る木・成らぬ木

2009年7月8日 水曜日

金の成る木とは・・・
上と下と言う字は一の引き方で決まります。一とは己(おのれ)の生き方であり、一の数はすべての始まりです。駅のホームは同じでも上りと下りは大違いです。心一つの持ち様で善悪二道の分れ道です。

「作り様で笠ともなり、草履ともなる竹の皮」

「金は天下のまわりもの、それが欲しくば、働きて取れ」

人はこんな些細なことを言います。しかしどんな些細なことでも、時節が来れば大きく伸展して行くものです。些細な事にこそ大きく伸びる基本があります。

些細な心に配慮出来ぬものに、大きな計算はできません。ちょっとした配慮の無さや、気配りの無さが、人間関係を壊します。教えても解らぬところに、持って生まれた気質の強弱を見ることが出来ます。

「金」という字を分析すれば、人二八1一(ひとにはしんぼうがいち)と書いて「金」という字になります。人には辛抱が第一と言うのが、金と言う字なのです。

すなわち金の成る木とは、思慮深い木(気)・嘘のない木(気)・無駄なき木(気)・家内むつまじき木(気)・いさぎよい木(気)・油断なき木(気)・辛抱のよき木(気)・謙虚な木(気)等々です。

金の成らぬ木とは・・・
お金のことを、「お足し」と言うのは、すぐに懐から外に出て、歩き廻りたがるからであり、余程、辛抱しなければ内には居ない。

お金さんと辛抱さんが貯金、貯金していると利子という子供が出来て、子孫を産んで子孫繁栄となります。

合掌してご飯を頂けない人は下等なる人です。善い事をした時人に誉められなくとも自己の心の中に賞賛の声が聞こえて来ます。身に付くものは、お金だけでなく福徳もあるのです。

ものを欲する心は、こころの安らぎを失います。欲のあることが心を濁らせます。欲のある人が大成功するとは言い切れません。むしろ「無欲」が大きな仕事を、大成功に導く事が多いようです。

すなわち金の成らぬ木とは、賭け事する木(気)・朝寝坊する木(気)・夜遊びする木(気)・酒する木(気)・稼ぎなき木(気)・わが身考えなき木(気)・人気なき木(気)・信用なき木(気)・意地悪な木(気)・嘘つき木(気)・怠け木(気)等々です。

最後に辛抱と我慢の違いについて述べます。

我慢ということは、目的もなく結果も生じない行為に使用する言葉です。そうした面から申せば、辛抱という事は目的もありその結果があります。我慢はしなくて良いが、辛抱はしろと言うのは、辛抱するということはきっちりと結果が生じてくるからです

我慢を社員や家族に課するのではなく、こう言う目的や方針だから、しばらく辛抱して下さいと言う事です。我慢にはやせ我慢という感情的なる面から発する面が強く出てきます。こうした言葉のちょっとした違いから人に対しての導き方が生じて来ます。我慢強さより辛抱強い人を目指して下さい。

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気学で見るアメリカ合衆国の国相と事象

2009年7月2日 木曜日

米国相と事象については,12年毎の巳年に注目してください。

1929年(昭和4年・ 八白土星巳年)  世界恐慌が起きる。

1941年(昭和16年・五黄土星巳年) 太平洋戦争勃発・真珠湾攻撃される。
 
1953年(昭和28年・二黒土星巳年) スターリン死去・朝鮮戦争休戦となる。
   
1965年(昭和40年・八白土星巳年) ベトナム戦争において北爆を開始する。
     
1977年(昭和52年・五黄土星巳年) 日米貿易摩擦が起きる。ドル安・円高続き不況。
    
1989年(平成元年・二黒土星巳年)  レバノン内戦。翌年湾岸戦争へ。
   
2001年(平成13年・八白土星巳年) 同時多発テロ勃発。
    
2013年(平成25年・五黄土星巳年) 果たして何が起こるのでしょうか?

因果律がもたらした事件は気学周期の重要予測の基盤です。

家相と住居している人との運気との関連があるように、国相と国民との間にも運気の関連があります。

家相の場合は「水廻り」による吉凶・良否・善悪等が生じ、また家の欠けや張りが家族の状態を示すように、国相は首都を中心にして拡がる相(カタチ)により長所・短所が生じ運気事象に大きな影響を及ぼすことになります。

米国の場合は、首都ワシントンを中心にして大きく南西方位から酉方位に広がる国土であり、東方位・東南方位は海となる状態であり、特に「東南の方位[巳方位]」は河川と海の相となっております。

過去の巳年において大きな過度や分岐にあたる困窮・試練・恐慌等をこの巳年の年に味わってきた歴史的経緯が米国にはあり、国相の持つ相と歴史上に起きた事象に因果関係が生じて来ております。

日本国にとっての鬼門方位(東北方位)は米国であり、常勝国日本が初めて敗戦国となり、米国によって思想の改革がなされ変革を求められた。
第二次大戦中、常勝ヒットラーはソ連(現在のロシア)(東北方位・表鬼門)へ進攻し失敗。以後敗戦へところがりました。

中国にとって満州は東北方位(表鬼門)に当たり、長い歴史の中で争い事の発端となって来た。八路軍(中国政府)は満州で旗揚げして全土を制圧。物事の紛争や征圧や介入は東北方位(表鬼門)と南西方位(裏鬼門)との方位関係が多いのです。

大戦中のフランス(南西方位)とドイツ(東北方位)の関係・ベトナムにとってのアメリカ(東北方位)・チェコスロバキアにとってのソ連(現在ロシア)(東北方位)・エジプトにとってのイスラル(東北方位)等、国と国の関係の交流にはこうした方位によって生じる因果的要因があります。

陰の気に代表される丑寅の表鬼門方位も使い方一つで上手に活用出来るのは、こうした改革や変革をもたらす方位であり、その要因をプラスに引き出せば良果になります。

戦後日本がアメリカで半強制的に押し付けられた憲法も、今では平和憲法として、当時の経緯も忘れて当然視している姿は、結果として約半世紀以上、大きな戦争もなく争いもなかったと言うことは、明治以降10年に一度は争い戦争をして来た国としては大変良かったと言えます。

しかし歴史は流動的であることも心に明記して置く必要はあります。いつ現況が変わるかは方位的に見て米国の出方一つと言えます。

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